原題:MY SISTER'S KEEPER
公開:2009/10/09
製作国:アメリカ
上映時間:110分
鑑賞日:2009/09/29試写会
監督:ニック・カサヴェテス
出演:キャメロン・ディアス、アビゲイル・ブレスリン、アレック・ボールドウィン、ジェイソン・パトリック、ソフィア・ヴァジリーヴァ、ジョーン・キューザック、トーマス・デッカー、ヘザー・ウォールクィスト、エヴァン・エリングソン、デヴィッド・ソーントンドクター・チャンス
もう姉のドナーにはならない。
両親に訴訟を起こしたアナ、11歳。
しかし、その決断には
ある理由があった──。
STORY:白血病の姉に臓器を提供するドナーとして、遺伝子操作によって生まれた11歳のアナ。彼女はこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきたが、母サラは愛する家族のためなら当然と信じてきた。そんなある日、アナは姉への腎臓提供を拒否し、両親を相手に訴訟を起こす。
ジョディ・ピコーのベストセラー小説『わたしのなかのあなた』を映画化した作品。
朝日新聞主催の試写会が当たったので観てきました。
何というか感想を言葉にするのがヒジョーに難しいんですが・・・素直に感動しました、泣けました。
白血病の姉のドナーになるために遺伝子操作して生まれた11歳のアナ。ある日姉への腎臓提供を拒否し、両親を相手に訴訟を起こしたことをきっかけに家族崩壊の危機に・・・。幾度となく姉のために犠牲をはらってきたアナ。これ以上姉のドナーとして生きるのは嫌というのもわかるし、母親の愛する娘の命を救うためにはどんな手段を使ってでも助けたいという気持ちもわからなくもないんですが、どっちが正しいとも言えないんですよね。
娘・アナが両親を訴えるなんて衝撃的な内容なんですけど、なぜ彼女がここまでしなければいけなかったのかが重要なんですねよね。観ていくと、この訴えは実はなかなか深いものがあり、病気を抱えた家族のあり方や死を覚悟したケイトの心情、生きることの意味などが丁寧に描かれていました。とても素敵な家族愛、兄姉妹の深い絆に感動しちゃいましたね。とても重いテーマではあるんですが、ケイトの笑顔と決して病気への恨みごとを言わないキャラクターに救われます。それぞれの立場からも描かれているのでとても考えさせられました。
アビゲイル・ブレスリンちゃんの両親を訴えるというすごいことをやってしまったんですが、姉を思う切なく健気な姿がとっても良かったです。いつもキャピキャピ姐さんなキャメロン・ディアスは今回初の母親役だそうですが、長女のことで頭がいっぱいいっぱいで余裕がないという難しい母親役を見事に演じてたと思うし、ケイト演じるのソフィア・ヴァジリーヴァちゃんが病気に苦しみながらもちゃんと病気と向き合い、家族を思い、一生懸命生きようとする姿や表情をとても素晴らしかったです。
つらそうで敬遠してしまいそうなおはなしですが、ひとりでも多くの人に観て欲しい作品だし思うし、観て本当に良かったと思える作品でした。
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