粋に嗜む日本酒! 

東京八王子、主人と懐石料理の店を営む
女将の日本酒歳時記
四季の酒と旬の味覚が貴方をお出迎え
今宵は旨酒、至福の時

盂蘭盆~走馬燈

2008年08月14日 | 女将日記
もともとは仏前に供える灯明の一種であり、法事やお盆の時に
仏前に供えるものとして作られました。
江戸時代になると、趣向の面白さから納涼の設えと変わっていき、
浮世絵の下絵作家が影絵を描き、出来映えを競いあったころから、
その意匠は飛躍的に洗練されたものになって来ました。
シルエット化した画像がクルクルと目まぐるしく回ることにより、
これまでの思い出が『走馬燈のように甦る』と表現される。

盂蘭盆~迎え火

2008年08月13日 | 女将日記
私の実家では7月13日から15日まで盂蘭盆会が行われます。
盆のしきたりは地方により異なります。
13日の今日、夕刻に盆提灯の蝋燭の火で祖先の霊をお迎えします。
家内では仏壇の前に真菰を敷いて盆花を飾り、
代々受け継がれた料理を朝、昼、晩に供え盆供養をします。

空蝉...  

2008年07月29日 | 女将日記
蝉の抜け殻のことであるが、「うつせみ」と言う言葉は
「現し臣」(うつしおみ)から生まれたもので、
本来は「この世の人」の意で用いられていました。
さらには、仏教の「無常観」から人の世のはかなさを表す言葉とされ、
和歌や俳句では蝉の命のはかなさとも重ね合わされて多く使われました。