粋に嗜む日本酒! 

東京八王子、主人と懐石料理の店を営む
女将の日本酒歳時記
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菱の実

2009年09月19日 | 料理
本日の八寸に菱の実を..。

菱の実 

ひし(菱)はヒシ科の一年草の水草。種子は茹でて食べられます。

葉は菱形で水面に放射状に広がり、葉柄はふくらんで内部が
スポンジ状の浮きとなる。長い茎が池の底に続いている。

花は両性花で、花びらは白く、葉のすき間から水面に顔を出して夏に咲く。
がく、花弁、雄蕊は各4個で子房は半下位。胚珠は2個あるが一方だけが
発育し大きな種子となる。胚乳はなく、子葉の一方だけが大きくなって
デンプンを蓄積する。果実は横から見ると菱形で両端に2本のとげがある。

菱形はヒシにちなむ名。葉や実の形よるのか

秋に熟した果実は水底に沈んで冬を越し、春になると発芽して
根をおろし茎が水面に向かって伸びる。
茎からは節ごとに葉が変化して水中根を出し水面で葉を叢生する。

菱の実にはでん粉が多く含まれており、ゆでるか蒸して食べると
クリのような味がする。アイヌ民族は菱の実を「ペカンペ」と呼び、
湖畔のコタンの住民にとっては重要な食糧とされていた。
北海道東部、釧路川流域の塘路湖沿岸では、住民が菱の恵みに感謝する
「ペカンペ・カムイノミ」という収穫祭が行われていた。
また菱の実は焼酎の原料ともなる。

桃の節句に菱餅を食べるが、形が菱形になっているだけでなく、
菱の実またはヒシのでん粉を入れる場合もある。

薬膳としては、健胃、強壮などの作用があるとされる。


食用としての歴史は極めて古く、日本最古の歌集「万葉集」にも
詠まれていますが、最近はすっかり見かけなくなりました。

以上、詳しく調べてみました。



 

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