長文ですよ。
「女は働いて尚かつ家事もしろ」っつーのが日本の観念ですかね。
それは直りませんかね?
一億総中流意識が一つの要因かと思います。その理由は以下に書きます。
15年くらい前、香港の共働きを取材したTV番組にて、一般的な高層アパートに済む夫婦と赤ちゃんの3人家族の生活が紹介されてました。
夫婦は共働きで、夫婦は全く同等の労働をし、同等に賃金を得ています。
家事と赤ちゃんの世話は住み込みのナニーがします。
その方がナニーを雇わず家事の片手間で働くよりずっと収入が良いからです。
それを見た時、ゆくゆくは日本もああなるのかも?と感じました。
が、15年経って顧みても見事にそうはなっていません。何故でしょうか?
香港は、イギリス統治下でした。言ってみればイギリスと同じ感覚です。
イギリスには生まれながらの身分があり、労働者階級の中には「プロのナニーやハウスキーパーなどしてご主人様からお金を貰う」と言う労働形態がごく当たり前に感じている(感じなければアイデンティティーが保てない)人たちがいます。
なぜなら生まれながらの身分によってある程度上の地位は望めないからです。(例外はもちろんありますが)
そのような人たちがいるからこそ、香港の取材対象の女性のように女性の社会進出(正規雇用)などが促進されるのですが、日本には社会的格差はあっても、身分差って無いです。日本国憲法の下に平等ですから。
誰でも頑張れば上に行けるって言う思想の基で教育されています。
誰も彼もがバブルで、ある程度中流の生活を営めるようになった頃「一億総中流社会」という言葉が流行語(正確には違うけど)になり、誰もが「日本人は分け隔て無くチャンスの与えられる民族だ」と実感していたでしょう。
だから、「ナニー止まりで上がない」っていう意識を誰ももてません。
ナニーやハウスキーパーがプロ化しない要因がこの頃に培われたのだと思われます。
時代は流れ、格差社会は進めども、人の意識下には「自分はここで終わるような人間ではない」という意識は全く無くなっていない様に思います。
それは、ニートである自分自身がそう思うからですが。
「誰かに仕えて収入を得る」という概念もあるのだと言うことを知らずして、女性の普遍的な社会進出(幅広い雇用)は望めない気がします。
ナニー・ハウスキーパーという職種がプロとして正規雇用として認められる基盤作りが日本にも必要ではないでしょうか?
それにはもちろん子供の頃からの教育が不可欠なので、個人的には無謀な希望と感じずにはおれませんが。
後半端折ってスミマセン。
論文はリサーチと“引用”だ!とイギリスの大学進学予備校や大学院で教わってきたのに、リサーチも何もなくてスミマセン。因みに引用も一切していません。(これは論文ではないですが)
そういえば、日本の大学の論文って、書く前にリサーチスキルとか学ぶんですかね?
少なくとも自分の通っていた日本の美大では習わなかったわ・・・
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