この年末もやって参りました、実家の片付けに。
2017年の暮れに始まり、もう丸7年が経過。
まさか、こんなにも長く実家じまいを続けられるとは思っていませんでした。
はじめのうちは捨てずにとっておきたいものを割と楽々と選択し箱詰めできていたのですが、7年間もいろいろなものを掘り起こしているうちに、捨てていいのかダメなのか、取捨選択が難しくなってきました。
机上の空論で述べるなら、着手直後の方が選択に迷うと思いがちですが、実際はそうではなかった!
古いものほど、迷う!盲点でした。
デッドラインは4月。(あくまで予定)
ここまでに、少なくとも2階は空っぽにせねばなりません。
訪れるたびに朽ちるスピードが速くなっていく実家の建物を見ながら、涙目で箱詰めをしているところです。
ところで、この街は、1970年代に戸建て住宅の団地として田園地帯の中に誕生した古くもなければそんなに新しくもない街です。
若い夫婦が家を買い、子供が生まれ、成長し、団地の近くに就職する者もいれば就職とともにどこか遠くの街へ行ってしまう者もいる、そんな街。
残った戸建て住宅は年老いた両親だけになり、家も徐々にボロボロに。家督を継いだ者は戸建てを建て替え、土地も受け継ぐけれど、今のところ数は少ないから、もうみんな見掛けるのは老人ばかり。
日本の津々浦々の戸建て団地で見られることが、自分の育った街でも起こっているのだなぁと、今年初めて実感。(遅いっ)
歯抜けのように、住宅が更地になって新築になる。だけど、そこに住むのは、よそから来た見知らぬ人、見知らぬ真新しい家族。
いっそ真新しい家族ばかりになれば、この街はまた向こう数十年、新しい団地としてやっていけるのになぁ。誰も受け継がない古い家は街のリフレッシュの足を引っ張ることになるのではないか?
私の家も、壊したら平屋にして老いた両親が住むらしいんだけど、その先のことは考えていないんだよね。
結局この家も誰も受け継ぐ人がいない…私だって、本当はこの街に戻って来たかったんだよ〜
…まだ諦めていない、がんばる。(といいつつ、普段はのほほんと暮らしております)