前回に続いて「宝土」について語ります。 これは端的にいうと1g中に10億以上の微生物か住んでいる土で、その生活の実態は殆ど解明されておりません。(「一握りの土の中にも無限の世界」)
因みに我々の腸内フローラには1g中に1000億もの微生物が住んでいるとされ、彼等が想像も出来ない程に小さな世界で生きているコトが伺えます。
ところで、日本には昔から「郷土愛」という言葉がありましたが、これは今では廃れてしまった感があります。
それは日本の農地の9割もが腐敗型土壌になってしまったとされる程に、経済性の為に土を搾取する化学農法が広まったせいで、そうした土からは真に命を向上させる作物は生まれません。(「グリーンレボリューションの暴力」)
日本の学校に改革が必要なように、日本の農業も改革しなければ生き残れないと思え、それには IT 農業などといった小手先の方法ではなく、ダイナミックな土壌生態系を向上させる方法しかないと思います。
これを学校で実地に教える教育は広まっており(「EMを学び、教える」)、それは単に子供たちを野菜好きにするだけでなく、命の根っこと繋がって土を愛する心を育てます。
こうした教育こそが真の「愛国教育」だと思い、「トゥルクの学校」では宝土を通して民族間の緊迫した心を耕して、「愛の国」はシャングリラからインド平野へと広まって行きます。