アイスランドは、前々から地熱発電で気になっている国なのですが、社会全体を知りたくなって、ネットで調べ学習をしました。
すごいことだらけで感動しましたので、学習メモを読者に公開します。
そのうちに、youtube「立川サイエンスひとネットチャンネル」で、お話する予定です。
立川サイエンスひとネットは、自然科学の振興だけでなく、人文社会科学の探求も挑戦しています。
以下、学習メモです。
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立川サイエンスひとネット リベラルアーツ・社会のサイエンス
アイスランドを調べ学習
岡村 幸保
ジェンダー平等で経済も成長
ジェンダー平等への女性のたたかいの歴史がある
１９８０年、世界初となる女性大統領が誕生、ヴィグディス・フィンボガドゥティル大統領
２００９年 女性首相誕生。企業などに女性役員比率４割以上を求める。
２０１７年、４１歳の女性 カトリン・ヤコブスドッティル首相が就任、
世界初の男女同一賃金義務付け
「ジェンダーギャップ指数」 １２年連続世界１位維持
２０１１年以降 実質経済成長率 平均3.5%上昇
首相は語る。「ジェンダー平等を実現すれば社会が良くなり、経済も上向く事を目の当たりにしました。」
（日本は、１５６ヵ国中１２０位先進国最下位。賃金は男性の７割、年収２４０万円少ない。）
「子育てしやすい国ランキング」の１位
アイスランドでは共働きが多いため、子供たちが退屈することなく両親の帰りを待つことができ、また両親も安心して働ける環境を整えている学校
子どもを産むための通院費、出産費、入院費は無料。0歳から18歳まで、子どもは歯科治療を含め
た医療、基本的にタダ。
、国公立の学校は大学まで授業料が無料
教育内容は、各学校の自由が大きいことと、芸術・工芸・技術・ものづくりの教育が特徴
再生可能エネルギーでまかなう 火山と雨の国
地熱による豊富な温泉を活用した地熱発電と地熱暖房で、電力や住宅の暖を安価に得ている。家や施設では発電所の温排水をパイプラインで引き込んでそのままお湯として利用。お茶を沸かすにも温泉が使用される。また、世界最大の露天風呂「ブルーラグーン」もある。
首都レイキャヴィクは世界的にも「空気のきれいな都市」とされている。
アイスランド本島は大西洋中央海嶺上にあるだけに、地熱発電の熱源には事欠かない。
さらに、特に島の南部は西岸海洋性気候に属するため、年間を通じて降雨があり水力も使いやすい。
再生可能エネルギー発電への切り替えを1980年代から推し進めており、エネルギー政策先進国として世界から注目
現在では国内の電力供給は全て水力と地熱から得ており、火力・原子力発電所は一切ない。
新エネルギー導入に積極的な施策を打ち出している。2050年までには化石燃料に頼らない水素エネルギー社会を確立することを標榜している。
地熱発電所と露天風呂
新しい国を目指した移民たちは王による統治ではなく、民主的な合議による自治を目指した。これが930年に発足した世界最古の民主議会「アルシング」であり、これを国家の誇りとしている。
13世紀以降はノルウェーおよびデンマークの支配下に置かれる。
19世紀に、国民は独立運動を展開、1918年にデンマーク国王主権下の立憲君主国、アイスランド王国として独立。
1944年6月17日に共和国として完全な独立
1980年、ヴィグディス・フィンボガドゥティルが直接選挙によって選出された世界初の女性大統領となった。
軍隊のない国 国家予算を医療・福祉・教育・生活へ
アイスランド海域は大西洋の重要地点で、イギリス海軍、アメリカ海軍と、第二次世界大戦ではドイツ海軍が、冷戦期以降はソ連・ロシア海軍が対峙してきた。
NATOの原加盟国であるが自国軍は所持しておらず、世界でも希少な「軍隊を保有していない国家」である。国土防衛は警察隊と沿岸警備隊が担っている。歴史上１度も軍隊を保有したことがない。
かつてはアメリカ合衆国と国防協定を締結してアメリカ空軍基地を設置し、冷戦下の重要な戦略拠点になっていた。しかし、冷戦終結から10数年を経た2006年、米軍の完全撤収を両国で合意、米軍基地が閉鎖された。
1986年には、レーガン米大統領とソ連のゴルバチョフ書記長の会談場となり、冷戦終結に向けた舞台となった。
