どうも、元気ですか?元気があれば、何でもできる!
今日はアントニオ猪木さんの誕生日ですね。1943年2月20日生まれ、今日で79歳です。
さて、元気の有無に関わらず、現代日本で暮らす我々には人権についての理解を深める必要がありそうですね。
先日、格闘ゲームのプロが「身長170cm以下の男性には人権がない」と発言し、炎上しました。
実は、今から約100年前の1922年3月3日は、水平社宣言の日なんですね。「人の世に熱あれ」で有名な。
現代社会において、建前としてだけであっても、人権が尊重されるのは、こういった歴史があるのです。
先人が大変な苦労をして、ようやく勝ち取った権利なのです。
それを踏みにじる言動は、仮に冗談であっても許されませんね。
しかし残念ながら近年の日本では、冗談ではなく真剣に人権を制限しようと企んでいる輩がいます。
自民党の世耕弘成氏は、2012年の東洋経済のインタビューにて「生活保護受給者の権利の制限は仕方ない」と語っていますね。(東洋経済「生活保護の給付水準下げ自立意欲高める、権利の制限は仕方ない--参議院議員・世耕弘成」https://toyokeizai.net/articles/-/9611)
日本の生活保護制度は、役所での水際対策の甲斐もあってか、利用率が20%を下回っている状態です。また、不正受給は全体の0.4%ほどで、ごく僅かでしかありません(日本弁護士連合会「生活保護Q&Aパンフ」https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/booklet/data/seikatuhogo_qa.pdf)。
自民党のような権力者からすれば、一般市民の権利は制限したいものなんですよ。
それを防ぐために、人権があるわけです。
自民党や極右勢力が改悪したがっている日本国憲法にも、基本的人権の尊重ってあるじゃないですか。
極右が憧れている明治憲法では、人権は保証されていませんでしたから。
話を戻しますが、今回の格闘ゲーマーの発言は、一応は事件化され、発言者はプロ契約を解除されました。
その対応自体は良かったと思いますが、これを機会にeSports業界全体で、差別問題に対して取り組むべきです。
サッカーJリーグでは2014年の浦和レッズ差別横断幕事件の際、当時レッズの主将だった阿部勇樹選手が差別撲滅の宣言をしました(AFP「無観客試合の浦和レッズ、清水戦に先駆け差別撲滅スピーチ」https://www.afpbb.com/articles/-/3010821)。
eSportsがサッカーなど主流スポーツに追いつくには、最低限これくらいの姿勢は見せて欲しい。
それができないなら、いつまでもビデオゲームの社会的評価は低いままですよ。
・・・・・・・とまあ、長々と述べましたが、こんな感じのことを、私の自称インテリの友人が語ってました。
私としてはですねえ、まあ、こんな形で鉄拳が注目されて非常に残念、という思いですね。
たしかに格闘ゲーム界隈だと、暴言って珍しくないんです。雑魚、カス、チキン、shine、korosuzo、とか。
でも、相手の身体的特徴を攻撃する表現はあり得ないですね。それくらい分別ある大人なら分かるだろう、と言いたいんですけど、そうでもなかったということです。
ファイプロのエディットならね、身長も自由自在なんですけど。現実は違いますから。
ゲームのキャラクターを「人権キャラ」と呼ぶ習慣は、私はよく知らなかったですね。
私が違和感あるのは、「人権派弁護士」みたいな表現ですね。人権を尊重しない立場はあってはならないので、仮にこのような言い方をするなら誰もが「人権派」でなければなりません。
それはさておき、差別はダメ。絶対。