大人になる小さな我が子へ。 母である私には 胸に募り詰まるほど沢山の想い 上手く言葉に出来ないほどの沢山の想いが この成人式にありました。
成人式の前の晩 自分で100均のネイルを重ね塗って 美容院での初めての染め髪に お化粧に 自分で選んだ着物。 着物のイメージから母子でパーツを一つ一つ選び組んだオリジナルの髪飾り。
本当なら 子が親に 「育ててくれてありがとう」 という場面かもしれない。 コロナ禍で 楽しい行事もなく我慢ばかりの辛い世代の子たち。 温かい目で見守りたい。
うちでは親が 子に コロナ禍より長い年月 心労かけ お互い 救い救われ 親子共に 助け合い生きられた事を・・・ この成人式という節目と そんな娘に 「ありがとう」と言いたい。
全毛を失い男女の区別もつかないような不格好な母の車イスを押し 小学4年生の頃から 普通の4年生にはない思いや心配や苦労をさせてしまった事。 学校行事のたびに沢山の人の手を借り 本当は
どれほど恥ずかしかっただろう・・・ 気丈なフリが上手な大人しい我が子が 中学高校になるまでは・・・大学生になるまでは・・・20歳になるまでは・・・そして 無事「成人式」を迎えるまでは・・・
・・おかげで母は生存50%の壁を越え この成人式という日を 迎え終えられ 本当にほっとした。 こんな晴れ姿を この目に見させてくれてありがとう! 本当によかった・・・ 心からそう思う。
私が20歳位の頃 亡母の癌はとても酷く 吐血喀血下血しながら しゃがみ込み 休み休み 自身の事より娘の私をいつも心配し いつも笑顔でそばで見てくれ 最期の最後まで一生懸命に生きてくれた。
だからこそ 負けられない気持ちと その時の私と同じ年頃の娘に こんな同じ悲しい目になんか合わせられない! という強い思いを抱いていたから この成人式は 私にとっても大切な節目だった。
「おばあちゃん・・ ママのママに一番見せたかった~。。。」 ・・・生まれた時から会ったことのない私の亡き母を空に 娘がよくポツリと言ってくれるセリフ。
純粋なあなたのその心は 他にない 貴重な 貴重な 大切な宝物。
繊細で傷つきやすいガラス玉の娘だけど 大人になるにつれ自分に丁寧に塗り重ね この母のような強化ガラスになって 「透明だけど強い心」を持って生きていってほしいと願う。
こうして誰も知らない 小さな人生でも 一歩づつ 一つづつ 必ず 必ず あなたの糧となり物語となり 立ち止っても諦めなければ 願う星が降りそそぎ きっと きっと!前に進めるはずだから。
何が起ころうとも ずっと 忘れないでいて。。。
いつも 心優しい子でいてくれて ありがとう。 全てへの感謝と笑顔で 優しいまま 心強い大人になろうね。
大事だよ。 大好きだよ。 七美 二十歳の成人式 おめでとう。