クリスチャンって最高だ!より
滝元順さん著
《よく考えてみよう》
日本人の家庭に何らかの意味不明の問題が発生したとき、多くの場合、霊能者のところに出向いて、霊に伺いを立ててもらいます。しかし、そのときの答えは、ほとんどの場合同じです。「…先祖がたたっている」
「あなたのおじいさん、おばあさんの代では先祖を大切にしていたけれど、あなたの両親の世代になって、墓参りをおろそかにしたために、孫の代にたたりが起こっているのですよ」と説明され、いかにも思い当たる節もあるかのように感じ、霊能者の話を信用するのです。
「どうしたらいいのですか?」「墓を新しく建て直し、先祖供養をしっかりと行ってください。手順を間違うと、さらに悪いことが起こるかもしれませんから…」などと脅かされ、霊能者の指示に従うのです。
すると、今まで家庭内に起こっていた問題が、突然、解決に向かったりすることもあるのです。「よかった!やっぱりご先祖様を大切にしないと、大変なことが起こる。これからはしっかりしなくては…」と、今まで以上に先祖供養が行われるのです。
けれども、「災いは忘れた頃にやってくる」ということわざがありますが、しばらくすると前回とは少し違った角度で、再び問題が起こってきます。そのときは迷わず、前回助けてくれた霊能者のところに行き、もう一度伺いを立てます。すると霊能者は言います。
「前回、せっかく、供養をしっかり始めたのに、問題が解決するにつれて供養を忘れたでしょう。だから、ご先祖様が前回よりもさらに怒っていますよ」
「今回は、さらに盛大に先祖様をお祀りしなければなりません。私の指示に従って慎重に行ってください」
そして、前回以上に高い祈祷料を支払い、先祖供養が行われるのです。
仮にあなたが死んだ場合、死者の世界から生ける者の世界に対し、何らかの影響を与える手段があったとしたら、あなたは何をするでしょうか。
あなたは地上で懸命に生きている自分の子どもたちや、孫たちに災いを与えるでしょうか。
私ならば、決してそんなことはしません。いくら供養をしてくれなくても、死者の世界から生ける者の世界に影響を与えることが可能ならば、使えるチャンネルはすべて使い、子どもや孫たち、ひいては親族一同の祝福と守りのために働くはずです。