唖然…

事務所の片隅に
ずーーーっと放置されていたスキャナーがあった。
本社で買ったものらしいが、
全く使われることなく放置されていた。
ある日、それを同僚の1人がもらってきたのだが、
うちの事務所でも同じことだった。

設定が面倒くさいのか誰も設置しようとせず、
何ヵ月もずーーっと放ってあった。

最近、自分の中で新たなプロジェクトを進行中。
その作業で、例のスキャナーが必要になった。
大きな箱を開けて、ソフトをインストール。
古いものなので、ＸＰに対応しているかどうか確認したり、
パソコンが思うように動かず格闘しながら、
ようやく設置完了！

「出来たー！」

ようやく自分のやりたかったことが出来る！と思ったのだが…。

「ちゃんと動くかどうか実験してみたほうがいいよね。
スキャンする写真いっぱいあるよ！」

いきなり隣りの席に座っていた同僚が、
自分の仕事の素材を持ってきた。

いや、結構ですから…。

1枚くらいの話かと思って、仕方がないので先に使わせた。
そのうち、別の同僚も自分の仕事の素材を持ってきて
作業をしようとしている。

作業方法がわからず、私に色々聞いて来るが、
知るかっ！！！

適当に躱して放っておいたが最後。
結局、夕方までずっと使っていた。

唖然…。

やっと設置したのに、結局作業が出来ず…。
夕方になってから、今更「使う？」なんて聞かれたって、
今から作業を始める気になんてなれないよ！

自分がいかにずうずうしいか、
気付いているのか、いないのか…。

悪びれる様子もない同僚に、呆れ果てて言葉もない…。