【シーン１】
ある友人が
『いまの会社、給料安いし労働時間長いねん。ほんまむかつくわ』
という。
「しかし〇〇君、選挙行ったんかぇ？」
とわたしがたずねる。
『その日は仕事やってん』
と答える。
「せやけど期日前もあったやろ？」
とさらにたずねる。
『・・・・。』
【シーン２】
ある友人が
『最近、田舎暮らしの弟夫婦の態度むかつくねん』
という。
「しかし△△君、法事やら墓参りとかで田舎に帰ってんかぇ？」
とわたしがたずねる。
『田舎、遠いからなぁ』
と答える
「ほな、みな弟夫婦に任せてあるんかぇ？」
とさらにたずねる。
『・・・・。』
【シーン３】
ある友人の奥さんが
『最近、□□に引っ越してきんやけど、こどもの入れる保育園がなくて難儀するわぁ。行政どないなってんかしら！』
という。
「そんなマンションだらけのところに、なんで引っ越してきたん？」
とわたしがたずねる。
『便利やん。』
と答える。
「結果、難儀しとんやろ？」
とさらにたずねる。
『ショッピングは楽やで。難波とか梅田にも近いし。』
「・・・・。（こどものことは？）」
【シーン４】
ある年配者が
『最近の若いもんは働かんし、金使わへんなぁ。わしらの若いころは・・・』
という。
「えぇ時代でしてんなぁ。」
とわたしがいうと
『ほんまやで。あの頃はみんな活き活きしとった。毎晩呑み歩いてなぁ。あ～だこ～だ・・・。』
と自慢気の様子・・・
「今日（きょうび）の若い子らは大変でんなぁ・・・」
とわたしがいうと
『甘やかされて育っとるからな。辛抱すること忘れとるんや。わしんとこの息子は、後継ぎとしてようやってくれとる。ええ大学入っていまは所帯持ちや。』
とさらに自慢気の様子・・・
「それはそれはご立派ですなぁ」
とわたしがいうと
『まぁ新居はわしが買うたってんけどな。孫もわしに懐いとるんよ。ランドセルもいまは種類が多いから、選ぶんがたいへんやで。』
「それはそれは・・・(^_^;)」
【シーン５】
ある都知事選に立候補したコメンテーターが
『"病み上がり"なんて発言は、病気と戦っている人に対しての差別だ！』
という旨を述べた。
「もし・・・失礼なことを言っていたのでしたら、お詫びします。」
と発言者がいうと
『あやまって済む問題ではありませんよ。』
とさらにコメンテーターが噛み付く。
他者からの、己自身に対する発言は差別になり、
己自身の、他者に対する発言は差別にならないなんて・・・
まさに"ご都合主義"
世にも奇妙な世界・・・いや、日本・・・
でした。御免・・・
