朝日新聞さんの記事より
羽生結弦「五輪優勝は過去の栄光」
新シーズン前に語る
世界中の誰もがあこがれるスケーターになった。ソチ五輪のフィギュア男子で金メダルを獲得し、王者として迎える新シーズン。開幕を前に思いを語った。
「変わっていくことをやめずにいたい。常に変わって、自分を高めたい。五輪の優勝は、過去の栄光。もう去年のシーズンのことですから」
さらなる成長。それをテーマに、カナダ・トロント郊外のスケート場で、コーチのオーサー氏とともに新しいプログラムを練り上げる毎日だ。「スケートをやるときは、僕は死ぬ気でやっています。ソチ五輪までの4年間と、これからの4年間は、まったく違うものにしたい。今シーズンは、新しい自分で勝ちにいくんだ、という気持ちでやっていきたい」
■4回転を3本に
自らへの挑戦として、フリーの演技で4回転ジャンプを増やす。昨季よりも1本増やして3本に。疲れが出る後半に、4回転トーループからの連続ジャンプを組み入れる難度の高い構成を目指している。「僕からやりたい、といいました。難しいジャンプに挑戦して、うまく降りたときの達成感が好きなんです。集中して、本気を出して、一発で成功する快感が大好きなんです」
フリーの曲はミュージカル「オペラ座の怪人」。中学生の時に音楽の授業で見て以来、いつかはこの曲で滑ってみたいと考えていた。「僕自身、力強く演じるタイプじゃないが、僕なりのファントム(主人公の怪人)を見てもらえたらいいな、と思います」
■人目を気にせず生活
母親とのカナダ生活。誰もが自分の顔を知っている日本と違い、人目を気にせず暮らせることに、ささやかな幸せを感じている。
道を歩いていても周りから気づかれることは、「あんまりないです」と笑う。「スーパーとかで、中国人の方とか、アジア系の方に、時々、気づかれることはあります。カナダ人? ないですねえ。あっ、でも最近、バスに乗ろうとしたら、カナダ人のおじいさんに『君、フィギュアスケーターだよね?』と聞かれました。練習に打ち込むにはいい環境だと思う」
近郊にナイアガラの滝などがあるが、観光地はどこにも行っていない。「ずっと家とリンクの往復です。トロントのダウンタウンにも行っていない。(大リーグの)田中将大投手の試合は1回は見たいなあ、と思っていますが」
そんな生活にも、ストレスを感じないという。「僕、漫画やアニメに出てくる熱血系のアスリートだと思います。ショッピングが好きなわけじゃないし、ファッションにも興味がない。スケートをやりにカナダに来ているので、ほかのことに体力を使うより、今の生活でいいです」
■見られてなんぼ
昨季は、五輪金メダルだけでなく、グランプリファイナル優勝、世界選手権制覇の「3冠」を達成した。今季は、勝って当然という周囲の期待を背負いながらの演技になる。だが、その重圧はない。「試合をやっていないから、まだ感じていないのかも。(五輪後に)アイスショーをやっていて、いい演技をして当然、という雰囲気は確かに感じた。プレッシャーを感じているのなら、練習しろ、という感じです。それを感じる余裕もなく、練習に打ち込んでいます」
「練習とか、常に誰かに見てもらっていないとモチベーションが上がらない。フィギュアをやっている人間って、そうだと思う。結局は見られてなんぼ、という競技なので、僕は注目されるのが好きです」
自らが、「皇帝」と呼ばれるプルシェンコ(ロシア)にあこがれているように、今季は世界中のスケーターから目標とされる存在になった。自身が描く理想の選手像とは何か。「理想なんて定まらないし、固定されていない。僕はまだ、現役なので。日々の練習で、これができた、できなかったから、また集中してうまくなろう、という気持ちだけです。今、やめていたら、もしかして威張っていたかもしれない、『俺、オリンピックチャンピオンだ!』ってね」
「だから、この4年間は、去年までのスケート人生と全く違う羽生結弦でいようと思っています。同じ自分でいたくない。成績とは関係なく、新しい何かを作り出せるようにしたいです」
はにゅう・ゆづる 仙台市生まれ。宮城・東北高を卒業し、早大に在学中。ANA所属。ソチ五輪のショートプログラムでは、フィギュア史上初めて100点を突破する101・45点の世界最高得点をマークした。フリーと合わせた合計点のベストは、チャン(カナダ)に次ぐ歴代2位の293・25点。身長171センチ。
ここでいう【見られてなんぼ】というのは、素晴らしい彼の演技を
静かに一生懸命応援する事だと思っています。
アスリートの彼のプライベートの見る事ではないと思います。
大会も近いので、ファンとしては
出来るだけ静かな環境で練習に
打ち込めるように、怪我のないようにと願うばかりです。
※画像はお借りしました。
羽生結弦「五輪優勝は過去の栄光」
新シーズン前に語る
世界中の誰もがあこがれるスケーターになった。ソチ五輪のフィギュア男子で金メダルを獲得し、王者として迎える新シーズン。開幕を前に思いを語った。
「変わっていくことをやめずにいたい。常に変わって、自分を高めたい。五輪の優勝は、過去の栄光。もう去年のシーズンのことですから」
さらなる成長。それをテーマに、カナダ・トロント郊外のスケート場で、コーチのオーサー氏とともに新しいプログラムを練り上げる毎日だ。「スケートをやるときは、僕は死ぬ気でやっています。ソチ五輪までの4年間と、これからの4年間は、まったく違うものにしたい。今シーズンは、新しい自分で勝ちにいくんだ、という気持ちでやっていきたい」
■4回転を3本に
自らへの挑戦として、フリーの演技で4回転ジャンプを増やす。昨季よりも1本増やして3本に。疲れが出る後半に、4回転トーループからの連続ジャンプを組み入れる難度の高い構成を目指している。「僕からやりたい、といいました。難しいジャンプに挑戦して、うまく降りたときの達成感が好きなんです。集中して、本気を出して、一発で成功する快感が大好きなんです」
フリーの曲はミュージカル「オペラ座の怪人」。中学生の時に音楽の授業で見て以来、いつかはこの曲で滑ってみたいと考えていた。「僕自身、力強く演じるタイプじゃないが、僕なりのファントム(主人公の怪人)を見てもらえたらいいな、と思います」
■人目を気にせず生活
母親とのカナダ生活。誰もが自分の顔を知っている日本と違い、人目を気にせず暮らせることに、ささやかな幸せを感じている。
道を歩いていても周りから気づかれることは、「あんまりないです」と笑う。「スーパーとかで、中国人の方とか、アジア系の方に、時々、気づかれることはあります。カナダ人? ないですねえ。あっ、でも最近、バスに乗ろうとしたら、カナダ人のおじいさんに『君、フィギュアスケーターだよね?』と聞かれました。練習に打ち込むにはいい環境だと思う」
近郊にナイアガラの滝などがあるが、観光地はどこにも行っていない。「ずっと家とリンクの往復です。トロントのダウンタウンにも行っていない。(大リーグの)田中将大投手の試合は1回は見たいなあ、と思っていますが」
そんな生活にも、ストレスを感じないという。「僕、漫画やアニメに出てくる熱血系のアスリートだと思います。ショッピングが好きなわけじゃないし、ファッションにも興味がない。スケートをやりにカナダに来ているので、ほかのことに体力を使うより、今の生活でいいです」
■見られてなんぼ
昨季は、五輪金メダルだけでなく、グランプリファイナル優勝、世界選手権制覇の「3冠」を達成した。今季は、勝って当然という周囲の期待を背負いながらの演技になる。だが、その重圧はない。「試合をやっていないから、まだ感じていないのかも。(五輪後に)アイスショーをやっていて、いい演技をして当然、という雰囲気は確かに感じた。プレッシャーを感じているのなら、練習しろ、という感じです。それを感じる余裕もなく、練習に打ち込んでいます」
「練習とか、常に誰かに見てもらっていないとモチベーションが上がらない。フィギュアをやっている人間って、そうだと思う。結局は見られてなんぼ、という競技なので、僕は注目されるのが好きです」
自らが、「皇帝」と呼ばれるプルシェンコ(ロシア)にあこがれているように、今季は世界中のスケーターから目標とされる存在になった。自身が描く理想の選手像とは何か。「理想なんて定まらないし、固定されていない。僕はまだ、現役なので。日々の練習で、これができた、できなかったから、また集中してうまくなろう、という気持ちだけです。今、やめていたら、もしかして威張っていたかもしれない、『俺、オリンピックチャンピオンだ!』ってね」
「だから、この4年間は、去年までのスケート人生と全く違う羽生結弦でいようと思っています。同じ自分でいたくない。成績とは関係なく、新しい何かを作り出せるようにしたいです」
はにゅう・ゆづる 仙台市生まれ。宮城・東北高を卒業し、早大に在学中。ANA所属。ソチ五輪のショートプログラムでは、フィギュア史上初めて100点を突破する101・45点の世界最高得点をマークした。フリーと合わせた合計点のベストは、チャン(カナダ)に次ぐ歴代2位の293・25点。身長171センチ。
ここでいう【見られてなんぼ】というのは、素晴らしい彼の演技を
静かに一生懸命応援する事だと思っています。
アスリートの彼のプライベートの見る事ではないと思います。
大会も近いので、ファンとしては
出来るだけ静かな環境で練習に
打ち込めるように、怪我のないようにと願うばかりです。
※画像はお借りしました。