カタルシスという言葉を
ご存じですか?
意味は
「精神の浄化作用」のことです。
カタルシスという言葉は、
「心の中に溜まっていた
澱(おり)のような感情が
解放され、気持ちが
浄化されること」を
意味します。
さらに、一般化して、
「心の中にあるわだかまりが
何かのきっかけで一気に
解消すること」を
いいます。
先日の講習会の項目の
中にあった1つの言葉でした。
「精神の浄化」
人は、自ら悩みを話す事で
悩みを具体的にさせて、
心をすっきりさせる事が
出来ます。
ただ、我慢強い人は、
なかなか愚痴も溢さず、
気持ちも吐き出しません。
気持ちを吐き出す事なく、
感情の流れにストップを
かけられてしまうと、
うつ状態になりやすいです。
あまりに悲しみが大きい時には、
心がそれに耐えきれないで
ガードしてしまいます。
悲しみの大きさは
人には見えません。
行き場のない悲しみは心の中に
たまってしまい、感情の流れに
ストップをかけます。
心の動きが悪くなって、
喜びも感じなくなり、
感動する事がなくなり、
うつ状態になりやすいです。
しかし、その大きな悲しみを
一緒に理解してくれる、
分かち合える、話し合える人が
いる、聴いてくれる人がいる。
気持ちに寄り添ってくれる人が
居てくれるだけで、
気持ちも浄化されます。
私も身近な人を
突然の事故で亡くしています。
その時には、目の前にある
現実を受け入れる事が
出来ませんでした。
涙も出ませんでした。
そんな私を友達は心配してくれたのでしょう。
毎日、家に来てくれ、
励ます言葉などは
ありませんでしたが、
会社や仕事の話、
友達の話、他愛ない話を
してくれました。
その数ヶ月後、
ようやく現実を
受け入れられたのか、
溢れるように
涙が出てきて、
沢山泣きました。
私がうつ状態にならず、
泣く事が出来た事、
泣いて気持ちが浄化出来たのは、
友達が寄り添ってくれた
おかげでしょう。
現在、被災地の方の
ボランティアを
しています。
その時には、
沢山のお話を伺います。
昨日も、少し元気がない
様子の方が来られたので
お話を伺ったら
途中で泣き出してしまい、
彼女自身、ここまで悩んで
いたとは分からなかったと
おっしゃっていました。
皆さん、とても我慢強いのです。
今の状況が大変でも、
自分以上に大変な人がいるから
色々と我慢しているのでしょう。
我慢し続けて、
苦しかったと思います。
目の前で津波に流された方が
いて、どうして助けてあげられなかったのかと、自分を責める方も
いらっしゃいます。
でも、誰のせいでもありません。
話を聴く事で
「精神の浄化」
が出来るのだとしたら、
私は、その気持ちに
寄り添いたいと思います。
もし、自分の気持ちを
理解し合え、分かち合える人が
いないと感じて
心を閉ざしているなら、
お花を飾って見てください。
きっとお花が慰めてくれる
はずです。
そして、その美しさに心が
動いたらもう大丈夫です。
きっとまた、
誰かに心を開き、
分かり合う事が出来るでしょう。
辛い事も癒されると思います。
今晩は、私も一緒に
癒やされたいと思います。