原作者 吉田津由子さんが先日テレビ出演していたのをチョッとだけ見た、僕が想像していたのは全く違い、予想以上に若い女性でした。生き残りの方々が少ない中、よくこれだけ調査したものです、また、調査しただけではなく、混沌たる社会戦争の現世に、良くぞその精神をご紹介いただいたと賞賛すべきものですね、素敵なことです。
玉砕総指揮官の名は「栗林忠道」陸軍中将(戦死後陸軍大将となる)!
一兵たりともムダな戦死をさせないと、部下を思いやる総指揮官は、当時の「日本陸軍」では掟破り、即ち「皇国の兵士として、桜花の如く潔く自決すべし」当時の陸軍魂からは程遠いものであったからです。 彼のこうした「部下への思いやり」は、彼が戦前アメリカに留学した当時のエピソードや息子太郎君への絵手紙で垣間見ることができます。しかし、こうした彼の軍人(否、人間)としての彼の生き様は本書の記載で見ていただくこととして、柳田ブログらしく「柳田がどの言葉に感動したか!」を記載したいと思います。
〔 昭和20年3月17日5時発 警急電報 〕の最終の行(くだり)
【 予は常に諸氏の先頭にあり 】 栗林中将
☆ 〔トップ・リーダーとしての責任感〕〔潔さ〕〔いつ何時も自分が部下を護る強い意志〕〔死を畏怖せぬ本当の勇敢さ〕〔自らの後ろ姿で部下を引っ張るリーダーとしての求心力〕
☆ 明け方5時、今まさに生き残った日本軍兵士たちの最後の総攻撃の指令を栗林閣下自らが部下に命ずる場面です! その死に直面した最期の瞬間に遠く離れた日本本国大本営に打電した電文がこれです! 強い意志の発露でしょうか? それとも救援のない本国に何かを訴えたかったのでしょうか?
僕の本書の最感動の行です!
☆ まさしく、これが本当のリーダーではないでしょうか! 僕も、いくつかの組織のリーダーを務めていますが、これほどの責任感、勇気、やる気、心意気、潔さを心のベースにもっているだろうか? →→→ 持てる筈もないが、現在が平和だからこんな発言が出ないのか? 全く違っていますね、ことの緊迫さに温度差はあろうが、現代のリーダーにも決死の窮極の選択を求められている場面がある筈である、その時自らが「何を発言し、どのように行動するのか?」部下は見ているということですね!