毎週火曜日、地域の一人住まいの高齢者を対象・・・という建前で、集える場所作りの「サロン」を開いています。所属する福祉団体のメンバーが主体になってはいますが、基本的には地域住民による交流場所の提供事業。どなたでも来てください、何かのついでにふらりと寄ってくださいということで、ちょっと遠くから来られる方、一人住まいではないけれど友達が欲しくて来る方・・・など25~6人程度の高齢者が集まります。主体となって活動しているのは女性メンバー。地域の様々な活動では男なんてからっきし意気地無しで、私も普段は下足番です。サロンでは、基本はお茶を飲んだり、おしゃべりをしたりですが今はそれが出来ません。仕方ないので、ストレッチをしたり、ゲームをしたりが多いのですが・・・・・
私の亡くなった友人・・・自営業でしたが高校時代から演劇に夢中になり、家業を手伝いながら劇団に入って奮闘していました。ユニークな顔立ちで、先日亡くなった上島竜兵に似ていたかも?・・・劇団にいる時に、メンバーの女性と結婚して、それはそれは仲の良い夫婦でした。二人で、地域にただ一つの小さなアマチュア劇団を立ち上げ活動していました。彼が亡くなって以来、妻は落ち込んで、少し老けてしまっていました・・・昔は化粧品の派遣社員で都心のデパートにもいたのですがね・・・コロナで学校や図書館での読み聞かせも中止になってしまったこともあるし、この際高齢者を対象に「読み聞かせ」ではないが朗読や朗読劇をやってもらえまいか?と頼んだ次第です。
今の高齢者達で自覚して何か活動をしようという人は沢山いて、公民館のサークル懇談会に出席すれば何十というサークルで高齢者が中心となって活動しています。ということはこうした地域の「お茶のみサロン」に出席される方は、こうした活動をしない方、どちらかというと家にこもっていることが多い方ばかりですから、はたして朗読も受け入れてもらえるかどうか心配でした。
これまでに二回ほど実施してみて、少し反応は薄いようですが、まあまあ受け入れてもらえたようでホッとしました。連れ合いを亡くして少し元気がなかった彼女をもう一度何かに引っ張り出す試みは何とかきっかけを作れたようですし、サロンの高齢者達も笑顔になって頂けて何よりでした。
ちなみに、第1回はこの地域の民話を主体に、今週火曜日の2回目は宮澤賢治の「注文の多い料理店」を朗読劇に仕立ててもらいました。
次回はどうしようかな?文豪の「掌編」という手もあるのですが聞いてくれるかな?少し考えましょうか。