![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/34/62f15333c690abb999d484c217352ae4.jpg)
ニュース解説などで「野党がだらしない」とか「信頼できる野党勢力がない」などといった言葉を聞くことがある。しかし、多くのマスコミは国民の関心の所在とは関係なく・・・そもそも国民に選挙権がない自民党の総裁選挙に狂奔していた。総裁選挙がまるでゲームであるかのように取り扱っていて、非常に大切な「統一教会問題」「裏金問題」そしてここまで日本の価値を棄損し続けた「経済問題」について・・・つまり『これまでの安部・岸田政治の総括』をどうして追求しないのだろう。
さて、一方の野党に対しても同じだ。「野党を育てる」「信頼できる野党に成長させる」のは世論をリードするマスコミの責任でもある。自民党の尻を追いかけているばかりで、先に上げたような問題についてしっかりと野党をリードするのは世論形成者としての責任だと自覚してほしい。「事実」なる与党寄りの言葉の垂れ流しは責任逃れである。
野党の中も勿論様々な問題がある。特に野党連携の問題の中では「共産党との付き合い方」「維新の会との付き合い方」が問題視される。
単純に共産党との連携について考えると、これまで様々な方が指摘している共産党の独善的な状況は戦後これだけ経っても少しも変化がない。
一つは委員長の交代など党内民主主義について全く不透明であり国民に開示されていない・・・「民主集中制」などという矛盾だらけの言葉を未だに振りかざすのは改善すべきだろう。
次に、天皇制。基本認識として世襲の天皇を認めてはいない。国民の意思と言いながらやはり自分の主張をきちんと「分かりやすく」提示していない。
ここは、どのような議論があろうとも天皇制を「最終的に」否定する立場は放棄すべきだろう。
また、自衛隊。自衛隊の存在も勿論だが、世界における日本の立ち位置を「米国との安全保障連携」を否定するのかどうかを明確に提示すべきだ。
絶対中立などということは地政学的にはなかなか難しい。中立はあり得てもそのためには独自の強力な国民武装体制・・・どんなことがあっても国民一人一人があらゆる国の侵略に対応する・・・が必要だろう。しかし、これだけ技術が高度に発達したら、どこの国にも頼らない武装は不可能だ。という我々が置かれた難しい状況への具体的な対応をする必要がある。
共産党の個別の政策提言は十分良いものが多い。しかし、基本的な立ち位置を「革命的に」変えなければこれ以上の支持の拡大は難しい。であれば、共産党との連携が出来ないのは、相手が問題ではなく自分が問題だ、ということを総括すべきだろう。