久しぶりのフランソワーズ・アルディ、「La maison où j ai grandi」(邦題:ビクターから出たベスト盤では、なつかしき我が家)です。彼女の初期の楽曲の中でも比較的知られているものではないでしょうか?
いまさら言うまでもないのですが、フランソワーズ・アルディは1944年1月パリ生まれです。ノルマンディ上陸作戦が1944年6月6日、映画「パリは燃えているか」でも有名なパリ攻略戦は1944年8月15日から25日ですから、まあ大変な時に生まれたのですね!
フランソワーズ・アルディらしい歌に仕上がっているこの「La maison où j ai grandi」は、ご存じの方も多いと思いますが、イタリアのロック歌手アドリアーノ・チェレンターノの「il Ragazzo della via Gluck dal vivo」のカヴァー曲です。アドリアーノ・チェレンターノは「イタリアのエルビス・プレスリー」といわれた歌手で、1961年のサンレモ音楽祭では彼の歌った「24000 baci」(邦題:2万4千回のキッス)が2位となりました。「Il Ragazzo Della Via Gluck」(グルック通りの若者)は1966年のサンレモ音楽祭に出された曲ですが、入賞(14位まで)できませんでした。
フランス語の歌詞は有名な Eddy Marnayです。いつも感じることですがイタリアはやはり「歌」の国です。近代オペラを生んだ国でもありますし、歌う音楽としての完成度は高いものがあります。その一方、フランスはやはり言葉の国だと思いますね? 色々意見もあると思いますが、カンツオーネにフランス語の歌詞を乗せると良い曲になるようですし・・・。
Françoise Hardy - Live 1967 - La Maison Où j'Ai Grandi