何事でもそうだが、肩に余分な力が入ると上手く行かない。何故肩に力が入るのだろう。人によって原因は様々だろうが、私の場合は妙な色気を出して、人より良く見せたい、格好を付けたいという卑しい欲望の所為だ!と、分かっているのに自然な気持ちになれない。
例えば、全国的な俳句誌に投稿しようとする。何度繰り返して考えてもまともな推敲にならない。句作の原因というかきっかけになった感覚が蘇るどころか、こんな句ではみっともないか?まるで初心者だと思われないか?陳腐な発想でいかにも老人だと思われないか?など
何度か佳作にはなったことはあるが、落選した句を読むと、提出した時の高揚感は何処へやら、拙劣な部分、誤っている部分など、到底俳句とは言えない代物に、どうやって再度推敲できるか、立ち竦んでしまうことも多い。
何時もの句会に出す句なら、類句や類想もさほどは気にせず(勿論、指導者には指摘されるが)発想や情景を伸び伸びと想い描きながら、情念を乗せようとするのだが!
やはり、自分の人と成りを知られ俳句とは別のやり取りも沢山している人々の句会なら、さもしい気持ちなど持ちようもない。
この様なありさまは到底詩人とは言えず、更に言えば詩人の魂を持っているはずもない。
これからどうするのか、簡単に答えなど出る筈もないのだが、もう時間もない。