久しぶりのカンツォーネ、１９６８年サンレモ音楽入賞曲の続きです。
この時代のカンツォーネを振り返るのは、自分の中では様々な理屈を作っていますが、所詮は単なるノスタルジーと言ったところなのかな？どうしても、自分が１０代後半や２０代前半に聴いた音楽が、その若い時の蹉跌と共に記憶の中に組み込まれているだけなんでしょう。
さて、ジリオラ・チンクェッティは１９６４年始めて出場したサンレモ音楽祭で優勝する衝撃的なデビューの後、１９６６年で２度目のサンレモ音楽祭の優勝。日本でも大変な人気だったと言って良いでしょう。しかし、１９６７年はサンレモ音楽祭に出なかったため、ルイジ･テンコの自殺騒ぎと関わらないですみました。
次の１９６８年のサンレモ音楽祭ではジリオラ・チンクェッティのためにこの「Sera」（夕べのしあわせ）と「Quand m'innamoro」（愛の花咲くとき）が用意されたそうです・・・さすがですね。チンクェッテイは「Sera」を選び、「Quand m'innamoro」はアンナ・イデンティチが選びました。音楽祭での結果は「Sera」が８位、「Quand m'innamoro」が６位でまあそんな大差ではありませんでしたが、「Quand m'innamoro」はご存じのとおり、その後世界的な大ヒットとなりました。
Gigliola Cinquetti - Sera
