女子W杯2015カナダ ROUND 16 日本vsオランダ

相手がオランダだったこともあり、
開幕前のここでの敗戦予想はいい意味で覆された。
でも点差は何とか勝った感じも、内容は良かった。

確かに持たれる時間は相手が多くなったが、
それも相手は負けているからの猛攻でもあり、
そう考えれば仕方なく、持たせていた場面もあり
支配率は特には気にならない。

ただ試合前にはこれまでは戦術を隠し、
セットプレーもとにかく澤ばかりを狙ってて、
それを解禁するとかしないとかって記事を見たが
そういうのっておかしい。
そんな簡単なもんじゃないし、都合いいものじゃない。
普段やってないことはいきなり出来ない。
それっていわゆる「策士策に溺れる」これの典型。
だからもしそんな愚かしいことしてたら
大叱責物。実際はどうだったのか？？？

ともかくこの試合もこれまでのように
いい意味で9分と言う早い時間での先制がまず良かった。
でも悪い意味でのその後のグダグダなあれがまた心配でもあった。

大儀見はまたも本番に弱いのか？
この1点目もヘッドがバー直撃で、こぼれ球を有吉が決めた。
だけど前回はまるでダメだったが今回はエクアドル戦で1点もあるし
それなりに打ったり仕掛けたり味方を活かしたり出来ている。

前半は1-0で終わったが、私の苦言がまたも届いたのか
相手に潰されたがカウンターもやったし、
1点目なんか奪ってからのショートカウンターだったし、
いつものぐだぐだ上がっていくあれとは違う面を出した。
これが隠していたというなら、これまでの相手に失礼。
しっかりと実戦で調整の意味もこめてやるべきだった。

川澄も前回のシンデレラ感は無いとも書いたが、
大野と逆サイドにいるよりは同じサイドの前後に居たほうがいい。
もちろん4-4-2での話だが。
今日はその右が活性化し、仕掛けも多彩に出来た。
その右から上がった有吉が1点目を押し込んだのも
右からの展開の賜物なのかもしれない。
残念ながらグループリーグでヘッドを決めたけど、
菅澤は格が落ちる。
相手の崩しには速い展開。それが大野と川澄には出来る。
残念だが普通のプレーでも僅かに遅れが見える菅澤には
スタメンのトップは無理だと思う。

後半途中からメンバーが替わるが、
岩渕は足が不安だが、らしさを発揮して、
この選手を監督が入れた意味をきちんと表現した。
2点目の阪口のゴールのスルーはFWとしてはらしくなかったが、
後ろを見て無いのであれは阪口がスルーの指示をしたのか？
1点目も相手が3～4枚。これも相手が2～3枚いる中、
その隙間を見事に突き刺した。
これも当たる当たらないは運不運が大きいんだろうけど、
でも道が見えていたように決まったのが大きな収穫。

大儀見はミドルが目立っていたけど全部ふかした。
練習しているそうだが、あれも受けていきなりではなく、
1回や2回つっかけて前に運んで打ったらどうなのか？
そのままペナルティエリアに入れそうなら入っていいんだし。
あまり相手が寄ってくるなら無理にはいらなくてもいいけど
入った後には相手も寄せづらい。PKがあるから。
その辺も考えて切り込むのも名の通りの勇気かも？

失点はいただけない。これは大きな叱責。
加藤が時間を使って遅らせようとしたというが、
ゴール正面のGKがそんなことしたらバカ。
そうだったらサッカーの神から罰当たりの失点。
普通にセーブしてから多少遅らせてなんていくらでも出来る。
向かってくるボールを弄ぼうなんて、
サッカーの神への冒涜だよ。
その前に鮫島のあわやのオウンを弾いたスーパーセーブがあり、
やっぱ山根なんかより海堀だよ！！！
そう思って入る私には特に残念すぎた。

なんにしても勝って進んだ。
次はやや分があるがほぼ5分のブラジル…
の予定も、そこを下した豪州。
最新ではアジア杯で勝ったけど、そのアジア杯の予選では負け。
対戦成績も2勝3敗6分とこれもがっぷりの5分。
（間違った。↑オセアニア在籍時のヤツ。
アジアに編入後は7勝2敗1分あった）
乳児島戦を踏まえてしっかりと勝たないとね。
その次が開催国のカナダか、4戦2敗2分と勝ったことない
イングランドのどちらかとやるのだし、
こんなラッキーな山に入ったんだから最低でも決勝行かないと。