どなたにもあると思う。
近所や生活圏の地域なのに、あまり通らない道があること。
それは暗いとか狭いとかで危険な気がして避けているものもあれば、
自宅と駅などの導線として、使用する勝手が悪いとかだと思う。
このアパートがある道もそんなあまり通らない道だった。
この道を最後に通ったのが2月上旬。
実はその角に潰れた接骨院があるのだ。
自分が行っている接骨院と1本路地を挟んで同じ通りに面している。
そこは元々歯科とか何かだったのだが、廃業してそれになった。
自分の行くところも比較的地域では後発だが、
その接骨院はさらに後発だった。でも1年程度で廃業したのだ。
それで中が見えなかったのだが、賃貸として募集が始まり、
外から覗き込むと見えるようになったのだ。
(当初ガラス戸内側に紙が貼られ見えなかったが、それが無くなった)
それをやはり自分の行く接骨院の院長も同業だけに
多少は向こうの様子も気になりつつ商売していたが、
つぶれたことで何でだろう?ほとんど同条件で自分のところは順調で
向こうは何で???という素朴な疑問があり、
その中がどうなのかを気になっていて、
第一に接骨院なら足や腰が悪い人がたくさん来るのに、
入り口を開けたら戸建の一般家庭のように、
靴を脱いで30cmとか50cmも高い屋内に入る構造。
まさに「よっこらしょ」という感じなのだ。
それは痛めている人は行かないよ。
院長はまずそれを感じたらしく、それを聞かされないままに
あそこ潰れたんですよ。何でですかね?見に行ってみてくださいよ。
そのように院長に促された私が見に行ったときに、同じことを思った。
接骨院経営者も治療にかかるものも同じことを感じた。
なんで潰れた接骨院経営者は思わなかったのか。
ここじゃダメだとか、やるならフラットに直さないととか。
それを無理に商売しても、まさに雪山のカキ氷屋になるのは当然。
そんなことを確認するのにそこへ行き、そこから自宅へ戻るのに
通ったのが、冒頭画像のアパートがある道だったのだ。
その日以来通ってなかった。
それもこのさらに1本向こうは、交通量の多い通りで、
商業施設があるのでそこを通ることが多い。
このアパートに面した道は住宅街で、
店もあるにはあるけどクリーニング屋と中華屋がぽつんとある程度。
商業施設に用が無ければ、もっと自宅にまっすぐ出る道を使うので、
大通りの1本裏は、自宅が面した道でもないので、
一番利用度が低かったのだ。
それがあるときたまたま久々に通りかかったのだ。
このアパートも明確に記憶しているわけではないが、
ここにあることは風景として記憶されていて違和感は無い。
でもなんか焦げ臭い。焦がした臭いではなく火事の臭い。
それできょろきょろとしてみて初めて気が付いたのだ。
それがこの冒頭画像だった。
火事があったといわれないと、通り過ぎる程度だとわからんよ?
元々古めかしいアパートで小奇麗でもなかったし。
臭いの後に窓がないことに気が付き、中が黒かったので
初めてここが火事になったんだとわかったのだ。
ブロック塀であまり見えなかった中を覗いてみるとこうだった。
窓がないところが出火元だろうと、1Fの左端を覗いたのだ。
恐ろしいまでに全て真っ黒こげ。
ここで住人も燃えてしまったんだろうか?
しかもそんなに遠くないところに住んでいるのに
全く火事に気が付いてないとはどういうことなのか!?
しかもうちのベランダから見える方角だけに、
これだけの火事なら火の手も見えるはずなのに。
目線をそのまま上に向けたらこんな感じだった。
なんだろう?これ?と思ったら、溶けたトタンだった。
まるでボロボロの濡れ雑巾を、絡み付けたまま日が照って乾いたようだ。
玄関側を見てみようと脇に回ると、その横に綺麗な自転車があった。
一番右の上下は被害がなさそうなので、まだ住人が住んでて、
その人が使っているのだろうと瞬時に思った。
それだけこの新品のブリジストンの自転車に日常と言う生活感を感じた。
なんというか、さっき誰かが乗って帰ってきて立てかけたような。
でも違和感があって、よくよく見るとそれもこの惨事の一部だと解った。
昨今鉄よりも逆に強度があるとして(いい意味でしなるから)
籠としてはスタンダードになってきているPPのような素材のこれが、
ぐにゃりとひずんでいるし、サドルやハンドルは丸焦げ。
金属部分やゴムのタイヤ部分が新品同様なので、
一瞬では気が付き難かったのだが、逆にその違和感が凄い。
これだけ溶けたり燃えたりの炎や熱があったのに、
金属はタイヤ部分は何も無かったかのようなのが驚きだ。
自転車の脇をあがると、この玄関側が目に入った。
やはりどう見ても一番手前の1Fが出火元のようだ。
画像右下辺りと、中央やや左辺りにキリンみたいな模様があるが、
なんだろうと思ったらPPの配水管みたいだな。
燃えるとこんなになってしまうのか!?と驚いた。
そしてたくさん刺さっている木の棒みたいなのはなんだろうと思ったら、
燃えて茶色くなってしまった台所の窓のサッシだった。
おそらく放水の障害になるのでこのようにされたのだと思われる。
その倒されたサッシの部分から覗き込むとこんな感じ。
黒くこげた木枠の向こうは隣の部屋だ。
思えば木造アパートってこんな感じなんだよな。
まるで家族の部屋と部屋のような厚みしかない。
むしろ鉄筋の屋内の部屋と部屋のほうが壁が厚そう。
これでは日常の声や音も本当に気をつけなければならないし、
こういう場合は当然たまったもんじゃないことになるのは避けられない。
最初の場所に戻って思った。
右の上下に人が住んでたら窓があきっぱなしのわけがないなと。
それで覗いてみたらこんな感じだった。
掃除をしないで散乱しているが普通に生活している部屋にも見えた。
でも蛍光灯のかさは落ちているし、その天井付近から明かりが見える。
ということは、この上階も燃えていて、屋根も付き抜けているのか?
確かに画像はないが、真ん中の部屋を見ると、2Fを突き抜けて
空が見えていたのだ。
やはり2F建て6世帯の木造アパートでは端っこが火事になっても
全部がだめになるんだなとしみじみ感じた。
するとこのアパートの向かいにワンルームがあって、
そこに住んでいる若い男性がロードサイクルの手入れをしていた。
私のことなので気軽に話しかけた。
彼も当初驚いていたが、私の人懐っこさにすぐに気が緩んで、
あれこれと話してくれた。
まずこれだけ焦げ臭いので、昨日今日燃えたようだけど、
全く気が付かなかったが?と尋ねると、
火事があったのは大震災の数日後だとのこと。
ということで、3月の13日とか14日だったというのだ。
これの撮影は実は昨日今日ではなく5月の終わりごろだったが、
それにしても1ヵ月半は経ってる。それでも凄く臭いし手付けずのまま。
そんな前だったのにこんなに気が付かないままだった自分にも驚いた。
でもその彼曰く、多くの人がここが燃えていることを知らずに通り過ぎ、
気が付いた人もいつ燃えたんだろうと不思議そうにみてるらしい。
だから私だけでなくみんな同じようだった。
ちなみに亡くなった方は居なかったらしい。それは本当に良かった。
その話で数年前に放火があって、消防車が7台もいろんなタイプが
来たことを思い出して聞いてみた。
このときは3台しかこなかったらしい。時間は深夜3:00ごろ。
そんな時間なら放火しかないと思って、放火ですか!?と聞くと、
警察は失火だといっていたけど、放火も捨てきれないとして
僕も事情聴取を受けましたと話してくれた。
何の仕事をしているのかは聞かなかったが、深夜に帰ってくることが
しばしばあるらしく、実はこの失火した部屋の人も深夜に起きていて
外に出入りもしていたらしいのだ。
ということは、若者が住んでいたのか尋ねると爺さんだったらしい。
年寄りは早寝早起きだとは限らないようだ。
夜型で夜な夜な起きていたらしい。
そして冒頭画像で右下に看板みたいなものが立てかかっているが、
そこのブロック塀の切れ間から出入りしていたらしい。
(真ん中の部屋の前通って出入りって・・・)
彼曰く、どこかイカレテル爺さんなのでこういうことも解る気がすると。
でもその日は本当に火がすさまじく、通を挟んだこっちも
今にも貰い火をしてしまいそうだと思ったとのこと。
それにしてもうちのそばで起きた放火は小さい小火だったけど、
こんなに燃えたのになんで3台なんだろう?
火災が重なって分散してたのかな?それとも大震災の応援とかで?
これだけ写真取ったりいろいろ聞くのでマスコミの人かと思われたが、
近所に住んでるが、放火も数年前にあったので気になったし、
放火だとしたらいっそう気を引き締めたり、
これは・・・と思っている玄関前のものを片付けたり、
普段からしていないといけないのだろうけど、
それでもそのままというわけにも行かないので知りたかったんだと
話したら、一応納得はしていた。独身の人にはわからんかもね。
家族を守るために情報が必要でそれを元に対応することが。
でも本来、これが放火だろうが失火だろうが、
玄関前の気になるものは片付けるのが当然だと思うが、
やはり狭いので全部入らないのだよ。
変な話、転居した隣の部屋だと玄関が無駄に広いのでしまえるけど。
火災の時期の冬場は当に越したけど、互いに気をつけましょう。
近所や生活圏の地域なのに、あまり通らない道があること。
それは暗いとか狭いとかで危険な気がして避けているものもあれば、
自宅と駅などの導線として、使用する勝手が悪いとかだと思う。
このアパートがある道もそんなあまり通らない道だった。
この道を最後に通ったのが2月上旬。
実はその角に潰れた接骨院があるのだ。
自分が行っている接骨院と1本路地を挟んで同じ通りに面している。
そこは元々歯科とか何かだったのだが、廃業してそれになった。
自分の行くところも比較的地域では後発だが、
その接骨院はさらに後発だった。でも1年程度で廃業したのだ。
それで中が見えなかったのだが、賃貸として募集が始まり、
外から覗き込むと見えるようになったのだ。
(当初ガラス戸内側に紙が貼られ見えなかったが、それが無くなった)
それをやはり自分の行く接骨院の院長も同業だけに
多少は向こうの様子も気になりつつ商売していたが、
つぶれたことで何でだろう?ほとんど同条件で自分のところは順調で
向こうは何で???という素朴な疑問があり、
その中がどうなのかを気になっていて、
第一に接骨院なら足や腰が悪い人がたくさん来るのに、
入り口を開けたら戸建の一般家庭のように、
靴を脱いで30cmとか50cmも高い屋内に入る構造。
まさに「よっこらしょ」という感じなのだ。
それは痛めている人は行かないよ。
院長はまずそれを感じたらしく、それを聞かされないままに
あそこ潰れたんですよ。何でですかね?見に行ってみてくださいよ。
そのように院長に促された私が見に行ったときに、同じことを思った。
接骨院経営者も治療にかかるものも同じことを感じた。
なんで潰れた接骨院経営者は思わなかったのか。
ここじゃダメだとか、やるならフラットに直さないととか。
それを無理に商売しても、まさに雪山のカキ氷屋になるのは当然。
そんなことを確認するのにそこへ行き、そこから自宅へ戻るのに
通ったのが、冒頭画像のアパートがある道だったのだ。
その日以来通ってなかった。
それもこのさらに1本向こうは、交通量の多い通りで、
商業施設があるのでそこを通ることが多い。
このアパートに面した道は住宅街で、
店もあるにはあるけどクリーニング屋と中華屋がぽつんとある程度。
商業施設に用が無ければ、もっと自宅にまっすぐ出る道を使うので、
大通りの1本裏は、自宅が面した道でもないので、
一番利用度が低かったのだ。
それがあるときたまたま久々に通りかかったのだ。
このアパートも明確に記憶しているわけではないが、
ここにあることは風景として記憶されていて違和感は無い。
でもなんか焦げ臭い。焦がした臭いではなく火事の臭い。
それできょろきょろとしてみて初めて気が付いたのだ。
それがこの冒頭画像だった。
火事があったといわれないと、通り過ぎる程度だとわからんよ?
元々古めかしいアパートで小奇麗でもなかったし。
臭いの後に窓がないことに気が付き、中が黒かったので
初めてここが火事になったんだとわかったのだ。
ブロック塀であまり見えなかった中を覗いてみるとこうだった。
窓がないところが出火元だろうと、1Fの左端を覗いたのだ。
恐ろしいまでに全て真っ黒こげ。
ここで住人も燃えてしまったんだろうか?
しかもそんなに遠くないところに住んでいるのに
全く火事に気が付いてないとはどういうことなのか!?
しかもうちのベランダから見える方角だけに、
これだけの火事なら火の手も見えるはずなのに。
目線をそのまま上に向けたらこんな感じだった。
なんだろう?これ?と思ったら、溶けたトタンだった。
まるでボロボロの濡れ雑巾を、絡み付けたまま日が照って乾いたようだ。
玄関側を見てみようと脇に回ると、その横に綺麗な自転車があった。
一番右の上下は被害がなさそうなので、まだ住人が住んでて、
その人が使っているのだろうと瞬時に思った。
それだけこの新品のブリジストンの自転車に日常と言う生活感を感じた。
なんというか、さっき誰かが乗って帰ってきて立てかけたような。
でも違和感があって、よくよく見るとそれもこの惨事の一部だと解った。
昨今鉄よりも逆に強度があるとして(いい意味でしなるから)
籠としてはスタンダードになってきているPPのような素材のこれが、
ぐにゃりとひずんでいるし、サドルやハンドルは丸焦げ。
金属部分やゴムのタイヤ部分が新品同様なので、
一瞬では気が付き難かったのだが、逆にその違和感が凄い。
これだけ溶けたり燃えたりの炎や熱があったのに、
金属はタイヤ部分は何も無かったかのようなのが驚きだ。
自転車の脇をあがると、この玄関側が目に入った。
やはりどう見ても一番手前の1Fが出火元のようだ。
画像右下辺りと、中央やや左辺りにキリンみたいな模様があるが、
なんだろうと思ったらPPの配水管みたいだな。
燃えるとこんなになってしまうのか!?と驚いた。
そしてたくさん刺さっている木の棒みたいなのはなんだろうと思ったら、
燃えて茶色くなってしまった台所の窓のサッシだった。
おそらく放水の障害になるのでこのようにされたのだと思われる。
その倒されたサッシの部分から覗き込むとこんな感じ。
黒くこげた木枠の向こうは隣の部屋だ。
思えば木造アパートってこんな感じなんだよな。
まるで家族の部屋と部屋のような厚みしかない。
むしろ鉄筋の屋内の部屋と部屋のほうが壁が厚そう。
これでは日常の声や音も本当に気をつけなければならないし、
こういう場合は当然たまったもんじゃないことになるのは避けられない。
最初の場所に戻って思った。
右の上下に人が住んでたら窓があきっぱなしのわけがないなと。
それで覗いてみたらこんな感じだった。
掃除をしないで散乱しているが普通に生活している部屋にも見えた。
でも蛍光灯のかさは落ちているし、その天井付近から明かりが見える。
ということは、この上階も燃えていて、屋根も付き抜けているのか?
確かに画像はないが、真ん中の部屋を見ると、2Fを突き抜けて
空が見えていたのだ。
やはり2F建て6世帯の木造アパートでは端っこが火事になっても
全部がだめになるんだなとしみじみ感じた。
するとこのアパートの向かいにワンルームがあって、
そこに住んでいる若い男性がロードサイクルの手入れをしていた。
私のことなので気軽に話しかけた。
彼も当初驚いていたが、私の人懐っこさにすぐに気が緩んで、
あれこれと話してくれた。
まずこれだけ焦げ臭いので、昨日今日燃えたようだけど、
全く気が付かなかったが?と尋ねると、
火事があったのは大震災の数日後だとのこと。
ということで、3月の13日とか14日だったというのだ。
これの撮影は実は昨日今日ではなく5月の終わりごろだったが、
それにしても1ヵ月半は経ってる。それでも凄く臭いし手付けずのまま。
そんな前だったのにこんなに気が付かないままだった自分にも驚いた。
でもその彼曰く、多くの人がここが燃えていることを知らずに通り過ぎ、
気が付いた人もいつ燃えたんだろうと不思議そうにみてるらしい。
だから私だけでなくみんな同じようだった。
ちなみに亡くなった方は居なかったらしい。それは本当に良かった。
その話で数年前に放火があって、消防車が7台もいろんなタイプが
来たことを思い出して聞いてみた。
このときは3台しかこなかったらしい。時間は深夜3:00ごろ。
そんな時間なら放火しかないと思って、放火ですか!?と聞くと、
警察は失火だといっていたけど、放火も捨てきれないとして
僕も事情聴取を受けましたと話してくれた。
何の仕事をしているのかは聞かなかったが、深夜に帰ってくることが
しばしばあるらしく、実はこの失火した部屋の人も深夜に起きていて
外に出入りもしていたらしいのだ。
ということは、若者が住んでいたのか尋ねると爺さんだったらしい。
年寄りは早寝早起きだとは限らないようだ。
夜型で夜な夜な起きていたらしい。
そして冒頭画像で右下に看板みたいなものが立てかかっているが、
そこのブロック塀の切れ間から出入りしていたらしい。
(真ん中の部屋の前通って出入りって・・・)
彼曰く、どこかイカレテル爺さんなのでこういうことも解る気がすると。
でもその日は本当に火がすさまじく、通を挟んだこっちも
今にも貰い火をしてしまいそうだと思ったとのこと。
それにしてもうちのそばで起きた放火は小さい小火だったけど、
こんなに燃えたのになんで3台なんだろう?
火災が重なって分散してたのかな?それとも大震災の応援とかで?
これだけ写真取ったりいろいろ聞くのでマスコミの人かと思われたが、
近所に住んでるが、放火も数年前にあったので気になったし、
放火だとしたらいっそう気を引き締めたり、
これは・・・と思っている玄関前のものを片付けたり、
普段からしていないといけないのだろうけど、
それでもそのままというわけにも行かないので知りたかったんだと
話したら、一応納得はしていた。独身の人にはわからんかもね。
家族を守るために情報が必要でそれを元に対応することが。
でも本来、これが放火だろうが失火だろうが、
玄関前の気になるものは片付けるのが当然だと思うが、
やはり狭いので全部入らないのだよ。
変な話、転居した隣の部屋だと玄関が無駄に広いのでしまえるけど。
火災の時期の冬場は当に越したけど、互いに気をつけましょう。