そろそろ雪の季節ですね。
雪が似合う町といえば・・・ここしかないでしょ?岐阜県の白川郷。
私は、ここを旦那との新婚旅行の地として選んだ。理由は、分からないけど、行ってみたかったから。 結婚してから、1年経ったある日。トラックに乗る旦那が、トラックを車検に出す為、大型連休が取れる事となった。それなら、新婚旅行に行ってないから、ちょっと遠出して行ってみようという事になった。なんと、旦那の誕生日。偶然にも、ラッキーな日。私達は、るるぶで宿だけ予約すると、あとは風任せ~と、カーナビを頼りに走り続けた。
そして、見つけたのが、白川郷。
まだ雪が残る、この季節。良かったよ~!ただ食事をする所が少なかった(見つけられなかっただけ??)けど、その合掌造りの素晴らしい事!昔から受け継がれる、その重厚な建物。雪国に暮らす人々の知恵が、そこには集約されていた。
しかーし!雑賀は、何と高所恐怖症!
「2階へ登ってもらえますよ」という、優しいガイドの言葉。が、なんとその階段、階段なんてモノじゃない!ただ、板が壁にくっついてるだけ!下は透け透け、手すりなんてモンはありゃしない。
しかも、1階部分の天井が高い。(←火を焚くからだろうね)つまり、階段が普通よりも、余計に長いって事。壁につけられた、お情け程度の紐を頼りに、登らなければならない始末。
「いや~!こんなの登れない~!!」
「しょーがねーなー、後ろから押したるわ」
「いやー、押さんといてー!!落ちる~!!!」
めっちゃ騒いで登ってみれば、なんと1階の床が透けて見える!!(←換気の為だろうね~)
「いやー!!こんなの、歩けない~!!」
「しゃーねーなー、手ぇ引いてやるよ」
「いやー!!そんなに早く歩かんといて~!!落ちるー!!(涙)」
騒いで騒いで、降りた時には、もうヘロヘロ・・・。
「もう二度と来んからね!」
でも、これら建物には、悲しいお話も残っている。
雪にとざされた、山の奥地に、ある合掌造りの集落があった。身内だけで、そっと寄り添いながら生きている______そんな村。だが、悲劇は起きた。子供が、囲炉裏の火で火傷をしたのだ。
しかし、村は雪に閉ざされ、すぐに病院へ連れて行く事も出来ない。結局、子供は亡くなってしまったという。
その集落は、今はもう廃村となってしまっていて、存在しない。あちこちの合掌村へ建物は移築され、当時の様子を伝える新聞だけが、白川郷には展示されている。とても、悲しいお話。
この辺りには、一夜で消えてしまったという、伝説の城「帰雲城」跡や、御母衣湖など、色々見所がある。これからの季節、雪化粧され、とっても綺麗だろうな~。冬にお勧めしたい場所だ。