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坊主兼主婦の雑日記です。

旦那育児録

2006-03-28 05:42:15 | 雑賀の育児日記

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 私には、同じ日に、同じ病院で同じ女の子を出産したママ友がいる。年も近いし、とっても良い方なんで、お付き合いさせて頂いている。
 そのママ友が、家に遊びに来た。
 そこで、私は、ママ友の育児の悩みを知った。それは、

「遊び食べ」!!

 育児をしている方なら、誰でも遭遇する悩みだろう。実際、私も悩んだ時期があった。
 だが、今はそんな悩みはなんのその~。
 ある程度なら、娘はフォーク&手摑みで何でも食べてくれるし、私はのほほんと食事をしている。
 それを教えてくれたのは、著名な教授でもなく、育児アドバイザーでもない。ベストセラーになった育児書や育児雑誌(まぁ読まないけど・・・こんな物読まない方がいいぞ!)でもない。育児など全く経験のない旦那からなのだ。
「もう!何で、そんな汚く食べるんさ~!」
 食事中、そんな風に娘を怒鳴るのは度々。それを見兼ねた旦那が一言、





「まだ生まれてから1年しか経ってないんや。

どれが食べ物で、どれがおもちゃか

分かる訳ないやん!」

 正直、衝撃的だった
 何で、そんな簡単な事に気付かなかったんだろう。私は、金属バットで後頭部を強打されたような気持ちだった。
 生まれてから、ずっとミルクしか飲んでこなかったのである。それが、親の勝手な都合(?)で固形物を口にさせられ、はたまた食器やフォークなんぞを無理矢理持たされ、「さぁ、メシ食え!」と言われても、娘からしてみれば何が何やら分からないだろう。




「子供が自然と理解するまで

待ったるしかないやろっ!?」

 それ以来、私は変わった。娘の椅子の下に防水シートを敷き、娘から半径50センチ以内に、洗濯物入れのカゴ、山ほどのタオル、濡れ雑巾、清浄綿を完備。そして、袖つきエプロンと、普通のよだれ掛けを着用させ、目の前に、私が食べる物と全く同じ食事を与える。目の前に置いて、「いただきます」をさせたら、一切手は出さない。ひっくり返そうが、こぼそうが、私はただ見てるだけ。そして、ご飯を食べる風景をひたすら娘に見せてやる。
 自分が食べ終わって、娘の食器にまだ食べ物が残っていたら、娘の口に運んでやったり、フォークやスプーンの使い方を、ちょっとだけレクチャーしてやる。一度でもフォークやスプーンで口に運ぶ様を見届けたら、後は再び見守るだけ。手は、一切出さない。
 私は、娘が母親のやる事をひたすら覚え理解してくれるまで、一切手は出さないという育児方法に切り替えたのである。
 娘は、まだ言葉が分からない。「いけない!」「ダメ!」も理解出来ない。「これ食べるんやで~!これを使ってなー」と言っても、簡単に出来る訳がない。私達は、生まれてもう30数年経つから「これが食べ物で~こうやって食べるんやなー」と分かるけど、娘には無理。娘が、自分から理解しない限り、出来る訳がないのだ。
 それに気付かせてくれたのは、旦那だった。旦那が、あの時私を叱ってくれなかったら、私は未だに娘に怒鳴り散らしていただろう。
 離乳食を始めて、もう1年になろうとしている。
 お陰で、娘は自分ひとりでご飯が食べられるようになった。まだまだ食べ物でテーブルや服を汚したり、お茶をこぼしたり、口にいっぱい食べ物を詰め込み過ぎてむせ返っている事もあるけれど、少なくとも、私達が食事出来ない程手のかかる事はない。
 娘には、娘なりのペースがある。娘が「これは食べられる物。これは食べられない物。これはやっても良い事。これはやってはダメな事・・・」と理解してくれるようになるまで、気楽にのんびりと付き合うつもり。
 だって、私の育児のモットーは、




「20歳になっても、

こんなガキはおらんやろっっ!?」

                                          である。
 育児は、のんびり、気を長~く持ってやりましょう!
 そんな怖い顔してると、旦那に愛想つかれて逃げられちゃうぞっ!!
 でも、娘・・・誰の真似をしているのか知らないが、





ぬいぐるみに抱きついて

ひたすら腰を振るのは

やめてくれ―――!!!

 そんな事は真似せんでいいっっ!!!(滝汗)