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水道管の水漏れ個所をロボットで

2010年02月24日 | 建築・建築設備最新情報
三井造船は、水道管の水漏れ個所を断水せず、内側から調べることができるロボットを開発した。水道管は高度成長期に大量に埋設され、老朽化による漏水が問題になってきている。

ロボットは円筒形で直径6センチ、長さ45センチ。推進用プロペラと発光ダイオード(LED)の照明灯、360度回転するカメラが長さ300メートルのケーブルの先についている。マンホールから入れて地上でモニターを見ながら遠隔操作し、漏水個所を見つけ出すという。

漏水があった際は断水した上で、漏れていると思われる場所の地面を広範囲に掘り返して、補修すべき個所を見つけ出すというのが今までの一般的な方法であるが、ロボットによる調査の場合には検査時の断水が不要で、水漏れ個所を補修する際も作業や断水が短時間で済むというメリットがある。

全国の上水道管の総延長約61万キロのうち、直径50センチ以上の幹線部分約15万キロ、全国の農業用水約40万キロのうち、4万5千キロでも使えるという。

日本水道協会によると、全国の上水道管のうち埋設後40年以上のものは、3万8千キロにも上り、ほぼ地球一周分の該当し、材質も現在のものより品質が劣り、耐震性も低い。

また、厚生労働省の調べでは、2007年度の上水道の給水量は154億トン。このうち蛇口に届くまでに、主に水道管の老朽化が原因で7%の11億トンが漏れたとみられる。

(朝日新聞様の記事より)

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