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イース9 イースIX -Monstrum NOX  Ys9 の評価が低い理由 シナリオの問題点 攻略 感想 ネタバレ 実況 Amazon レビュー 恨みの感情を甘く見た雑な脚本

2020-08-12 06:20:34 | Weblog
このゲームのシナリオの最大の問題点は主人公たちに正当性がない点だ。どう見ても、ロムン帝国という侵略者から祖国を解放しようとしている
シュトラールやレジスタンスの側に正義がある。逆に主人公たちは目先の感情に踊らされてロムン帝国の支配を助長する側に加担してしまっているのだ。
まして殺された人々の無念を忘れ、更に税負担など露骨な人種差別政策をとるロムン帝国の圧政などもあり、
主人公たちの行為はとんだ本末転倒である。ゲームをプレーしててもスッキリしない点である。
猛牛ユファなどは、両親をロムン兵に惨殺されているにも関わらず、それは棚に上げてシュトラールに対し「アナタのやったことは許せない」と叫ぶ有様だ。
お前は殺された両親の無念や自分たちの塗炭の苦しみを忘れてもうロムン帝国を許してしまっているのか??
もう一つの問題点、星刻騎士団はグリア人の組織であるという点だ。それがロムン兵に降伏・管理されるようなことになれば
グリア人にとって「ふたたび敗戦を経験」することになる。戦勝記念祭を推し進めて民心を誤魔化そうとしているロムン帝国の
監獄長ベルガーの対応を愚かなパークスなどは称賛しているが、それこそ本末転倒である。本来は狡猾さや卑劣さを非難すべき場面だ。
侵略者でありバルドゥークに大きな惨禍をもたらしたロムン帝国の支配が続く、という点を棚に上げて
祭り見物に歓声を上げるユファたちに凄まじい違和感を覚える。
怪人たちはロムン帝国の犬とかしている実態を自覚していないのだろうか。
戦勝祝賀祭で「ロムン兵のおかげで治安が保たれてるわ~」と喜ぶ繁華街の市場のオバチャン。そのロムン兵がいなければ星刻騎士団の反乱も
そもそも起きていなかったという自身の発言の同しようもない矛盾に気づいていないようである。

アプリリス(500年前のグリア解放軍を率いた聖女の分身)やかつての英雄たちにしてみれば、
現代においてグリア王国を滅ぼし支配しているロムン帝国に対して反感を覚えないのだろうか。
そのあたりについて全くシナリオでスルーされているが、普通に考えれば祖国を蹂躙した
侵略者を放っておくことはできないのではないか?

パークス(総督リンドハイム)の「私もロムン軍と連携して何があろうとこの街の人々を守ろう」というセリフの欺瞞と矛盾
グリア王国と街を侵略し支配しているのは当のそのロムン軍ではないか( ´_ゝ`)
これはそのままシナリオの書き手の矛盾と欺瞞、つまりは未熟の象徴である。

バルドゥークの街の人々がロムン帝国の支配を受け入れ、それを覆そうとしたレジスタンスや
シュトラールらの行為をむしろ非難するような倒錯した状況になってる光景を見て、私は
「この日本ファルコムのシナリオ担当の脚本家は国民のナショナリズムというものをまるで理解してないのではないか」と深刻に疑問に思った。
もちろん現代のナショナリズムは明治以降、近代以降の国民国家教育のもとに醸成されたものではある。
しかし、歴史を顧みれば、たとえば中国を征服したモンゴル帝国に対し、漢民族は100年かけて乗っ取り返し明帝国を打ち立てた。
中世においても、民族的なナショナリズムというものはそれくらい強固で消えないものである。

あるいは現実の日本の歴史でも250年続いた江戸幕府が崩壊した後も函館戦争や西南戦争などは起きたわけだ。
500年も栄えたグリア滅亡からまだ8年。人々のグリアへの忠誠や帝国への反発が絶無なわけがないのだ

副団長のルシアンは反乱を起こしたギルベルトら星刻騎士たちに対して「間違った同胞」「過ち、罪」と発言しているが、
平和や協調といった言葉で問題の本質を誤魔化し、ロムン帝国の支配に力添えしているルシアンと怪人たちこそが「間違った同胞」「過ち、罪」なのは自明の理である。
侵略者に加担するのがルシアンらの「騎士道」なのか?
ルシアンはシャトラールの墓の前で感謝の言葉を述べているが、果たして、祖国の解放を否定し侵略者の支配に協力している
ルシアンをシャトラールは良しとするだろうか。
ルムン帝国に殺された人たちの無念はどうなる?誰がその恨みを晴らすのだ?ルシアンやマルゴットらま姿勢は欺瞞そのものでしかない。

エピローグでも、ルシアンは星刻騎士団の反乱の件でロムン帝国の心象を悪くしたことばかり気にしている男に成り果てていた。
グリア独立を掲げたシュトラールがあの世でさぞ嘆いているだろう。マルゴットに至っては、怪人たちの力を利用して
レシスタンスの蜂起を妨害しておきながら「解放の鐘の役目は終わった」などとうそぶく始末だ
星刻騎士団は組織改編されいよいよ帝国の犬となってしまうだろう
イリアもグリア人を糾合できる立場でありながら王家の再興を全く考えていない様子。500年続いた王朝に対する
こだわりがなさすぎてキャラやセリフが嘘くさく未熟に感じられてしまうシナリオだ。

騎士ランバートは述懐は意味不明である。祖国の自由と防衛のために戦った100年戦争の聖女とグリア軍のように在りたかった、どこを間違えてしまったのかと
騙ってるいが、まさにグリアの解放と自由のために戦ったのがシャトラールやギルベルト、あるいはレジスタンスの若者たちこそそのグリア軍と同じ
ではないか。間違えているとしたらそこを履き違えてる自分自身だろうと突っ込みたくなる。


マルゴットやゴルドーといった老害連中はすっかりロムン帝国の支配を受け入れ、レジスタンスの若者たちの手綱を握るなどと称し、
更にはロムン帝国の総督代理の立場にあるベルガー監獄長を称賛するという本末転倒ぶり。反省すべきは若者たちではなくこの恥知らずな老害共である。
「占領国に対して寛大すぎる」と漏らすロムン兵。この傲慢な姿勢がコイツラの本音である。

「星刻騎士団には立場にふさわしい態度を」と放言する貴人街のレイアス書記官。この発言こそまさにロムン帝国の欺瞞が
集約されている。騎士団のグリア人はそもそもロムン帝国の支配に反感を持っているのだから、
本来の騎士団の役割はロムン帝国の支配に対抗することである。騎士団長の安否や反乱の動機についても
一切市民には隠したままである。ロムン帝国が自覚しなければならないのは自分たちは招かざる強盗に過ぎないということだ。
団長が倒れてもロムン帝国に反発する騎士は大勢いるだろう。問題は何も解決していない。
朝鮮王朝を滅ぼした日本帝国が35年間も朝鮮を支配しても市民の反発は最期まで消えなかった。そういうことだ。

アドルたち怪人たちは、いわば騎士団にとって団長シュトラールの仇である。
真実を騎士団員が知ればアドルたちは報復の対象となるだろう。
怪人たちは結果としてロムン帝国の侵略支配に助力したことになる。

祖国を裏切り侵略者に媚びを売るベンドルトン商会に未来はあるのか!? 恨みの感情を甘く見た代償
第6章の隠しクエストである「仮面舞踏会への同伴」
ロムン帝国の侵略によって属領となったグリア国。路頭に迷ったグリア人を助けるのではなく、利益優先で切り捨て、侵略者のロムンに媚びを売る
ベンドルトン商会。白猫キリシャの父親である会頭のリッシュは、祖国と民族の裏切り者であるベンドルトン商会の評判を落とすために
仮面舞踏会にてロムン人商人のワイングラスに毒を盛ろうとしたグリア人商人の犯人を前に、
切り捨てた理由を商材の質と利益というビジネス論理を傲然と展開し、まるでみずからの商いが正道であるかのごとく放言した。
その光景を見たキリシャも「ロムン帝国との架け橋になっている」だの「父は正しい」だのと発言。

しかし私には大いに疑問だ。

キリシャの父リッシュが言うところの商売での競争とは、客観的には単なる政商に過ぎない。
戦後、アメリカに媚を売って業績を伸ばし拡大していった日本企業は数多あるが、その同類であろう。

7章で語られる亡国の王女イリスの復讐とロムン帝国の総督であるリンドハイム侯の善政にしたところで、
被侵略国の人々からすれば侵略者・征服者の欺瞞に過ぎない。
現実の歴史で言えば、日韓併合などはわかりやすい典型例だろう。
その欺瞞の象徴が「レジスタンス」の連中である。
ユファなど一部のキャラはレジスタンスの抵抗運動に今を生きる者が被害を受ける、と否定的だが、
それ考え方自体が、レジスタンスにしてみれば殺された者、奪われた者たちにたいする許しがたい背信なのである。
侵略者の支配下でのうのうと奴隷のように生きることに尊厳などない。進撃の巨人のエレンなら激昂するだろう(笑)
その意味では、救国の情熱たぎる若者たちを軽侮する変節した「元首領」のマルゴット婆ぁも同罪である。
マルゴットは言う「8年前の戦争時とはグリアとロムンの関係も変わってきている。あの時に捕らわれたままではいけない」
と。これこそ欺瞞である。ロムンに支配されている限り、グリア人に尊厳は永久に回復されないし差別と搾取と迫害は続き暮らしも苦しいままだ。
人間としての尊厳を取り戻すためには戦わなければならない。レジスタンスの若者たちが稚拙なのではない。マルゴットやユファらが変節してしまったのだ。
現実を認める事と、現実に膝を屈し隷属する事はそれぞれ全く違う。マルゴットたちはその2つを混同しているのである。

レジスタンスの蜂起を「憂さ晴らし」と侮辱したマルゴットらは結果としてロムン帝国の支配に力添えをしたことになる。

クレド、倉庫街の窃盗団の件では退屈な任務とほざいていたが、
解放の金が放棄し戦乱が再び巻き起こればお前は二度と退屈を感じずに済む存在になるだろうさ永遠にな(笑)

また、イリスの父であるグリア王にしても最期の手記は欺瞞である。最も親しい家族を全て失って
幼い少女にどんな平和で幸せな人生があるというのか。事実、その後のイリアは暗黒街で育てられ塗炭の苦しみを味わう事になったわけだ。
父の手紙を読んで自らの復讐の人生を悔いて泣き崩れる(それもあろうことか復讐の対象であるリンドハイムにちょっと感謝する感じも匂わせて)
イリスに相当の違和感を私は覚えたものである。

イリスの存在は、王家最期の王女であるという点が極めて重要であり、レジスタンスなど、反ロムン帝国運動の闘争のシンボルとなり得る。
民心をまとめ、また民衆の支持を得る点でも、美少女の亡国の王女はこれ以上ないほど絵になる存在である。
本来なら星刻騎士団など複数の反ロムン勢力を糾合できる立場にある。
彼女はこの先、殺された家族の復讐のためにも、正統な王家再興、グリア再興のためにも戦う人生を選ぶべきである。
宋がモンゴル帝国に滅ぼされても明が勃興したように、民族が消えなければ国は蘇るのである。かたちを変えたとしても。

パークスなどは8章でレジスタンスの蜂起について「グリアの立場を危うくする」と発言しているが、
それこそグリアの独立を妨げ、グリアの未来を危うくする発言だと自覚がないのだろうか。
言ってしまえば帝国側、あるいは帝国に隷属する者の発想である。

星刻騎士団の反乱に際して、ベンドルトン商会の会頭であるリッシュはロムン帝国の侵略を
歴史の必然と放言。いかにも政商らしい発言ではあるが、れっきとした祖国と民族に対する
背信行為の言質である。本来であれば、侵略者に擦り寄り蓄財してきた最大の主犯である
このリッシュが真っ先に聖刻騎士団によって処刑されていてもおかしくないはずである。
リッシュ本人はその可能性にまるで無自覚なようなのが滑稽だ。それこそ歴史から何も学んでいない
無恥の輩の発言である。

「単に支配者が代わるだけ」というリッシュ会頭のセリフは、自分や自分の商会や家族がロムン帝国の侵略で
ひどい目にあっていないからこそ言える効率論である。作品は異なるが銀英伝の査問会で戦争は社会の発展と
科学の進歩に貢献するとヤンに放言した同盟の政治家たちと同じ精神性だ。

また、パークスはグリア王家は8年前の侵略戦争の戦後に戦没者遺族に何の補償もしなかったと言っているが、
そもそも王家自体が虐殺されて滅ぼされたのにそんな補償政策などできるわけがないではないか。
これも脚本のガバガバな穴の一つである。

ゲンドーやマルゴットら老害連中は若者たちの蜂起を「暴走」「暴挙」と否定。
主人公たちも「馬鹿なまねはやめろ」などと叫んでいるわけだが、
レジスタンスメンバーの一人が言う
「飼い主に餌をもらって喜んでる家畜と同じだ!」
まさにそのとおりだ。誇りを失った人間は容易に暴力に屈して家畜となる。現在の日本人のように。
痛みを思い知らなければ侵略の罪の大きさなど分かるはずがないのである
レジスタンスの若者たちの報復を「ただの憂さ晴らし」と吐き捨てた老害マルゴット。
命の代償は命によってしか償えない。殺された者たち恨みは加害者たちを抹殺することでしか
晴らされないのである。そ
若者は叫ぶ「ロムン帝国に殺された家族や有人の無念はどうなる」と。
それを無視してグリア人のためと論理をすり替えても誤魔化しでしかない。
問題は何も解決していない。恨みの念は決して晴らされることはないのである。

イースシリーズの脚本家がどの程度、歴史的考察を交えて脚本を作ったかは不明だが、心理描写が荒いというか、人間考察が稚拙としか言いようがない
点が多々ある。

本当に正道を説くのであれば、窮地にある同胞を助け、その雇用を守った上でロムン帝国の商会との競争に勝ち、
グリア人の生活と雇用を守るべきであろう。更にはロムン帝国と結託して利益優先で経営する鉱山の鉱毒と貧民街の汚染の問題。
「ロムン帝国との架け橋になっている」とは、それで利益を得ているのは単にベンドルトン商会だけではないのか。
征服者に媚びを売る政商の見苦しい自己正当化・自己弁護に過ぎないのではないか。
ベンドルトン商会はかつての同胞たちを踏み台にして勢力を拡大し、豪勢な生活を送っている。
キリシャの父は偉そうに犯人に講釈できる立場ではないはずだ。
人間は所詮、感情の動物である。ベンドルトン商会は数多くのグリア人から恨みを買っている。報復を掲げる者は多数いるのではないだろうか。
ゲーム内でこの視点のオブジェクションがないのが残念である。

星刻騎士団団長・シュトラールはグリア解放のために怪人たちの力を必要としていた。
このゲームのシナリオの最大の問題点は主人公たちに正当性がない点だ。どう見ても、ロムン帝国という侵略者から祖国を解放しようとしている
シュトラールやレジスタンスの側に正義がある。逆に主人公たちは目先の感情に踊らされてロムン帝国の支配を助長する側に加担してしまっているのだ。
まして殺された人々の無念を忘れ、更に税負担など露骨な人種差別政策をとるロムン帝国の圧政などもあり、とんだ本末転倒である。

以下の理由により、残念な点があり星をマイナス1させてもらった。

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