https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/bs22/special/2019/11/1127.html
【輸出管理規制を「徴用」への対抗措置としたらWTO違反になるという日本のジレンマ】
ムン政権が8月に日本の輸出管理強化への対抗措置という形でGSOMIA破棄を表明したのは、理屈の上では、必ずしも間違っていたわけではない。
むしろ、安倍政権は「1本取られた」とも言える。
なぜか。それは、日本側が、輸出管理強化の理由として「安全保障上の懸念」を掲げたためだ。
韓国側からすれば、「日本は安全保障の面で我々を『信頼できない』として輸出規制をかけてきた。そうであるなら、安保の観点から、
輸出入品目の管理よりはるかに強固な信頼関係が必要な軍事機密情報のやり取りなど、できるわけがないではないか」となった。
輸出管理強化をめぐる日本側のロジックを逆手に取った形だ。
いくら日本側が「GSOMIAとは全く別物」と主張しても、この理屈は瞬く間に韓国内で定着してしまった。
実は、安倍政権が、輸出管理強化を発表した直後の一連の発言のように、「徴用」をめぐる韓国最高裁の判決への対抗措置だと定義し続けていれば、
ムン政権の理屈は成り立たなかった。
しかし、「徴用」への対抗措置としてしまっては、WTO(世界貿易機関)協定への違反だと気づいたため、
途中から日本側は「安保」の一点に絞るようになり、それが韓国側の理屈への「誘い水」となってしまった。
その点、日本側にも計算違いがあっただろう。
更にお粗末なのは、日本側が「安全保障上の懸念がある輸出品目」としたリストはそもそも韓国政府が調査しリストアップしたのもを
そのまま流用し、しかもあたかも自分たちで調査したかのように振る舞っている点だ。二重三重に日本は恥を晒している。
【輸出管理規制を「徴用」への対抗措置としたらWTO違反になるという日本のジレンマ】
ムン政権が8月に日本の輸出管理強化への対抗措置という形でGSOMIA破棄を表明したのは、理屈の上では、必ずしも間違っていたわけではない。
むしろ、安倍政権は「1本取られた」とも言える。
なぜか。それは、日本側が、輸出管理強化の理由として「安全保障上の懸念」を掲げたためだ。
韓国側からすれば、「日本は安全保障の面で我々を『信頼できない』として輸出規制をかけてきた。そうであるなら、安保の観点から、
輸出入品目の管理よりはるかに強固な信頼関係が必要な軍事機密情報のやり取りなど、できるわけがないではないか」となった。
輸出管理強化をめぐる日本側のロジックを逆手に取った形だ。
いくら日本側が「GSOMIAとは全く別物」と主張しても、この理屈は瞬く間に韓国内で定着してしまった。
実は、安倍政権が、輸出管理強化を発表した直後の一連の発言のように、「徴用」をめぐる韓国最高裁の判決への対抗措置だと定義し続けていれば、
ムン政権の理屈は成り立たなかった。
しかし、「徴用」への対抗措置としてしまっては、WTO(世界貿易機関)協定への違反だと気づいたため、
途中から日本側は「安保」の一点に絞るようになり、それが韓国側の理屈への「誘い水」となってしまった。
その点、日本側にも計算違いがあっただろう。
更にお粗末なのは、日本側が「安全保障上の懸念がある輸出品目」としたリストはそもそも韓国政府が調査しリストアップしたのもを
そのまま流用し、しかもあたかも自分たちで調査したかのように振る舞っている点だ。二重三重に日本は恥を晒している。