12月31日の年明けに放送された『あちこちオードリー』(テレビ東京系)。伊集院光とパンサー向井を特設ラジオセットに招いて収録された同回は、70分間のノーカット放送ということで、オードリーとゲスト2人が本音トークを炸裂させた回となった。
【写真あり】ラジオ収録現場でのオードリーのオフショット
「そのなかで繰り広げられた、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の審査のあり方についてのトークが話題となっています。
2年連続でお笑いコンビ・令和ロマンが優勝していますが、伊集院さんはその在りように疑問を持っているようで、番組内では『M-1の審査員って、いつからこんな漫才の人たちだらけになった?』と切り出しました。
最初のころは、劇作家の鴻上尚史、落語家・立川談志、元東京都知事・青島幸男など、人選に多様性があったことを説明。そのうえで、『M-1に出たことある人たちだけが、全員審査員でいいの?』と、現在の審査員の人選に不満を漏らしたのです。
さらに『すごい特殊じゃん、なんか。そういう文化って滅びない?』と、ほかの3人に疑問を投げかける形となりました」(芸能記者)
伊集院は、昨今のM-1の傾向を、エントリーしている芸人、審査員、視聴者も含めた “漫才通” たちが、「あそこ、天丼(畳みかけ)もう1回あってよかったよね」や「これは競技スタイルの漫才だから、早めに掴みの大きい笑いを」などと専門的になっていく可能性を指摘。「滅びるよ」と、今後のM-1を危惧した。
本来、それぞれの立場の視点での「面白い」でいいはずだとして、その比較対象として、2024年の『女芸人No.1決定戦 THE W 2024』(日本テレビ系)をあげた。
「伊集院さんは、2024年の『THE W』でファーストステージ敗退したキンタロー。さんについて、『絶対絶命なのに、なおぶっ壊れ続けるあの感じ。俺は、面白い女性芸人の “芸事” よりも、あれが見たいの』と語った一方で、漫才の最高峰を決めることだけに凝り固まった今のM-1は『あんまりいい傾向にない。俺は正直、どんどん興味がなくなってる』と本音を炸裂。
これには若林さんも『学問化していっちゃうじゃないですか。タコツボ化というか』と共感する姿勢を見せていました」(同)
伊集院の本音トークに、X上では、
《これまじで思う。笑かすより点数とるゲーム感ある。2人ぐらいは素人ほしい》
《これは本質としてあると思う。鍋が煮詰まっていって濃ゆくなりすぎて食えたもんじゃなくなるというか。お笑いファンとして、この指摘、考えはしっかり受け止めていきたい》
《伊集院光さん、ラジオじゃなくてテレビ番組でこれを言ったのはすごいな。もうM-1自体がテレビ局込みの権威性を帯びてみんな平伏しはじめてるのに勇気がある》
など、共感する声が多くあがった。
「典型的な例は、やはり2連覇を果たした令和ロマンでしょうね。確かに面白いのですが、あの2人は徹底的に『M-1』というシステムを分析し、“攻略した” という形です。
ボケの髙比良くるまさんは、『漫才過剰考察』という書籍を出版するほど、漫才の分析や考察を得意としています。若林さんが言うように、“学問化” した結果、慶應義塾大学という難関大学出身の2人が見事に合格したということでしょう。
『M-1』が島田紳助氏によって企画されたのが2001年。すでに20年以上の時を経て、『とにかくおもしろい漫才』を評価するという当初の指針からずれ、“技術を競うだけの競技” へ変貌しつつあるのかもしれません」(同)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f73dbea0dc156475f563b4f31fa56d7a61aa5fd
【写真あり】ラジオ収録現場でのオードリーのオフショット
「そのなかで繰り広げられた、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)の審査のあり方についてのトークが話題となっています。
2年連続でお笑いコンビ・令和ロマンが優勝していますが、伊集院さんはその在りように疑問を持っているようで、番組内では『M-1の審査員って、いつからこんな漫才の人たちだらけになった?』と切り出しました。
最初のころは、劇作家の鴻上尚史、落語家・立川談志、元東京都知事・青島幸男など、人選に多様性があったことを説明。そのうえで、『M-1に出たことある人たちだけが、全員審査員でいいの?』と、現在の審査員の人選に不満を漏らしたのです。
さらに『すごい特殊じゃん、なんか。そういう文化って滅びない?』と、ほかの3人に疑問を投げかける形となりました」(芸能記者)
伊集院は、昨今のM-1の傾向を、エントリーしている芸人、審査員、視聴者も含めた “漫才通” たちが、「あそこ、天丼(畳みかけ)もう1回あってよかったよね」や「これは競技スタイルの漫才だから、早めに掴みの大きい笑いを」などと専門的になっていく可能性を指摘。「滅びるよ」と、今後のM-1を危惧した。
本来、それぞれの立場の視点での「面白い」でいいはずだとして、その比較対象として、2024年の『女芸人No.1決定戦 THE W 2024』(日本テレビ系)をあげた。
「伊集院さんは、2024年の『THE W』でファーストステージ敗退したキンタロー。さんについて、『絶対絶命なのに、なおぶっ壊れ続けるあの感じ。俺は、面白い女性芸人の “芸事” よりも、あれが見たいの』と語った一方で、漫才の最高峰を決めることだけに凝り固まった今のM-1は『あんまりいい傾向にない。俺は正直、どんどん興味がなくなってる』と本音を炸裂。
これには若林さんも『学問化していっちゃうじゃないですか。タコツボ化というか』と共感する姿勢を見せていました」(同)
伊集院の本音トークに、X上では、
《これまじで思う。笑かすより点数とるゲーム感ある。2人ぐらいは素人ほしい》
《これは本質としてあると思う。鍋が煮詰まっていって濃ゆくなりすぎて食えたもんじゃなくなるというか。お笑いファンとして、この指摘、考えはしっかり受け止めていきたい》
《伊集院光さん、ラジオじゃなくてテレビ番組でこれを言ったのはすごいな。もうM-1自体がテレビ局込みの権威性を帯びてみんな平伏しはじめてるのに勇気がある》
など、共感する声が多くあがった。
「典型的な例は、やはり2連覇を果たした令和ロマンでしょうね。確かに面白いのですが、あの2人は徹底的に『M-1』というシステムを分析し、“攻略した” という形です。
ボケの髙比良くるまさんは、『漫才過剰考察』という書籍を出版するほど、漫才の分析や考察を得意としています。若林さんが言うように、“学問化” した結果、慶應義塾大学という難関大学出身の2人が見事に合格したということでしょう。
『M-1』が島田紳助氏によって企画されたのが2001年。すでに20年以上の時を経て、『とにかくおもしろい漫才』を評価するという当初の指針からずれ、“技術を競うだけの競技” へ変貌しつつあるのかもしれません」(同)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f73dbea0dc156475f563b4f31fa56d7a61aa5fd