８年目の話～その２～

この家に越して来て荷物が落ち着いた頃、自宅で『ぴあのれっすん』お教室を始めました。
と言っても・・・
もちろん知っている方もありませんし、生徒さんもいらっしゃいませんので、最初は、パソコンと
プリンターで作った簡単なお知らせのチラシを、ご近所に数十枚、自分でポスティングしました。

数日後に、一人の女性が訪ねていらして
「チラシを見たんですけど、今年小学校に入学した子のレッスンを」とお話をいただきました。
その子が最初で、お友だちも誘ってくれて・・・この二人は、今、中学３年生に成長しています。

一人は５月から、もう一人は６月からのレッスン開始でした。我が家の思わぬ転勤＆転居の間も
「ご自宅に帰ってきた時だけでいいですから、ここでレッスンを続けていきたい」
との身に余る嬉しい申し出を戴いて、その期間も繋がっていてくれました。

４月、そして、５月末に・・・
一年ごとに新しくしている「お月謝」の封筒が、１２個のスタンプと共にいっぱいになって。

『NO.8』と書き込んだ、新しい封筒を、お渡ししました。

一人は、当初からの希望通り、吹奏楽部に入り、クラリネットを吹きながら、ピアノを続けています。

そして、もう一人は、陸上部で頑張りながら、ショパンや『嵐』『チャン・グンソク』など、大好きな
アーティストの曲を見つけて来ては、レッスンに励んでいます。

二人とも、今年は受験生。慌ただしい毎日の中で、ピアノがホッとする時間になれば、と願っています。


昨年の秋、夫の会社の方が、ご好意で看板のデザインをしてくださって・・・

先月、この看板をご覧になったお近くの方が訪ねて来られ、小学生の姉妹のレッスンが新しく始まりました。
その方のご紹介で、今月から、もう一人。しばらく大きな子や大人の方のレッスンだけでしたので、色んな
意味で、新鮮な気持ちで・・・またレッスンを始めています。

自宅でのレッスン。
家族の理解や協力、また、毎年かかさず年末に贈り物を下さり、お互いに頑張りましょうね、と
今でも励まして下さる４０年近く前からのピアノの恩師にも心から感謝しながら・・・

大切に、続けていきたいと、願っています。