ぴあの れっすん

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映画『闇の子供たち』観ました

2009年09月07日 16時15分11秒 | 日記
いろんな意見があることを承知の上で、書かせていただきます。

監督が「自分が男性であるので、主人公を男性である記者にした」と云われて
いたように、原作とは異なり、新聞記者の男性が主人公になっています。

全編を通じて、原作を読んでいないと理解に苦しむシーンや、何を表しているか
わからないであろうシーンがありました。
最後、原作と異なり、子供たちが救出されたシーンが入り、映画としてはすこし
救われた形でのエンディングかと思いきや・・・

最初と途中、モノクロで出てくる映像の理由がわからずにいたのですが、ラストに
なって、それも、何度も繰り返し観て、ようやく理解。
主人公の男性記者が、実はペドファイルで、男の子を買ったことがあり、そのことを
悔やんでいて、最後は絶えきれず自殺してしまう、というラストでした。

『幼児性愛』という日本語にも『ペドファイル』という言葉にも抵抗がありますが
この場面で「愛」という言葉を使いたくないので、ペドファイルと書きます。

生体からの臓器移植は、原作でも映画でもフィクションであると作者たちが語って
います。しかし、そんなことが起きてもおかしくないような、「軽く扱われる命」
があることは、現実でしょう。

愛のスタイルがたくさんあるとしても「ペドファイル」だけは、愛と云いたくない。
よく、虐待は世代間で連鎖すると云われていますが、ペドファイルになっている
人たちも、自身が幼い時に、被害を受けている率が高い、、、それだからと云って
認められる訳はないのですが。根が深く、また、人間の欲望の恐ろしさを見せつけ
られたように感じます。

映画も原作も性的描写がグロテスクで、受け入れがたいものを感じますが、
個人的には、映画よりも原作の小説をお薦めします。


小説の解説の中に、衝撃の言葉を見つけました。
「私が会った児童ポルノ愛好者によると、タイの山岳民族の子供が被写体として
選ばれたのは、その土地の人々が特に貧しいからとか、親を納得させやすいからと
いうよりも、容姿が日本人に似ているからなのだそうだ。日本の児童ポルノ愛好家
たちは、日本人の幼女を好む。」 永江朗




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2 コメント

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予告編だけですが・・ (hirohirohiro)
2009-09-08 00:28:08
昨年、映画館で予告編を観ました。
短い予告編でも襲撃的で何か、のしかかられるような
重い辛い気持ちになりました。
せっかく仔仔を観たのに・・・
短い予告編のほうが仔仔の映画よりズシンときました。

キャストが豪華ですが、きっと皆さん
この作品の意義を感じて出演なさったのでしょうね?
江口さんのインタビューで作品のことはもちろんですが
親としての気持ちを語られていたのが印象に残っています。
確か、ヒットしてスクリーンの数が増えたという記事をみたような・・
多くの人たちにこの現実を知ってほしいですね。
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仔仔と並んだら(;^_^A (zion)
2009-09-08 01:39:06
hirohirohiroさん、この予告と仔仔、間違った組み合わせですよね。。。
せっかくの幸せがどこかへ消えそうですもの。

キャストは豪華です。私の好きな俳優さんが3人も並んでますので。
江口洋介、佐藤浩一、豊原功補。

映画には、原作にないラストがありました。監督の大きな問題提起だと、感じました。
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