ずーみんのはがき絵七十二候②

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はがき絵いろはうた五周目(その1)

2024-09-08 01:46:18 | おえかきの森

 今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズが五周目に突入です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もありませんので、全部で四十四作品を紹介する予定です。

 五周目もお絵かきのチャットゲーム「あつまれ!おえかきの森」で「相方」なる人物と合作した投稿絵を中心に紹介していきます。いわゆる「はがき絵」として描いたものではありませんが、新たに解説文を付けて紹介していきますのでお付き合いください。

 それでは五周目の第一回目、「い」「ろ」「は」でスタートです。

 

 

 

 

『い』・・・漁火(いさりび)

 夜、魚を獲るために漁船で焚くかがり火のことでしたが、松明からアセチレンランプへ、電気照明へと変わっています。現在ではLEDも使われているそうです。強い光を発しているこの絵はイカ釣り船でしょうか。文字も「漁火」と書き入れました。

 「漁火」は素敵な言葉ですが、俳句の季語にはなっていません。他の季語と取り合わせて一句を成す必要があります。読みは「いさりび」ですが、「ぎょか」と音読みにした句もあります。

・烏賊釣りの漁火遠くよされ節       櫛田 と志子

・こほろぎの闇や漁り火高うして      山口 誓子

・聖夜またたく漁り火の消ゆるころ     鷹羽 狩行

・漁火もほつほつと夏料理かな       高野 素十

 

 

 

 

 

『ろ』・・・ロールケーキ

 ロールケーキを描いて、ひらがなで「ふわ」と書き添えました。実は「はがき絵いろはうた」の一周目にもロールケーキが登場しています。一周目のロールケーキははがきに描いたもの、五周目の今回はお絵かきのチャットゲーム「あつまれ!おえかきの森」で「相方」なる人物と合作した投稿絵、という違いがあります。

 「ロールケーキ」も「ケーキ」も季語ではないと思いますが、「クリスマスケーキ」なら季語になります。「苺ケーキ」とすれば「苺」が初夏の季語になります。

・住み込みの夜のケーキの苺かな       IKKO

・ケーキ焼く子が厨占め春休         稲畑 汀子

・栃咲くや少女あふれるケーキ店       松本 照子

 メイクアップアーティストのIKKOさんが「プレバト」という番組の中で発表された句を紹介しています。「才能あり第一位」だったと記憶しています。

 

 

 

 

 

『は』・・・バゲット

 バゲットは「杖」という意味のフランス語。この絵のようなフランスパンの一種も表します。小麦粉と塩、水、イーストだけで作られるフランスの伝統的なパンです。「滋味がある」という言葉がありますが、その「滋」という字を書き添えてみました。

 「バゲット」「フランスパン」ともに俳句の季語にはなっていませんので、他の季語と取り合わせて一句を成す必要があります。

・春一番フランスパンの長袋        塩田 博久

・バゲットのやうな二の腕夏来たる     山本 正幸

・春着の娘フランスパンを抱いて来る    柚口 満