今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズの四周目です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もありませんでしたので、全部で四十四作品を紹介できました。
四周目はお絵かきのチャットゲーム「あつまれ!おえかきの森」で「相方」なる人物と合作した投稿絵を中心に紹介してきました。いわゆる「はがき絵」として描いたものではありませんが、新たに解説文を付けて紹介しました。ご覧いただきありがとうございます。
四周目の第十五回目は「せ」と「す」です。四周目の最終回です。
『せ』・・・節分
節分のイメージをイラストにしました。ヒイラギにイワシの頭がさしてあります。梅の花があしらってあります。ヒイラギは漢字で書くと木へんに冬と書くのですね。「柊」の字をデザインして書き添えておきました。ヒイラギの枝に焼いたイワシの頭を刺して飾る「柊鰯」は、ヒイラギのとげとげした感じや、イワシを焼く時の匂いなどを鬼が嫌うと考えられているため、季節の節目に邪気が入り込まないようにしたおまじないです。
節分の翌日が立春になるので、暦の上ではこの日までが冬ということになります。ですから「節分」は冬(晩冬)の季語になっています。
・節分のいづれも前座ばなしかな 久保田 万太郎
・節分の化けおほせたるおちよぼかな 後藤 夜半
・節分の豆少し添へ患者食 石田 波郷
『す』・・・ストレリチア
ストレリチアという花を描きました。花屋さんには周年出回っているようにも思いますが、トロピカルな感じのする花だなと思っていました。別名をゴクラクチョウカ(極楽鳥花)というそうです。鳥の頭部を、それも熱帯の鮮やかな色彩の鳥の頭部を思わせる花の形です。調べてみて、青いのが花弁で、オレンジ色の部分はがくであることもわかりました。「彩」という字と取り合わせてみました。
温室栽培で周年出回っているためでしょうか、俳句の季語にはなっていないようです。
・島の中翔るが如く極楽鳥花 遊雀
・室咲きの極楽鳥花飛翔せよ きらら☆れい
・花舗早春極楽鳥花翔たむとす 堀井 英子
ご覧いただきありがとうございます。「はがき絵いろはうた」と称して今までに描いたはがき絵をいろは順に紹介していくシリーズも、これで4周目が終わりました。
5周目も「あつまれ!おえかきの森」というおえかきのチャットゲームで合作した絵をたくさん紹介していく予定です。解説文には俳句をまじえながら、新たに書き直してご覧いただいておりますので、5周目もぜひお付き合いくださいね。
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