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130926 父との時間

2013-09-26 | 父との時間
朝3時と5時に母が口から出来る範囲で吸引したとのことで、6時半に私が吸引しに行った時には、父は比較的静かだった。でも胸に手を当ててみればゴロゴロと音がするので、(私の腰に響かないように)軽めにマッサージして吸引した。量は少なめだけれど、いつまでも切りがないくらいに引けた。

昼過ぎに看護師Nさん来宅し、吸引を軽めにした。小水は夜中と昼にあり、手を温めて酸素量97まで行き過ぎたとのこと。

現場から戻り、夕方そこそこの量を手短に吸引した。午後、父の肺がかなりゴロゴロ鳴っていたので、母が口から吸引するもすぐにゴロゴロと戻ってしまうので、結局1時間毎くらいに引いていたらしい。父の手の甲が赤くなっていたのは、昼の温めが原因かと思った。

夜の吸引は、予定より10分程遅れて行ったら、母が鼻からの吸引で気管まで入れられずに奮闘していたので、すぐに交代した。喉の開きはすんなりとはいかなかったけれど何とか気管まで入れられ、そこそこの量をズルズルと引けた。

毎度のごとく、鼻からの吸引が終わったら、口腔ケアで口内の唾液を吸い取り清拭、小水の有無を調べ(今回は少なくも濃い状況)、浴衣やシーツカバーの皺を取り、水枕を交換し、ベッドの上半身を少し持ち上げ、床ズレ防止に半分父の身体をローリングさせてタオルなどを押し込んで支え、手が冷えないようにタオルを掛けて、一連の作業は終了となった。

もうすでに心地良くなって寝入ってしまったかのような父に、帰り際少し大きな声で、お疲れさまでした!と言うと、父は、ありがとうございました、とスッキリした声で答えてくれた。私としては別に返答を強要しているつもりもなく、ただ単に今までと同じコミュニケーションとして父に、おやすみなさい、と言いたいからしているのだった。そしてそれは、お互いの意識の最後の確認であり、もうすでに困難となってしまった日常の行為のうち、最後に残された行為としての挨拶とレスポンスを、ただただ行いたいという動機によっていた。

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