路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:松尾芭蕉は『奥の細道』の旅で越中から加賀に入る。山中温泉で…

2024-02-20 07:16:30 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【筆洗】:松尾芭蕉は『奥の細道』の旅で越中から加賀に入る。山中温泉で…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:松尾芭蕉は『奥の細道』の旅で越中から加賀に入る。山中温泉で…

 松尾芭蕉は『奥の細道』の旅で越中から加賀に入る。山中温泉では<山中や菊はたおらぬ湯の匂(におい)>と詠んだ

 ▼菊の露を飲み不老不死になった中国の故事をふまえた句。山中では菊を手折るまでもなく、効能あらたかな湯の匂いがただよう-との意という。山中は随行の曽良と別れた地。この弟子は体調を崩し、知人のいる伊勢・長島へ向け先に出立した

 ▼山中、山代、片山津、粟津といった加賀の温泉郷に最寄り駅ができる北陸新幹線金沢-敦賀間延伸開業まで1カ月を切った。今、温泉には能登半島地震の被災者が身を寄せる

 ▼石川県は観光客増を見越し、被災者の旅館からの退去を2月末~3月末と想定し仮設住宅建設を急ぐが、期限までに望む住まいに移れるか不透明という。人々の心中を察する

 ▼被災者受け入れを独自に夏まで延ばす旅館があると聞く。従業員寮の空室を被災者に開放することにした旅館も。赤字を増やさぬ形で受け入れを続けるため、公的補助増額を求める声もある。雇用維持のためにも観光客を呼びたいが、能登の人々にも寄り添いたい-。現場の模索は尊い

 ▼芭蕉と別れた曽良は加賀の寺に泊まり<終宵(よもすがら)秋風聞(きく)やうらの山>と残した。別れた寂しさで眠れず、裏山の秋風を聞き夜を明かしたらしい。季節は違えど、故郷と別れた寂しさを今も加賀の地で抱える人々。思いをはせ、できることをしたい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2024年02月17日  07:08:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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