【2024年は世界の底が抜ける年になる予感】:②2024年は「異次元緩和」終焉の年に…相場は波乱含み、金利上昇なら株価下落も
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2024年は世界の底が抜ける年になる予感】:②2024年は「異次元緩和」終焉の年に…相場は波乱含み、金利上昇なら株価下落も
2024年は、長く続いた「低金利政策」に終止符が打たれる年になりそうだ。早くも市場では、24年4月に「マイナス金利」(短期金利)が解除されると予想されている。ようやく日本経済は「金利」のある世界に戻ることになる。庶民に恩恵のなかったアベノミクスが終わり、金利が復活したら、国民生活はどうなるのか。
日本の株式市場は、異次元の金融緩和に支えられてきただけに、金利が上昇したら株価は下落しておかしくない。金利が上昇すれば「円高」が進む。これも株価を下げる要因となる。
経済評論家の斎藤満氏はこう言う。
■“期待で買って、事実で売る”のが鉄則
「24年1月から新NISAがスタートし、兜町関係者は“エキサイティングイヤーになる”と期待しています。岸田政権も個人金融資産2000兆円を株式市場に誘導しようとしている。しかし、迂闊に株式投資に突っ込むとヤケドする恐れがあります。株式投資は、“期待で買って、事実で売る”のが鉄則です。新NISAが話題になる年初は株価は上がっても、すぐに下落に転じても不思議はありません。リスクのある株式投資だけでなく、金利のある世界に戻るのだから、国債など元本保証のある安全な投資先も選択肢のひとつと考えるべきでしょう」
金利上昇によって打撃を受けるのが、住宅ローンを返済している世帯だ。7割は「金利変動型」を利用している。「変動型」は短期金利に連動する。住宅ローンの多くは、金利が上昇してもすぐに返済額が増えないように、5年間は増額を据え置き、かつ1.25倍までしか支払額を増やさない緩和措置が設けられているが、金利が上がれば最終的に支払総額が増えることは間違いない。
「この先、住宅ローンの金利は、上がっていくと考えた方がいいでしょう。余裕のある人は、少しでも前倒し返済するべきです。それがなによりの財テクになります」(斎藤満氏)
元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース マネー 【トピックスニュース】 2024年01月01日 06:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。