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石ころ

小休止

 長男の家族が帰郷している。孫は見るたびに成長して好もしく思え、爺馬鹿、婆馬鹿で「大きくなったなぁ」と言うと親たちは即座に首を振って「いいや、同い年と比べたら二人とも小さい」と言う。そうかなぁ・・。子育て中には、比べないなんて出来ないことは分かりつつ・・体だけではなく、知恵も付いて、感情も豊かになり気配りさえ出来るじゃないと、食事の準備のあい間に一挙一動を見ているだけでも楽しい。

 私は男の子しか育てたことがないので、女の子の動きは興味津々、女は生まれたときから女なんだと嫁さんと盛り上がる。下の子はまだ2歳にもなっていないのに、人の心を引くコツを心得ているような表情やしぐさには驚き。お姉ちゃんから学ぶことが多いらしく、人の心を読むことが素早くて巧み。また、甘え上手。どうひいき目に見ても、どちらの血筋にもこのように気の利いた人は居ないのにね・・この子はほんとうに面白い。そして、先のことを考えてちょっとハラハラ・・。これこそ本当の老婆心。

 それにしても長男がこんなに子煩悩だとは・・・ああ、思い出した。彼は小さい頃から、何くれとなく弟の面倒を良く見てくれた!高校受験から突然親、兄弟離れをして、サッパリとした様子に変わったので忘れていたけれど・・
自分が疲れ切っていても、「この子も、寝たいけれど寝られないだねぇ」とぐずる子をいつまでも抱いていたこともあった。嫁と同じように積極的に子育てをしている。

大手メーカーで責任のある仕事をしており、夜も遅くなることもあると聞いていたので「ストレスもあるだろうに」と、同情するようなことをひと言いったとき「ストレスなんてない。」とぴしゃりと言われてしまった。

そうだよね。大の男が年老いた母親に同情されるなんてまっぴらだろうねと、それからは彼の子育てを面白がって見ることにしている。させられてするなら辛いだけだけれど、可愛くてたまらないからと積極的にしているのなら、むしろエネルギーを生み出しているのかも知れない。でも、ほどほどにね、父は何時か娘に捨てられるよ~。

普通に生きると言うことは、普通に出来るという事ではなく、努力も頑張りも一生懸命もいっぱい必要な時があるんだ・・と彼らを見ていて思う。今日から、彼らは南紀方面に1泊の小旅行。私はそこでちょっとゆっくりできる。来る前から気遣ってくれたいたから、この小休止は嬉しい。

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