天瀬ひみかのブログ 『不思議の国のAmase』 AMaSe IN WONDeRLaND

僕たちの旅、ここではないどこか、幸福な場所へ。

ガラクタコード

2016-06-01 16:24:54 | 日記
私は誰
答えない
終わりなき沈黙
埋めてくだけのノイズ
無視して耳を塞いでも
何も変わらない
腐った世界
投げつける
声なき声

必死に覚えてきたこと 無意味なの?

迷い猫みたく彷徨い
自分に合う道あくせく探し
「自分らしさ」磨いたけど
すべては刹那で終わると知った

街の速度に負けないよう
ヘッドホンから早い音楽
合わせた歩幅で急いでた
後ろからつかまえに来る
そんな不吉な胸騒ぎして

生きるって何
教えて
神がいるなら
なぜ取るの
命よりも
大事なの

君と二人で見てた未来
もう叶わないその未来
私の瞳に映るのは
光の消えた暗闇の世界

ただ悲しくて 悲しくて
泣く力すら 失くしたわ 

生きてていいと少し思える
価値ある自分になるために
色んなことを身につけた
本を読み
友と語らい 恋をして
仕事に励み 努力して
知識を得ても 
結局は
この夜の底で迷子になった

空を見上げる
この星に生まれてくる前
いたという記憶の涯ての
故郷の光
草の道
天使が置いた
おやつのプリン
君と笑顔で探した あの日

そこで見つけたプリンの夢は
いついつまでもやわらかで
甘くて苦いカラメルは
恋とか愛とか君とか私
でもここじゃ
糖質は統失と等質に
悪魔の魔法で変えられて
姫が蛙になるのと同じ

蛙は夢見てその手に持った
スプーンで割った世界の壁に
突如大きな傷が開き
自分と他との境界が 痛く真っ赤に裂けていく
その足下に いま深く 
無限に広がる底なしの
大深淵に落ちてく


どこまでも
繰り返し
愛しい名前呼びながら
たった一人で落ちてゆく
君が見えない果てなき闇に
思い出だけを握りしめ
たった一人
引きずられた罪の始まりに
つかまれた足また痛み出す

ずっと昔に心は麻痺し
涙も出なくなったけど
生きてることを
思い出させる
この痛み

死んだとばかり思ってた
君がいた日の夢の抜け殻

君はどこ
答えない
終わりなき沈黙
埋め続けてるノイズ
必死に叫んでも
天使には届かない
閉ざされたドア
開くのは
君の鍵だけ

ただ会いたくて 会いたくて
死んだら近くに いけるかな

答える者なき
終わりなき
無言 騒音
01ループ
2に届かない
ラビリンス

「二人」禁じた魔の迷宮
無限にめぐる呪詛の海
寄せては返す悲しみに
流せぬ涙は永遠の受苦
希望=絶望の
出口なきこの閉空間(メビウス)に 
言葉未満の願いのカケラ
ガラスのように突き刺さる

やせ我慢して偽った
涙の代わりに作り笑い
愛して抱きしめ失った
猫の代わりは何もない

残ったものはガラクタコード
君を奪ったガラクタコード
私を作ったガラクタコード
世界という名のガラクタコード
いつか壊すわガラクタコード

ぜんぶ壊して 君を探すわ









作詞 天瀬ひみか