天瀬ひみかのブログ 『不思議の国のAmase』 AMaSe IN WONDeRLaND

僕たちの旅、ここではないどこか、幸福な場所へ。

ロック&ポップ

2016-06-30 03:28:24 | 日記
僕の人生でなしとげられることなんてたかが知れている

すべては走馬灯のように過ぎ去っていく

やがて記憶も薄れてく

君の人生で学べることなんてたかが知れてる

すべては激しい雨に蒸発する

ここには影さえ残らない

消え去った男や女の数を数えたことがあるかい

そんなもの誰も知りやしないし

必要ともしていない

飢えている子供や生き物の数を数えたことがあるかい

そんなことに気を取られている奴は

ただの敗者か偽善者になるのがオチさ

そいつはロックじゃない

どうしようもないただのリアル

そいつはポップじゃない

そう 犬も喰わないリアルだ

この狂った世界じゃ

誰もが平等で 誰もが不平等

皆が必要としているのは

生きるための金と仕事

夢から醒めないための噓

麻酔がわりの娯楽だけだ

夜に蛍を見たことがあるかい

太陽に焼かれるモグラを見たことがあるかい

自動車にひかれて転がる野生動物たちを見たことがあるかい

保健所のガスで殺される犬や猫の最後を見たことがあるかい

そいつはロックじゃない

どうしようもないただのリアルさ

そいつはポップじゃない

犬も喰わないリアルなんだ

僕たちは飢え続けてる どんなに豊かになっても

いつだって心は貧しく

満足に食べられるものだって僅かしかないからさ

ある日僕は地面に見た

そこに転がる獣のフンを押そうと熱心に頑張っている虫を

少なくともそいつはロックだった

少なくとも例のあの文句に例えればね

少なくともそいつはポップだった

だって落ち込んでる僕を楽しい気持ちにさせたんだから

昔の人はその小さな虫が世界を動かしてると信じた

少なくとも今の僕らよりはまともだったんだよ

少なくとも科学的に進化した僕らよりかはね

僕らの先祖や親たちが造ってきた文明

世界を貪りすべてを蝕みながら無数のホワイトウォールを築いてきた

檻に閉じ込められた獣たちから命の時間を奪い

自分の時間に継ぎ足しながら

だけど宇宙の秩序は公正だ

人間の知恵は摂理には勝てない

人間が作った世界はすべてを巻き込んでブラックホールの中に吸い込まれていく

そして何も残らない

ここには何も残らない

人も記憶も

影も形も

ロックもポップも








作詞 天瀬ひみか

POISON

2016-06-15 21:50:33 | 日記
動物たちの思いを乗せてあの名曲を替え歌にしてみました。ポイズン!♬!


−POISON−


いつまでも信じていたい
青い地球はみんなのものと
自分に生きる意味はあるはずと

殺処分 害獣駆除
無為と我欲に侵された奴
命を奪う暮らしは素敵かい?

言いたい事も言えないこんな世の中じゃ POISON
檻と鎖に繋がれたまま生きてゆく OH OH

餌ひとつ奪われた街に
それでも生きてくために
抗う事も必要なのさ

保健所にすわりこんで
迫り来る死の冷たさを
囚われた同じ温もりと分け合った

終わりなく続く既視感(デジャヴ)
目を背けながら笑顔を守り
殺す国家に慣れていくのか

歩くことさえ許さぬこんな世の中じゃ POISON
路上で潰されたお前に心から OH OH

自由に生きてく日々を
最後まで諦めないから
行きたい道を今歩き出す

汚い医者や愛護に操られたくない POISON
人間だけの世界は欲しくない

生みたい子供も生めないこんな世の中じゃ TNR
天が与えた命 俺は繋いでく OH OH

言いたい事も言えないこんな世の中じゃ POISON
空も海も山も人に毒されて OH OH

ありのまま変えてく人に
自然消されぬために
戦う事も必要なのさ

戦う事も必要なのさ

リスと魔法使い

2016-06-15 11:25:55 | 日記
木の枝?と思ったけど

<本能>が違うといった

車を止め近寄る

大きな山リス

轢かれたんだ

青醒めると同時に額と頬が上気する

内蔵が出た骸に両手を伸ばし

覗き込む

苦悶と共に永遠に固まった顔

これ以上ない程大きく開いた口

「天国に行こうね…」

小さな君が倒れたこの地獄の底

生きるために神様が君に与えた

小さな歯がつぶつぶと並んでる

愛らしきその口はもう動かない

希望の光など届かぬこの場所で

私にできることを探さなければ

君の骸を両手に乗せ、君を轢き飛ばして行った人間を呪う

「私は最強の魔法使いになるよ」

私のハートが重症の心臓病を患ったような苦しいビートを繰り返し刻む

私はそのビートの中に世界を破壊する

歴史の時間軸の中には存在しない

知られざる「最強の呪文」を探す

NA…MI…

君の痛みは私と無縁じゃない

君の死は決して正当なものじゃない

だけど君を轢いた奴は君の死を自分と切り離し

永遠に罪を正当化し続ける

私が見つけ出すまでは

NA……

ガラクタコード

2016-06-01 16:24:54 | 日記
私は誰
答えない
終わりなき沈黙
埋めてくだけのノイズ
無視して耳を塞いでも
何も変わらない
腐った世界
投げつける
声なき声

必死に覚えてきたこと 無意味なの?

迷い猫みたく彷徨い
自分に合う道あくせく探し
「自分らしさ」磨いたけど
すべては刹那で終わると知った

街の速度に負けないよう
ヘッドホンから早い音楽
合わせた歩幅で急いでた
後ろからつかまえに来る
そんな不吉な胸騒ぎして

生きるって何
教えて
神がいるなら
なぜ取るの
命よりも
大事なの

君と二人で見てた未来
もう叶わないその未来
私の瞳に映るのは
光の消えた暗闇の世界

ただ悲しくて 悲しくて
泣く力すら 失くしたわ 

生きてていいと少し思える
価値ある自分になるために
色んなことを身につけた
本を読み
友と語らい 恋をして
仕事に励み 努力して
知識を得ても 
結局は
この夜の底で迷子になった

空を見上げる
この星に生まれてくる前
いたという記憶の涯ての
故郷の光
草の道
天使が置いた
おやつのプリン
君と笑顔で探した あの日

そこで見つけたプリンの夢は
いついつまでもやわらかで
甘くて苦いカラメルは
恋とか愛とか君とか私
でもここじゃ
糖質は統失と等質に
悪魔の魔法で変えられて
姫が蛙になるのと同じ

蛙は夢見てその手に持った
スプーンで割った世界の壁に
突如大きな傷が開き
自分と他との境界が 痛く真っ赤に裂けていく
その足下に いま深く 
無限に広がる底なしの
大深淵に落ちてく


どこまでも
繰り返し
愛しい名前呼びながら
たった一人で落ちてゆく
君が見えない果てなき闇に
思い出だけを握りしめ
たった一人
引きずられた罪の始まりに
つかまれた足また痛み出す

ずっと昔に心は麻痺し
涙も出なくなったけど
生きてることを
思い出させる
この痛み

死んだとばかり思ってた
君がいた日の夢の抜け殻

君はどこ
答えない
終わりなき沈黙
埋め続けてるノイズ
必死に叫んでも
天使には届かない
閉ざされたドア
開くのは
君の鍵だけ

ただ会いたくて 会いたくて
死んだら近くに いけるかな

答える者なき
終わりなき
無言 騒音
01ループ
2に届かない
ラビリンス

「二人」禁じた魔の迷宮
無限にめぐる呪詛の海
寄せては返す悲しみに
流せぬ涙は永遠の受苦
希望=絶望の
出口なきこの閉空間(メビウス)に 
言葉未満の願いのカケラ
ガラスのように突き刺さる

やせ我慢して偽った
涙の代わりに作り笑い
愛して抱きしめ失った
猫の代わりは何もない

残ったものはガラクタコード
君を奪ったガラクタコード
私を作ったガラクタコード
世界という名のガラクタコード
いつか壊すわガラクタコード

ぜんぶ壊して 君を探すわ









作詞 天瀬ひみか