伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

4月末まで多忙日記 その1

2013-04-19 07:38:22 | Weblog

俳優の三國連太郎さんが、お亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。
私はファンというわけでもありませんでしたが、日本を代表する個性ある役者のお一人だと見ておりました。
しかしこの度、三國さんが闘病中に書き残された演技論のメモの走り書きを読みますと、
「人生の真理には、どの道から登りつめても、到着する場所は同じ」
ということを改めて教えて頂きました。
三國氏は、メモ帳に赤ペンで

「真の演技とは再現できない。それは運命的な“物”である」

「コピーできない演技とは“経過”そのものであったと認知した。
50年目にしてやっと認知した。それに気付くのが遅かった。」

と、自筆で書かれていました。この文章は私には、
コピー出来る演技、再現出来る演技は本物では無い。
演技の本質とは“経過”だったのだ。
経過とは生きる最中の姿であり、躍動するingを観客に見せることが真の演技であり、どんな人生でも同じなんだ。

このように私には響きます。

三國氏は、役者という仕事を通じて人生の1つの境涯に達せられたと感じます。
人間は、どんな仕事でも、どんな人生でも、それを突き詰めて行きますと同じ1つの境涯に達するのです。
悟りを開くためには宗教は必要ではなくて、人生を真剣に生きれば自然とアル境涯へと人間は誰でも導かれるのです。どんな仕事でも誠意を持って真剣に打ち込めば、人間は悟るのです。

また、三國氏の別のメモには、昨年5月ごろに病状が悪化したときに書いたとみられる
「ついに終末の刻に逐い詰められたようだ どう闘って生きるか? 連」
という走り書きも残されていました。
三國氏は闘病が始まった頃は、何かと闘っておられたようです。
しかし、これが闘いではなくて、その次の段階である「お任せする」という心境に至られて、
「演技とは経過・ingなんだ」に目覚められたと思います。

私たちも、自分なりの人生の「経過」を生きましょう。
そうすれば最後に行き着く場所は、皆んな同じなのです。だから安心しましょう。

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コメント (268)
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