伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

原始仏典 スッタニパータ 第1章3節-No.55 補足

2016-11-19 11:38:58 | 釈尊の言葉 スッタニパータ編

釈尊の生の言葉を残した原始仏典を、古代パーリ語から日本語に訳すにあたり、有名な仏教学者同士でも大学・学閥が違えばいかに内容も、訳すボリュームも変わるのかを見て頂きたいと思います。

先ずは私が訳した柔訳の一部:
さまざまな宗教を体験して、それで自分が変わらないことを思い知ること。
色々な宗教的な内容・教理を他人と論争しても、何の意味も無かったこと。それを超えて、


この部分の他の学者の訳。

(1)「相争(あいあらそ)う哲学的見解を超え」
岩波書店「ブッダのことば―スッタニパータ」より引用。

(2) 「さまざまな宗教的ドグマ(教義)という
邪路迷路を悪戦苦闘して通過してきて」
講談社学術文庫「スッタニパータ [釈尊のことば] 全現代語訳」より引用。

(1)は、東大の有名な原始仏典の研究者である大御所の訳です。非常に短い1行で訳されています。
この訳だけを参考にして、私の2行にわたる柔訳を見ますと、私の個人的な主観が過剰に入り過ぎた訳だと思われる人がいるかも知れません。

ところが京大出身の大学教授3名の共訳である(2)は、
「さまざまな宗教」「ドグマ」「邪路迷路」「悪戦苦闘」「通過してきて」
という語意を持って訳されています。

この(2)の訳と、私の柔訳の表現するところは同じだと思います。
つまり(2)は、原文の持つ微妙な意味合いまで忠実に表現されたと思います。
これを見れば、私の柔訳は決して原典を大きく意図的に外した訳では無いことを分かって頂けると思います。

読者の中には、宗教に対する悪意的な非難を意図して、私が訳を改変・変更をしていると思う方もいるかも知れませんが、決してそうではありません。
原典が意味する基本は絶対に外していない柔訳(個人的な訳)であることを明言しておきます。
憲法が保障する表現の自由を超えてはいません。

(1)の訳は、「相争(あいあらそ)う」「哲学的見解」という2語をもって意味を含ませています。
でもなかなか、これだけですと、その指す内容を軽く通過される人が多いかも知れません。
(1)の訳者は、非常に「優しい」「愛のある御方」だと思います。

私の空想ですが、この御方は過去生において、釈尊亡き後のインドのサンガ(仏教集団)において、仏典の編纂に関わった1名だと感じています。つまり魂の履歴的にも、東大の仏教学者になるに相応しい御方に思います。

亡き漫画家の手塚治虫さんは、釈尊の直弟子、しかも十大弟子の一人・舎利弗(しゃりほつ)だった過去生を私は感得します。
非常に頭の良い冷静で優しい人柄だったことを思います。

つまり、2500年前に誕生された釈尊の教えは、東方の楽園・日本でこそ華が開いたとも言えます。
この釈尊の言葉を訳す場合は、原典だけを見て訳すと本筋を外すと思います。訳す場合は、
* 釈尊が辿られた人生でされたこと。
を忘れてはいけません。

釈尊こそは、仏教以前にインドで古代から隆盛していたバラモン教(カースト制度という深刻な差別階級を生んだ)の行者たちと、激しい論戦、死闘を繰り広げた御方だったのです。
当時のインドでも、悪徳な行者たちが金銭を得るために、低層階級の女性たちを食い物にしてダマし、除霊を言い訳にして好き放題をしていたのです。

これと同じ転写が、2500年を経ても今の日本にも有るのです。
私が仏典を柔訳する内容に、悪徳な集金宗教や有料先生への「個人的な非難の思いが強すぎる」、「意図的である」、というコメントを寄せる人もいます。

しかし、当時の釈尊の行動と言葉は、もっと激しいものだったことを当時の世相を研究して知るべきです。
釈尊を殺そうとしたダイバダッタとの相克が仏典に登場しますが、実際はもっと多かったのです。
この転写の一部を受けたのは、後世の日本の日蓮さんであり、それゆえに神道以外のすべての宗教の道場破りに日参し、激しく闘争したとも言えます。

「人類は同じことを繰り返している」ということを知り、そろそろこれを卒業するのが今の時代だと知って置きましょう。


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