色々な因果応報（行いの反射）

（緑色の◯は、杉原千畝記念館）

ゴールデンウィークに旅行に行かれた人が、多かったことでしょう。
今は外国からの旅行者も増えており、混雑して賑やかだったと思います。

外国人の人気が激増している大阪を始めとして、隠れた人気訪問先が岐阜県高山市の飛騨高山です。特にイスラエル人旅行者が急増しているそうです。
高山市の発表によりますと、イスラエル人の宿泊客数は、
・　2013年は、2833人。
・　2016年は、1万人を超えて3倍以上に急増。

その理由が、多くのユダヤ人を助けた日本人の「杉原千畝記念館」（岐阜県八百津町）を訪れるイスラエル人が増えており、そのついでに飛騨高山に観光に行く流れのようです。

第2次世界大戦中、欧州各地からナチス・ドイツの迫害を逃れてきたユダヤ人難民たちに対して、リトアニアで領事代理として勤めていた杉原千畝が「見るに見かねて」独断で多くのユダヤ人たちに、日本政府発行の「命のビザ」を発給し続けました。
その結果、ヨーロッパ脱出に成功した約6000人以上のユダヤ人の命を救いました。

杉原氏は、後に外務省から「いち担当者が勝手にビザ（日本への入国許可）を発行した」ということで冷遇されます。
そもそもの始まりは、杉原夫人が、難民たちの中で憔悴する子供たちの姿を見た時に、

「町のかどで、飢えて、息も絶えようとする幼な子の命のために、主にむかって両手をあげよ」
（旧約聖書・預言者エレミアの『哀歌』）

という言葉が、心に突然に浮かんだことが始まりとされています。
これを聞いた杉原千畝さんは、奥さんに、
「勝手にビザ発行をすれば、職務命令に違反することになり、自分たちがどうなるのか？分からない。それでも良いか？」
と聞いて、夫人は同意します。

旧約聖書の言葉が、日本人の心に響きわたるとは、陰に神意が有ったと言えます。
その後は、取り憑かれたように、杉原氏は不眠不休でビザを手書きして行かれました。

今日の言いたい御話は、ここからです。
杉原千畝さんが助けたのはユダヤ人難民たちなのですが、
・　本当に助けたのは、将来の日本人だった。
私には、このように思えて成りません。
因果論の法則から言えます。

当時のユダヤ人の人々を助けたことによって、未来に日本人が救われる「型を残した」と感じます。
・　したことは、される。
これは、逃れることが出来ない宇宙の法則です。
これを変えるには、「代わりの行為」「上書き修正」をもって、違う形での救いが可能です。

・　良い行為は、どんなこともムダに成らない。

コノ世で自分に帰らないことは、来生にまたいでも追跡して来る法則です。
別にしなくても良い先祖供養も、「先祖に楽になって欲しい」という一心からの行為です。

これがどんな反射を生むのかと言いますと、
・　今の自分が他（先祖）に向けた思い。
が、未来の自分に反射して来ます。

先祖への祈願（命令）なのか？
先祖のための、癒やしの気持ちなのか？
未来の自分に反射します。

杉原千畝さんは、日本に帰国後にこの件での職務命令違反をとがめられた過去も有り、その後の外務省全体のリストラにおいて職を失い、生活にも困る事態へと追い込まれました。
多くの人々の命を助けた果報を、今生で受け取ること無く、コノ世を去られたのです。
この莫大な果報は、どこに行くのでしょうか？

未来の日本人を助ける因果を、残して頂いたと感じるのです。
上記の地図を見ても分かりますように、伊勢ー白山ラインの中です。
・　杉原千畝さんが、生まれた地域（産土神）
・　戦後７０年を経て、注目される場所。
このすべての歴史の陰に、白山神が存在すると感じます。

（質問コメント）
命のビザは、終戦後に意図的に杉原さんの功績を偏向して際立たせる事で、自虐史観プロパガンダに使われていてるのではないでしょうか？

（返答）
それこそ、論点の飛躍です。今回の記事とまったく関係ないことです。
当時は日独伊三国同盟の締結前の2ヶ月前であり、
日本はドイツと細部の交渉中の訳です。
これは非常に微妙な時期であり、杉原千畝さんがユダヤ人を助ける手立てをしていることが分かれば、大問題になります。

だから、日本政府のとった態度は、
・杉原千畝さんからのビザの発行許可の相談に対して、無視。聞いてないよ、作戦。
・ドイツから指摘されれば、知らなかった作戦。
そして、
日本にユダヤ人たちが上陸する前の書類に不備があっても、
・見てない、聞いてない、知らないフリ。
で上陸させたのは日本政府の御蔭。

でも、外務省は知らなかった、を貫徹させるために、杉原千畝さんを称賛することは有り得なかった。
外務省の大幅リストラの時に、躊躇なく首にします。
知らなかったから、「そんなことは無かった。」
だから退職は通常の通りだった。年金も。

日本人特有の阿吽の呼吸が、杉原千畝さんと外務省にあった訳です。
そもそもが、無視をする人・国の出先機関ばかりだった中を、リスクを犯してでも始めたのが杉原千畝さん。
今日の話の視点は、ここなのです。　（以上）

生かして頂いて 有り難う御座います

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