伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

石コロで有りたいと願うほうが、宝石よりも輝く「結果」に成る

2018-05-24 11:47:45 | 老子の人生論

参考記事:老子の言葉 第三十九章「自分に宿る「一つなる存在」に気付くこと

老子の人生論 」第三十九章

はるかな古来より、すべてのものが「始まり」を得て生じています。
天界は「始まり」を得て清らかに。
大地は「始まり」を得て安定し。
神様は「始まり」を得て神妙(しんみょう:不思議)に。
渓谷は「始まり」を得て水が満ちることに。
生命は「始まり」を得て誕生に。
王様は「始まり」を得て天下の代表と成った。

そういう訳だから、無から始まったものを
天界が清いままで有り続けることを欲すれば、分裂することでしょう。
大地が安定で有り続ければ、いずれ崩れることでしょう。
神様も神妙で有り続ければ、いつかは活動が止まることでしょう。
渓谷も満水が続けば、枯れる時が来ることでしょう。
生命も生まれるばかりが続けば、滅びにつながることでしょう。
王様も偉いままを継続すれば、いずれは疲れて倒れてしまう。

だから、そこでだ。
つまり、高貴なモノが生じるには、そこには先ず汚れたモノの存在を基礎にしています。
高いモノとは、先に低いものが基本に存在します。
そういう訳で王様は、自分自身のことを、つまらない低い者だとへりくだって先に自称します。

もし王様が、こういうへりくだった言い方をした場合、低い者を基礎に置くような高慢な王様なのだろうか?
いいや、その王様に限っては、継続するのではないだろうか?
と、このように非常に悩ましいことに成ります。

だから結局、
自ら名誉を求めますと、その人の名誉は無くなってしまう。
そういう訳で、
私は美しい宝石のように成りたいと願うよりも、
つまらない石コロで有りたいと願います。

(感想)

すべては、「無」から始まったのに、私達は何でも永遠に続くと思いがちです。
宇宙は、なぜ始まったのか?
大きな会社も、何も無いところから始まった会社。
夫婦も、初めての出会いから
始まった。

老子は、この項の最初に、
・ その始まりを得たことの、不思議に気付きましょう。
・ 神界も、神様でさえも、大いなる何かから「始まり」を得た存在である。
このように「始まり」の不思議に先ず気付くことを指摘しています。

そして次に、無から始まったモノは、いつかは無に帰することも指摘しています。
無から始まっている最中・ingの物事を、永遠だと錯覚をしますと、これも道を誤ることに成ります。
私達もコノ世に、元々は存在していなかった者です。
それがなぜか、母体に宿り、誕生し、人生が始まっています・ing。

・ その始まりの不思議に対して、改めて気付き直し。(感謝
・ そしてまた、いつかは無に帰ることを忘れないこと。(何事にも執着をしない
この2点を意識するだけでも、その人の生き方が変わるかも知れません。

今は何も無い人間、何も持つことが出来ない人とは、まだ「始まり」をつかんでいない人に過ぎません。(仕事、結婚、などなど)
最初の始まりは、誰もがほんの些細なキッカケに過ぎないだけです。

・ でも、何かを始めようとした人なのです。(エライ!)
・ 何も始めようともしない人には、何も始まりません。永遠に。
ここが大切な分岐点です。

そして次に、老子の特有な個性有る言い回しが始まります。
一読しますと、偉い人間でも、へりくだって謙虚でいれば、お得だとも読めます。
でも、ここで思い出す言葉は、

慇懃無礼(いんぎんぶれい):
言葉や態度などが丁寧すぎて、かえって嫌味で誠意が感じられなくなるさま。また、表面の態度はきわめて礼儀正しく丁寧だが、実は内心は尊大で相手をバカにした態度。

まさに、これなのです。
王様を信じて懸命に仕える人々に対して、異常にへりくだった態度を王様がした場合、その部下たちは嬉しいでしょうか?

逆に色々と、不気味な心配を始めるものです。
もう私は首なのか? 死刑なの??
などと極端な心配を古代ならば、したことでしょう。

でももし、王様が口や態度に出さずに、「心中で」へりくだった謙虚さを忘れなければ、その王様の行動へと表れて、継続して愛される王様に成ることでしょう。
・ 私達も、表面に出る態度以上に、心中に有る思いが先に大切です。

「自ら名誉を求めますと、その人の名誉は無くなってしまう。」
これは現代でも見られることです。
・ スポーツでも、レギュラーポジションが欲しい為に、無理な行動をしてしまう。(参考記事:「自分のことを叱ってくれる人間は貴重です」)

・ 金持ちに成りたいからと言って、犯罪をして捕まる。
・ 会社で出世したい思いが強すぎて、同僚から無視されて、最後は辞めることに向かう。
まさに名誉を求めすぎて、根底から名誉を失くす人が多いです。

だから老子は、
・ 無理に宝石に成ろうとしても、宝石には成れない。
・ 自分は石コロでも喜んで受け入れる度量の有る人は、「磨かれて」宝石に成れるかも知れない。
・ 「人間 万事塞翁が馬」 (にんげん ばんじさいおうがうま): 私たちの何が、幸いに・不幸に、転じるのかは未知。

このような示唆を含めて、この項を結んでいます。
この項の内容は、指す内容が色々と飛んで一貫性が無いように思うかも知れませんが、決してそうでは無いです。

・ すべては無から始まったこと。
・ だから心配するな。
・ ダメで元々、御の字。

このような気持ちに成って頂ければと思います。
皆様の参考に成れば幸いです。


(カレンダーの意味は「5月の自然観察日」を参照)
* 気温が上がる地域は、大地を静観。

生かして頂いて 有り難う御座います

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