区役所のNさん

2022-04-27 00:42:33 | 日記
「わたし、時々『成功体験』ってどんなことなんだろうって考えるんです。

友達が出来たとか
例えば何かで入賞したとか …
先生に褒められたとか、
リーダーシップがとれたとか…

そういうことが人生を後押ししてくれるものなんだって今まで思っていました。


だけど、最近思うんです。

そういう体験が本当に『成功体験』かな?って。


苦しくて、上手くいかない時があって、

でもそのしんどい時をなんとか自分なりに乗り越えた時や、

『それでも自分は頑張った こんな状態だったけど自分の精一杯で頑張ったんだ』

そう自分を褒めれた時、それが成功体験じゃないかなって…

そう思うようになったんです。」



区役所でいつも話を聞いてくれる子育て相談員さんのNさんは、いつも私の話を優しい眼差しで聞いて下さいます。


透明のアクリルのついたての向こうでNさんは深く頷いてくれました。




少なくとも
オトに必要な『成功体験』はきっと
小さな困難にぶつかった時
それを自分なりに受け止め、
『自分は頑張った』と自分を褒めることなんだと思います。


私の父が以前ポロッと私に言いました。
「あの絵が入賞しなければオトは不登校にはならなかったかもしれない」と。

あの時は父がまたトンチンカンな事を言っていると思いました。

中1の夏休みの課題に絵の課題がありました。
オトはなかなか描き出せなかったんです。
自分の力量を見誤っているように私は感じて何度も早く取りかかるように声掛けをしました。
具体的に何をどう描けばいいかを考えることを苦手としていたので
いくつか提案をしたのを覚えています。

描きだすと、驚く程にすらすらと描いていました。

ただ、細かい部分はどう表現したらいいか等、また途中から手が止まります。

私はいつの間にか、『提案』から『指示』に変わる自分の発言に戸惑いながらも
『はやく 課題を終わらせないと夏休みが終わってしまう』と口出しに拍車がかかりました。

それでも、オトはオトなりに、風景の写真から色んな色を見つけ表現する力がついていて私の口出しを上回る出来栄えでした。

私は 『オトが頑張った作品だ』と思いました。


その絵が2箇所で入賞し、不登校中に2回も賞状をいただいたわけです。

この絵が入賞することと、不登校は本当は全く関係ないことですが、

おそらく父が言いたかった事は
『頑張りすぎた』ということと
『自分の実力以上のものが独り歩きしてしまった時の次がしんどい』ということだと思いました。


オトが自分で乗り越えるべき課題に口出ししすぎると、
簡単に乗り越えているように見えていても
実際は乗り越えられていないのかもしれません。

その違和感の連続が自己肯定感の低さに繋がるような気がします。





今、親の力では乗り切れない不登校の壁があります。




これは親の私にとって
チャンスだったのかもしれません。



子どもは
自分は頑張ったと思える小さな挫折の繰り返しの中で
自己理解と自己肯定を繰り返し
自分にとっての生きる意味を
見つけるのかもしれないからです。


私はそう思って
今もオトを待っています。



「そう 思える様になった私 すごい。
えらい。そう、自分で思うようにしてるんです。
Nさんにそう話をしました。


「お母さんも『成功体験』してますよね」

またNさんが優しい目をキラキラさせてそう言ってくれました。








涙を流してリセット

2022-04-22 09:57:57 | 
頭が痛い
心が不安定な私…

慣れない新年度の保育に疲弊する日々に加え
父の事で頭を悩ませる日々






ギリギリで生きているような気持ちになって朝から気持ち悪さで寝転ぶ日々が続いていました。




そんな時は
自分を守ることに精一杯になって…


大切な人を拒絶してしまいます。





昨日は母を傷つけてしまいました。





私がもう母の愚痴を受け付けれなくて…
『もう言わないでほしい。』
そう言って母と話す事を拒絶してしまったんです。




アルコール依存で尚且つ認知症の父と
母はマンションの小さな1室で暮らしていますから、
毎日毎日はどんなに苦痛でしょうか。





自分へ向くモラハラとさらに他人へ向ける易怒性と




母は疲弊して夜も眠れない時があるようです。






。.:*・゜
そんな母を支えてあげたいと思っていた私なのに…

☆。.:*・゜





母を拒絶して黙っている間

母はだんだんと口を閉ざして
心を閉ざしているように思いました。





大切なものを自分から手放した気持ちになりました。

そして
明るい母が表情を失ってしまったかのように思いました。




オトも
私が泣く度に

大切な人を傷つけてしまった気持ちに
またオト自身が傷ついていたんでしょう。


「私は、人を不幸にしてしまう。

私のせいでみんなが上手くいかない。」


そうオトが言って2人で泣いたことを思い出しました。


『そんな事ない!そんな事ない!
私はオトがここに居るだけで幸せなんだから』


そう何度も泣きました。



私の母もきっとそう思っているはず。


だから
もう私も今に傷つかなくていい。

時間がたてば
大丈夫。


ゆっくりと自分を癒して
元気になったら

母に笑顔で会いに行こう。



母の閉ざした心を緩める私の笑顔を
届けに行こう。







気持ちを持ち直す時間を待つ

2022-04-17 23:32:59 | 日記
今日はイースターでしたね
我が家の晩御飯は
スコッチエッグとミモザサラダにしました。

本当はオトと一緒に作りたかったんですが💦買い物から帰るとオトはご機嫌斜めで…💦

リビングには早く帰って来た夫が居てましたから…
『あぁ、パパがストレスなんだ』ということは簡単に読み取れました


「頭が痛い。体もダルい。」
そう言って、オトは頭を抱えていました。

それなのに、
そんなオトの目の前で夫は
ボリボリとお菓子を食べ…
ビールを飲んで…
ガンガンにテレビをつけて…
「ひやぁーーー!つかれたぁーーーー‼️」なんて何度も声に出し気ままに過ごしています


オトのストレスを感じ取って
私の感情もピリピリとしてきました。

でも、
私がオトの感情に共感しすぎると
結局悪影響を受けるのは
それを感じ取りやすいオトなんです。

今日は目の前のスコッチエッグに集中して普通にやりすごすことにしました。



やっぱり☆。.:*・゜
そういう風にしたほうが
オトの回復は早かったです。


スコッチエッグ

ミモザサラダ


自らシャワーを浴びてきて
それから晩御飯を食べて

それから
パパがお風呂に入っている間に
機嫌は治っていました。

「パパがストレスやってん」
と、打ち明けてくれました。


やっぱり


自分で機嫌を治して偉い偉い👏

と、心の中で言いました。



最近 ようやくわかったことは

落ち込んだり、ストレスが強い時には
自分でまず気持ちが落ち着くまで
必要以上に声をかけない方がいいということです。

笑われるかもしれませんが、
私は今まで

「どうしたの?」とか

「大丈夫?」とか

「痛いの?」とか

「薬飲む?」とか

「横になったら?」とか…

声をかけては『私がなんとかしなきゃ!』という気持ちでいっぱいになり、
何ともならない状況に
悩んだり落ち込んだりしていたんです。


まずは自分で自分の気持ちに折り合いをつける

そうしてからじゃないと
人は他者の言葉を受け入れられないのかもしれないですね。




親が機嫌をとらなくても
自分で自分の機嫌をとれるようになってきているんですよね。





自らはぐくむチカラを信じて

2022-04-09 09:39:53 | 日記
『人と比べない』

『私は私であっていい』

『今の成長が全てではなく、今は今。
未来は無限に広がっていく』


『つまづいた時に立ち上がる力こそ大事に育てたい』




私の中で
私を応援しているしているのはわたし。




きっとオトも
自分の中に、自分を応援できる『わたし』を育てているに違いない。


時々オトが気づく
以前の友達の
LINEのアイコンの変化

それは
楽しそうにしている友達同士の写真だったり


自分よりもすごいイラストの才能だったりします。




でもオトは以前のように泣かなくなってきました。


オトなりに
ザワつく気持ちと折り合いをつけているように思います。




先日、家族で奈良の明日香村に行ってきました。

滞在時間 わずか1時間ですが、
気持ちいい春の風に吹かれて
原っぱの真ん中で
お弁当を食べました。

上を見上げたら
青空に桜が舞っていて…

綺麗


私が1番はしゃいでしました



近くに蘇我入鹿の
石舞台古墳があって
そこに行けたのもよかったです。


1番よかった事はオトも一緒にお出かけできたこと


🌸春に感謝🌸


お土産はミニ埴輪

☆。.:*・゜

昨日の晩御飯はキャベツ入りメンチカツでした。


揚げ物なので、一緒に協力してつくりました。


キャベツを丁寧に切って
玉ねぎも一生懸命みじん切りしてくれるオト

調味料の準備や入れるのもオト

私はビニール手袋をはめて
ひたすらコネコネと。

作っている間たくさん『推し』について話をしてくれました


よくわからないけれど
オトがとっても楽しそうに話してくれたので、私も楽しくお料理できました。




すごい(笑)

今までメンチカツは買ったことしかありません。


美味しすぎてリピートしたいくらいでした






眩しすぎる春

2022-04-06 00:26:46 | 日記
暖かな日差しと共に

すれ違う

セレモニースーツのお母さん

新しいセーラー服を着た女の子


眩しすぎて気後れしてしまう。



マスクの中で深くため息をついて…


それから、息をいっぱい吸い込んで

いつの間にか丸まっていた背筋をのばしました。




花の力はすごい


気持ちを明るい方へ明るい方へひっぱっていってくれます。



私は私でいいんだって思えるようになりたいな


そう思いました。


きっとオトも同じ想いなのかな
なんて

勝手にオトの気持ちを感じています。


最近お料理してくれるのは
自己肯定感を持つ為なのかもしれません。


4月3日グラタン

4月4日クリームソースパスタ

4月5日炊き込みご飯

ゆっくりゆっくりで時間はかかりますが、最後まで諦めず頑張って作ってくれています。

今度はメンチカツを作ってみたいと言っていました


私はオヤツに食パンラスクを作りました。


4月3日のおやつ





もうすぐ
オトは中学3年生


大丈夫。
『なんとかなるよ』