2022-10-29 22:30:52 | 
今日は父のアルコール依存症と認知症を診てくださる精神科の通院の日でした。


土曜日 15時からの予約。

果たして私が行ったほうがいいのか、
行かない方がいいのか…迷って昼過ぎに母に電話して確認。

「もしもし?今日病院でしょ?ついて行ったほうがいい?」

そう私が言うと

「うーん。そりゃお父さん ネイロが来たらちょっとほっこりするんちゃうかな。」

そうなんかな?と思いまして
ついて行く事にしました。

それに、精神科は待たされますから父と母では間が持たず『(遅すぎるから)もう帰る!』と言う父の姿は目に見えていました。
私が行くことで何かサポートできるんじゃないかな?とも考えていたんです。


案の定、長時間の待ち時間。

1時間以上の待ち時間に父もだんだんソワソワとしてきました。

チラチラと携帯の時間を確認し
待合室から見える外の明るさを確認しだしました。
「暗くなると、目が見えにくくなって自転車に乗れない」
そう言い出してきました。


心配や不安は人を攻撃的にさせるものです。

「お父さん、それやったら先に帰っていいよ。話は私が聞いとくから。大丈夫やから。」

そういうと
「ええわ。大丈夫やわ。」

めずらしく踏みとどまりました。

だけど、父の番の2人前が
強制入院の人だったらしく
随分長いこと説得をされてて
一体いつそれが解決するのかわからないという状態になってしまいました。

それを多分分かっていなかった父ですが
あまりにも長引く待ち時間に

「あかんわ。なかなか順番こーへん。
帰りが心配やからやっぱり帰るわ。」

と言ってきたので

「うんうん。帰っていいで!大丈夫。」
と帰ることを咎めるどころか勧めました。


母も私がそういう態度でいることで、
父が帰っても大丈夫なんやと思えたようでした。


本来なら

父「あかん!帰る!いつまで待たなあかんねん!」となり

母「何言ってるねん!」と父を叱るという
負の連鎖があるところです

でも、今回は
母「じゃあ、気をつけて帰って。」
と家の方にちゃんと帰れているか病院のげんかんさきから見切れるまで見送る余裕がありました。

「ネイロ。
お父さん、最近道を間違えるねん。
家にちゃんと帰れるやろうか。

そんな風に、無事に帰れるかどうかを心配できる心の余裕がありました。



父の不安を理解し
無理させないことで
案外色々なことがスムーズに行くんだななんて思いました。

17時前に父の診察は私と母で受けました。

暴言がデパケンという薬で大分おさえられていることを伝えたところ、また引き続き続けることになりました。

飲酒欲求を抑える薬ももらっていますが、今のところ効き目が分からずじまいです。
つまり今までどおりおかしくなるまで飲んでいます。
「残念ながら効いていないかもしれませんね💦」
そう言われました。

ただ、もう少し続けたい旨を聞いてもらいそのお薬も引き続き処方してもらいました。



病院を出た後、母とは別行動で病院から実家へ向かいました。
実家に薬を届けると、父が1人で好きなようにツマミを食べながらビールを飲んでいました。

母は買い物に行っているようで帰っていませんでした。

久々に 父と2人きりでテーブルにつきました。

「オトをあんまり太らさんようにせいよ(しなさいよ)」と言い出します。


「うん。大丈夫。
オトは前より出かけるようになったからこれから大丈夫になっていくよ。」


「(頷きながら)ふぅん。そうか。
ならええけどなぁ。

前、最後に見かけた時、すごい身構えて睨んでいたようやったからなぁ。
心配してるねん。


「そうなんや。
オト 怖がってたんやと思う。
何か言われたらどうしようって。」

そう私が答えると
以外に父がこう答えてくれました。

「あぁ、あれは怖がってたんかぁ。」

そう共感してくれたんです。



「お父さん、オトはね、今 少しずつ外出しようとしたり、高校のことも考えてくれるようにもなってん。
心配やろうけど、もうちょっと待ってて。
黙っててあげてくれる?」



「それでもなぁ、今頑張らないと結局後悔するのは自分自身やねん。
今の自分に責任をとるのは自分自身。
後悔するでって、オトに伝えといて。」


「伝えてる。しかも、オトは十分に理解しているわ。

でもな、後悔しても動けない時は動けないねん。
また、頑張れる時がきたら頑張れる子やから。大丈夫だと思ってるねん私。

それにな、どんだけ分かっていても動けない時ってあるやん。そうやろ?」


そう言うと以外にも

「あぁ…
あるなぁー。わかるわかる。


共感してくれました。



父とこんな会話ができるとは思ってもいませんでした。

酒のせいで気がおかしくなった父
暴言がひどく家族を不幸にする父
認知症が進みおかしくなった父

どの父も本当の父です。

だけど、
今日、この会話をした父も本当の父です。


このいつになくまともな父との会話に
小さな幸せを感じました。

また、父は繊細な人の心に共感できる人だったんだとホッとしました。





マイナスな気持ちを受け入れる大切さに気づく

2022-10-23 23:30:12 | 日記
一見 親としては受け入れたくないことを
受け入れることの大切さに

娘の不調と向き合う度に
少しずつ実感しています。



先週の木曜日

またピアノの日に限って、体調を悪くするオト。
これまでの行動を見て、本当は体調が悪いのではなく『行きたくない理由』がそこにあるという事に薄々気づいていました。

大人の私からしたら、そんなの理由にならないし、熱でもないし、学校も行ってないんだからピアノに行かないなんて選択肢はありませんが…
そこを我慢して見て見ぬふりをして
目の前で機嫌を悪くする我が子にどう向き合うか内心モヤモヤしていました。

するとオトは、突然に目の前で嫌気を爆発させて自室にこもってしまいました。
私の隠しきれていないモヤモヤを感じ取ったんだと理解しました。



“これは、今日は行かないな…“

そう思いました。


“行かない“を選択してもありのままのオトを受け入れようと何度も自分に言い聞かせました。

ピアノの先生に連絡を私がすべきか悩みましたが、それもオトのことを分かってくださる先生だと信用して手を回さない事を決めました。



30分程たって
自室から出てこれたオト。

「あ、ピアノだった。もう間に合わない。

…てか、今日は行けない。」

そう自分の気持ちを言えました。


「行けないなら、行けないでもいいやん。
先生に連絡しといたらいいよ。」

そう私がオトにあっけらかんと答えると
オトも素直に「はーい」と言って先生にLINEをしていました。




何でもかんでも子どもを親が望むような結果にさせるのではなく、

今のオトには“オトがどう居たいかどうしたいか“を親の感情に左右されずに決断する勇気をもって行動することが1番大切なんだと
最近つくづく思います。


さて、ピアノを休んだ分
気分が楽になったオトは一体何がしたかったんでしょうか。




正解は『“桃饅頭“を作りたかった』でした。


夜中の12時過ぎまでかかって
私とオトと2人でせっせと桃饅頭作り。

綺麗に桃の形に成型し
赤色色素を淡く付けて
丁寧にひとつひとつを集中して作るオト。

「なんか 楽しい

そう言って作ってくれたから、
夜中のクッキングに付き合っている私も
眠たいけれど充実した気持ちでいっぱいになりました。




背中から照らされている

2022-10-03 22:21:49 | 日記
日曜日の夕方
晩御飯の買い出しに行った帰り道

自転車に乗りながら夕焼け空を見ていました。

オレンジ色の
ほんのり明るく照らされた空

遠くに眩しく光る夕日がありましたが

それは本物の夕日ではなく

建物のガラス窓に反射したものでした。




私の視界を明るく照らす
心地よいオレンジの光は

私の目の前の光ではなく

私の背後にある夕日だったんですね。




私の人生も、こんな風に
誰かの優しさや
誰かの明るさに

背中から照らされているんだと思います


自分が明るく居られるのも
誰かの優しさに照らされているからこそだなぁって

最近しみじみ思うんです。


*オト作 朝ごはん


*オト作 煮込みハンバーグ(デミグラスソースもオトお手製)

今日は、いつもの区役所に久しぶりにオトの近況を話しに行きました。



父のことで悩みすぎて、なかなかオトのことをブログに書いていませんでしたが、

オトは現在、多少の浮き沈みを繰り返しながら、それでも上向きに成長が見られるようになってきています。


毎週カラオケに行ったり
週に何回か夜中に私と散歩に行ったりして

少しずつ外の空気にあたれるようになってきました。

また、通信制高校の通信制コースへの進路を決めそれに向けてエントリーシートを記入することができました。


些細なことかもしれませんが、私にとっては1つ1つが喜びで頑張っていると思えることでした。


また土曜日は、パソコンを購入する為に、パソコン専門店に行くことができました。

「パソコン購入の為に、休日なのに外出できたんです。」

そう支援員のNさんに報告すると
目を細めて一緒に喜んでくださいました。

「それで今回はモニターをついに購入したんですけど、その時のオトの感想が面白かったんです。

『ママ、私、今日のお出かけはスッキリしたわ。だって、店員さんに聞かずにモニターが買えたんだもん』って言ったんですよ。

オトらしいなって思って

『人に聞きたくない。
頼りたくない。』
そう思うオトだと分かっていたから
この言葉に“オトらしい“と
“人に頼れなくてもいい“
“オトはオトのままで大丈夫“
そう思ってオトを受け止めるようになってきた私。


「それで、私はオトに
『そうなん!それって(店員さんに質問せず自分でモニターを決めれたことにスッキリした事) めっちゃいいやん‼️』
と言いました



するとNさんは
クリっと目を見開いて

「お母さん、私はそんな風にオトちゃんに言えたお母さんがめっちゃいいやんって思いましたよ

そう言ってくれたんです。



Nさんの言葉の返しに
グッときました。

そして、昨日の夕日を思い出しました。

私の未来がだんだん明るく見え始めたのは
きっとNさんや
家族や
友達や
ブログの皆さんの
優しさを背中に浴びているからなんだろうなって思いました。