チビのおしゃべり日記

お星さまになったチビへ
どんぐり母ちゃんが語りかけます。
ねえ、チビ・・・聞こえる?

はなれの側室様。(=^・^=)

2023年06月07日 | 日記
 アカの不思議な行動は、物置小屋の一件で全て納得ができました。
 
 自分が連れてきたネコの為にご飯(煮干しや魚の切れ端)をせっせと運んでいたのです。
弟の落としたおにぎりを持ち去ったのは、その為だったのでしょう。
 
 夕方、釣りから帰って来た父は『今日は、殆んど釣れなかった』と、言って2~3匹の小さな小魚を網から取り外しました。
(当時は、クーラーBOXなどありませんでしたので、手桶のようなものに網を入れて使っておりました。まだまだ貧しい時代でしたので、釣りは家族の食料調達の為でもありました)
 
 昼間の件を知った父は、周りに聞こえないようにそっと『アカにはれっきとした本妻がいるべ。じゃなにか?妾か?』
 すると、つかさず祖母は、『違う!!妾は外に住むもんじゃ。アカはちゃんと家のはなれに住まわせたべ。だから立派な側室じゃ!』明治生まれの祖母はキッパリと言い切りました。
 
 (確かに物置小屋も見方によれば、はなれだけど・・・)

 実は、アカには立派なお屋敷に住む本妻がおりました。アカはそこのご隠居さん(飼い主さん)に気に入られ、通い婿としての役割も果たし子供も2匹もうけましたが不幸にも生まれて間もなく死んでしまいました。

 そのような経緯もありアカとしては何とか子孫を残そうとしたのかも知れません。
 そんな時、目に留まったのが今回のネコだったようです。
 祖母が最初に言ったように、側室と言う名にふさわしい真っ白な美猫でした。

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 祖母は居間に座ると、アカを膝の上に載せ優しく頭をなでながら諭すように話しかけました。
 『アカ、今までなんで黙ってたんだ。ちゃんと話せばよかったべ。あんな所で赤ん坊生ませたら側室様も赤ん坊もかわいそうだべ』

 ばあちゃんは、おいらにそう言ったけど、おいらだって話せるもんなら話したがった。
 だけど仕方ねえべ。おいらニャーニャーしか話せねえもん。
 
 『アカ、もう何も心配しなくても大丈夫だぞ。側室様にはばあちゃんのおかずとご飯を分けて上げるからな。これからは人様の物を取ったりしたらダメだぞ。分かったべ。』
 
 ばあちゃんは、おいらにそう言ってくれたけど、煮物と沢庵だけはいらないからね。
 嫁が好きなのは魚だけだから・・・そこんとこよ~く分かってね。
 
 (アカは、時折耳を傾けながら、ニャーといって祖母の話をじーっと聞いていましたが、何か思い立ったように部屋から出て行きました)

 『ヤッパリ、子供と側室様が気になるだな~自分が守ってやらねばと思ってるんだべ。健気だな・・・』

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 祖母は、離れに住むネコを側室様と言ってとても良く可愛がりました。
 側室様も私たちには中々慣れませんでしたが、祖母だけには心を許し抱かれるようになりました。
 そして、3匹の子ネコ達の目も空いて可愛い盛りを迎えました。

 一方父は、祖母が冗談で言った『ご飯を分けて上げる』と言う言葉を耳にし、年寄りにそんな惨めな事はさせたくないと、毎週、休日の前の晩には夜釣りに行くようになりました。
 
 ネコ総勢5匹、犬1匹、ニワトリ3羽、そして人間が7匹、あッ!違った、7人。
 生き物の方が人間よりも多くなって益々貧乏になりました。

 父は家族からの励ましを受けながら、生き物たちの期待を一身に背負い、下僕となって夜釣りに精を出しました。
 (家からかなり離れた場所に、イシモチという魚が釣れる海岸が有ります。
イシモチはその名の如く頭の中に小さな白い石が入ってる魚ですが、夜しか釣れませんでした)

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 アカは5年と短い生涯でしたがアカなりに精いっぱい生きました。
 そしてシッカリと自分の子孫を残すことが出来ました。
 
 『おいらのネコ生に悔いはなし!! 満足じゃ!!』

 多くの生き物たちと暮らした思い出はまだまだ沢山あります。
 いずれまた折を見て書いて見たいと思います。

    ※最後までご覧いただきまして本当にありがとうございました。


アカの子供達。(=^・^=)

2023年06月06日 | 日記
 その日の夕方、何かに気付いたようにコロが吠え始めました。
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 『やけに、コロがうるさいけどなんかあったのか?』
 祖母は、縁側に腰をかけながら庭先につないでいるコロの方に目をやりました。
 庭先に出て、辺りを見回しても別に何も変った様子もなく、ニワトリ小屋にも異変はありませんでした。
 『コロ、もう分かったから何もいないから・・・』
 祖母は、コロの頭を優しく撫でながら言い含めていました。
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 そして数日後。
 この頃、アカは随分ときれいにご飯を食べるね~。
 
 今まで大好きな煮干しだって最後まで綺麗に食べた事ないのに、今日も煮干しのお代わりくれって戸棚の前で何度も催促されたよ。
 そう言いながら、母は不思議そうにアカの茶碗をのぞき込んでいました。

(私が知ってる限りでは、ネコはよっぽどお腹が空いて無い限り、量の多い少ないは別として一度に全部食べ切ると言う事はありません。必ずと言っていいほど少し残します)
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 そして、その原因が分かる日が来ました。
 その日、父は仕事が休日だった為、上の弟を連れて釣りに出かけました。

 昼食時になり、一番下の弟は、父たちが持って出たおにぎりの残りを頬張り始めました。
 それまでアカは、弟がおにぎりを食べるのを横でじーっと見つめていました。
 別に欲しがる様子もなく、元々アカは魚以外のご飯にはあまり興味がありませんでした。

 でも、その日は違っていました。弟の手からおにぎりが転げ落ちた瞬間、それまでじっとしていたアカがあっという間におにぎりをくわえて何処かへ持ち去って行きました。
 
 今まで、この様な事は有りませんでしたので、そばにいた家族はいったい何が起こったのかと呆然とするばかり。肝心の弟はと言うと、おにぎりを持ち去ったアカの方を指さしながら鬼瓦のように真っ赤な顔で泣き始めました。

 そして、不思議に思いアカを追いかけて行った母が目にしたものは・・・
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 『物置にネコがいる。それも親子で・・・』

 え~ッ!!、そこにいた全員が物置に駆けつけたみると、危険を察した母ネコが子ネコを一匹づつくわえ何処かへ連れていこうとしていました。

 生まれてあまり時間が経っていないようで、子ネコたちはまだ目も空いておらず、へその緒も付いたままでした。

 『あ~大丈夫だよ。何もしないからそのままそこにいなさい』
 母は慌てて、母ネコをなだめると、とりあえず何でもいいから古布を持ってくるよう私と妹に言いつけました。
 そして近くに置いてあったリンゴ箱に敷き詰めると子猫を一匹づつそっと入れはじめました。
 
 その間、母ネコは子ネコを守るように『シャーシャ―』と母の手を払いのけるように威嚇しておりましたが、最後は諦めたように自分もリンゴ箱の中に入りはじめました。
 子ネコたちは、母ネコのお腹に顔を埋めるようにしてお乳を飲み始めました。
でも、母ネコだけは私たちから目を離すことなく、警戒するようにじーっと私たちを見上げていました。
 
 子ネコは、全部で三匹いました。ピンクの地肌にふぁふぁとした産毛が生えていました。ぼやっとですが毛色ははっきり確認できました。
 そしてその中にアカとそっくりな毛色の子ネコが一匹いたのです。

 そばで様子を見守っていた明治生まれの祖母は、母ネコの頭をそーっと撫でながら、たった一言『このネコは、アカの側室だな・・・間違いない』
 
 実は、アカには既に正室がおりました。
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      ※この続きは次回投稿させて頂きます。




アカのその後(=^・^=)

2023年06月02日 | 日記
 先日、初めてネコの記事を投稿させて頂きました。
 遠い昔の為、画像も無く文字だけの表現では当時の情景を感じてとっては頂けないのでは、と言う思いもありました。
 それでも、今また、文字にしてみたいと思い立ったのには当時の貧しい時代を人間以上に知恵を絞って生きぬいたアカの生涯を書いてみたいと思ったからです。

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 長旅で受けたアカの傷はほぼ完治していましたが、目の上と鼻筋には深い傷跡が残りその二か所だけはハゲたようになっていました。
 この頃になるとアカの縄張り意識も一層強くなり『この傷は男の勲章だッ!!悔しかったら付けてみろッ!!』と言わんばかりに近隣のオス猫達に目を光らせていました。
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 その朝、アカにしては珍しくニャーニャー騒ぎながら台所にいる母に駆け寄って来ました。
 そして、訴えるように母の足元に絡みついて離れようとしませんでした。
 
 アカには家族よりも先に朝ご飯をあげていたのですが、母は不思議に思いアカの茶碗の所へ行って見ると、一番下の弟が顔中にかつお節とご飯粒をくっ付け、両手で煮干しにしゃぶりついていました。
 (今では考えられないでしょうが、当時はごく普通にある光景でした)

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 アカにして見ればご飯は別としても大好物の煮干しまで盗られては、黙っているわけにはいきません。
 奪い取る事だってできたでしょうが、しゃぶった後の煮干しなど食べたくありません。

 こうなったら母に訴え新しいご飯と煮干しを用意してもらった方が得策だと考えたのでしょう。
 『かあちゃん、おいらヨダレだらけの煮干しは絶対イヤだからね。新しいのに変えてね。』
 
 新しいのを期待していたアカですが、茶碗に戻されたのは弟が散々しゃぶってヨレヨレになった煮干しでした。
 『アカ、早く食べないとまた食べられちゃうよ』母はそう言いながらヒョイと弟を背中に背負うと台所に消えていきました。
 
 最初から背負っていてくれればこんな思いしなくて済んだのに、アカの茶碗の中には無残な姿の煮干しを隠すようにパラパラとかつお節がかけてありました。

 母ちゃんとしては、かつお節で証拠隠滅を図ったつもりでしょうが、アカの目はごまかされません。
 『やだ~ッ!!絶対やだよ~ッ!!』
ニャーニャー騒ぎ立てた末、やっとのおもいで新しい煮干しに変えてもらいました。
 
 そして何事も諦めてはだめだと言う事を、アカはちっこい頭で学習しました。
 
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 コロは、ふにゃふにゃになった煮干し入りのご飯を美味しそうに食べ始めました。
 そして、茶碗がカラになると地面に落ちているご飯粒も一つ残らず食べ切りました。
 
 
     ※続きは次回投稿させて頂きます。        

意地で守った自分の居場所 ④ アカへの説得

2023年05月22日 | 日記
家族会議も終わり、新しい子猫を迎えると決まってから妹や弟たちは大喜びをしました。
 祖母は、アカの匂いの付いた座布団では子猫が落ち着かないだろうと、
子猫用の新しい座布団を作り始めました。
 そして、父はアカを譲り受けた同僚に今までの経緯を話し、
最後まで世話が出来なかった事を詫びてました。
 すると同僚の方は恐縮しながら『オス猫には良く有る事なので気にするな』と
逆に励まされたと言って帰って来ました。
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どんぐりはアカのお墓を作りながら、両親を説得した時の事を想い返していました。
『アカの亡骸は見つからないけど、今度来る子猫がきっとアカの生まれ変わりだから、
アカが引き合わせてくれたんだから、もしこの機会を逃したら、かえってアカは悲しむし』と、
でも、やっぱり少し早く決めすぎたかな・・・
そう思いながらも頭の中は、新しく迎える子猫の事でいっぱいでした。
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 『コロッ、新しい座布団あげるよ』
 どんぐりが持ってきたのは、アカの匂いがタップリ染みついた座布団でした。
半ば強制的に差し出された座布団でしたが、コロは暫くクンクン匂いを確かめたあと、
嫌がるでもなく、そのまま小屋の中にズルズル引きよせて行きました

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 長い放浪の旅から戻ったアカでしたが、窓越しに見知らぬ子猫がいるのを見て、
一体なぜ、このような事になってしまったのか、自分がいない間に何があったのか、
半分パニックになっていました。
 しかも自分のご飯茶碗は、そのまま外に置き去りにされ、お気に入りの座布団までも
コロの物になっていたからです。

 アカの心は怒りに震えていました。
サーッとその場を離れると茂みの中に潜み込み、今まで聞いた事の無いような
激しい唸り声をあげました。
『ぎゃ~ぎゃ~ぎゃ~ッ、ウ~~~ッ、ウ~~~~ッ!!』
半分野性に戻った状態になっていました。

 いち早く異変に気付いたのは母でした。『アカが帰って来たッ!』
母はサンダルを引っかけると急いでアカのいる方に駆け寄っていきました。

 『アカッ! 母ちゃんだよ、出ておいで、お前の事をずーっと待ってたんだよ。
 いっぱい探したんだよ。みんなずーっと心配してたんだからね。
 アカッ、頼むから出ておいで。早く顔を見せておくれ・・・』

 母は、何度も何度も呼びかけましたがアカは全く応じず、無理に引き出そうとすると
『シャーッ!!』と今にも噛みつきそうな剣幕になっていました。

 母が、アカを引き出そうと無理に手を伸ばすと今度は噛みついてきました。
 母の手には子猫の匂いが染みついていたのです。

 それでも母が必死になってアカを引きよせようとすると、
今度は逃げるようなそぶりを見せ始めました。
 こうなったらもう誰も手が付けられません。

 オス猫は、自分の敵と思えば例え子猫だろうと襲う場合があるからです。
 ましてやアカは長い放浪生活で野性としての本能が芽生え始めていました。
 
 今度は本当に姿を消してしまう事になるかもしれない。
 そう思った母は、いったん家に戻ると家族の晩御飯用にと作って置いた、
肉じゃがの肉だけを別皿に取り、頭とはらわたを取った煮干しを添えてアカのいる茂みに
走っていきました。
 (テーブルの上には、肉無しのジャガイモと玉ねぎだけが取り残されていました)

 その後も、家族が代わる代わる説得に行きましたが、あんなに好きだった父さえも
アカは寄せ付けませんでした。

 そのような状態が4~5日続きました。
 この先、もし、家族が留守の間に子猫が襲われてしまったら・・・

 家族みんなの決断は既に決まっていました。
 アカをこのまま見過す事は出来ません。
 3年前、初めて家に連れてこられた日、父のジャンバーの胸から顏を出した時の
ふぁふぁとした小さなアカのあどけない顔が、恐れを知らない無垢の瞳が、
つい昨日のように思い出されました。

 私と母は、袋一杯の煮干しと、かつお節をもって
子猫を抱えて飼い主の元へ謝罪へ出かけました。

 当時の田舎では、子猫はとても重宝がられました。
 農家を営んいる家などは、ネズミやモグラの駆除に猫がとても役立っていたのです。
 
 子猫は直ぐに引き取り手が見つかり二日後には新しい家族に引き取られて行きました。

 一方、アカは、しばらく家の中をアチコチ嗅ぎまわっていました。
 侵入者が去ったと分かった後も、アカの怒りは暫く収まりませんでした。
 
 『まったくもうッ!!あのバカ娘のおかげでおいらは死人扱いにされた。
ばあちゃんは急いでおいら座布団を縫い始め、母ちゃんは新しいご飯茶碗を用意してくれたけど、
庭の隅に盛られてる、あのこんもりとした土の山が目障りだッ!!何とかしてくれッ!!』

 やっと落ち着きを取り戻したアカは、ご飯のとき以外は、大の字になりイビキをかきながら、
寝入っていました。
 そして、周りも気にせず堂々とオナラをまき散らしていました。
(ネコもオナラをします。俗にいう、すかしっぺというもので、音はしませんがものすごく臭いです)


※60年以上前の事で、画像も無く、皆さまにご覧いただくには説得力のない
拙いブログでしたが、最後までご覧頂きありがとうございました。



 

 



意地で守った自分の居場所 ③(アカのお墓??)

2023年05月21日 | 日記
  【家では家族会議が開かれていました】
 実家の目の前には、国道6号線が走っています。
もし、アカが車にひかれていたのなら、近所の誰かが気付いて必ず知らせてくれたはずです。
 実は、コロの前に飼っていた犬が事故に遭い悲しい思いをしたことがありました。
 近所の人の知らせをうけ、父が駆け付けた時には少し息があったようですが、
父の顔を見ると安心したように小さく鳴いてそのまま息を引き取りました。
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 家族の話し合いの結果、これほど探しても見つからないのは、
どこか知らない土地で他の犬と喧嘩になり、致命傷を負い死んでしまったのではないかと
いう結論になりました。
 
(実は、近所の子猫を目にしたどんぐりが、飼いたい一心で両親を説得した結果でした)
 
 そして、せめてもの供養にと庭のすみにアカのお墓をたてて煮干しと
水を備える事にしたのです。
 煮干しは供えたそばからカラスの餌になってしまいました。
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 そのような事とはつゆしらず、アカは家の前まで帰ってきていました。
 そして、アカの気配をいち早く感じ取ったのがコロでした。
 コロは何度か、軽く吠えると鼻を鳴らしながら尾っぽを振り始めました。
 
 (コロは、アカよりも少し年上でしたが、アカは先輩を敬う気などサラサラなく
いつも目の前を堂々と闊歩していました)
  そんなアカを、懐かしむようにコロは出迎えてくれました。

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 アカは、庭の隅に自分のご飯茶碗があるのに気付きました。
 側には水入れと、コップには小さな花が一本さしてありました。
 そして、こんもりと盛られた土の上には竹棒が一本さしてありました。
 
 なんでこんな所においらの茶わんが有るんだ?
 中を覗いたけど何も入っておらず、ちっこいアリ達が茶碗についてる
カスのようなものに群がっていました。
 
『コラッ!!お前らッ!!何してるんだッ!!
おいらの茶わんが汚くなるべッ!!はなれろッ!! まったくもうッ!!』
 
 アカはアリに向かって一喝しましたが、アリだって生活がかかってます。
 そう簡単には引きさがることはできません。

 しかし、今のアカにとって目の前のアリと闘う気力はなく、
無駄な労力は使わない事にしました。
 それより、早く家に入って母ちゃんの作ってくれたイワシのご飯が食べたい・・・
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 『ごろにゃ~~ん』アカは目一杯可愛い声を発しましたが・・・・・ん???
 何かおかしい、違う匂いがする。自分の知らない匂いがする。
 
 家族は、アカが家の前まで帰ってきてるとは夢にも思っておりません。
 家の中からは家族の楽しそうな笑い声が聞こえてきました。
 
 そして、アカがガラス越しに見たのは小さな小さな子猫でした。

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   ※長くなりまして申し訳ございません。
   次回はいよいよ最終版としてアカと家族の根くらべになります。