水浴びは、思いっきり気合を入れて！！

チビちゃん、冷えるからほどほどにしなさいね

水浴び、だ～いすき！！

よしッ！頭から……











おーい、チビいるか～？

うわーッ！！　なッ、なんだ？？

お前……ヤマアラシ？？……そっくり



『見ないでッ！！』

『………』

一番キライなのはお留守番！二番目にキライなのは……

おーい、母ちゃん、チビの機嫌まだ直らないのか？
さっきから、むくれっぱなしだぞ
大丈夫。そのうち直りますよ。
ふんッ！ぜーったいキゲンなんか良くならないもん！

父ちゃんも、母ちゃんもキライだもん！

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

　　　　　　　事の始まりは……　　　　　　　

おい、母ちゃん、大丈夫か？チビに気づかれない様に、そっと、そっとな。
はい、わかりました。大丈夫ですよ。

ん？？……父ちゃんも母ちゃんも、なんかヘン…イヤなヨカンがする。

チビちゃん、ちょっとお利口さんしててね。
えッ？？なに？まさか……

爪が伸びてきたから切りしましょうね。少しの間じーっとしててね。

え～～～ッ！！ヤダァ～～～～ッはなしてぇ～～～～
父ちゃん、気を付けて下さいね。
あいよ、母ちゃんもチビが動かない様にシッカリ抑えとけよ。

あ～～～ッ、やめて！父ちゃんも母ちゃんもロウガンでしょッ！！
指まで切られちゃうよ～～助けてえ～～

あーッ、これこれ動くなもうすぐ終わるから

イヤだッ！　こわくてじっとなんてしてられないッ！！

ふーッチビもう大丈夫。終わったぞ

いち、にい、さん、しい、ごお、ろく、……あッ！　指が8本しかないッ

『………』
まったくもう、チビちゃんの指は最初から8本でしょッ。

『ううん、10本あったと思う……たぶん、あった気がする……』


母ちゃんのつぶやき
今までは爪切りの際、噛みつかれない様に手袋を使用しましたが、
今回は小鳥の病院で教えて頂いた方法。
（人差し指と中指でクビの両サイドを軽く挟むようにして行いました）
小鳥としてはこの方が楽なようですが、私たちとしては慣れない為、怖かったです。

冬眠から目覚めたはずが・・・・・・

お～い、チビ～！元気だったか？



あッ、ケンタ！　いつホラ穴から出てきたの？



ホラ穴って……巣穴とか、巣ごもりとか言ってくれよ…まったくもう

でも、この前のように『ボケツ』って言わないだけ一つ利口になったな。

『………うるさいッ！』
……ん？？　なんか……ケンタ臭い！カビ臭い！

だから、ここで甲羅干ししてんの。ずーっと日に当らなかったから日光浴。
コウラボシ？？　うふッ、カメさんみたいだね。
　　　　
　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

あったかくて気持ちいいけど……



ねむッ…もう少し冬眠してれば良かったかな…ちょっと早かったな……




母ちゃ～ん！！ケンタまたトウミンしちゃったよ～
ここにずーっといたら日干しになっちゃうかも…ん？？クマは干物になるのかな？
アジの干物、サンマの干物、サバの干物、イワシの丸干し…クマの…丸干し？…

福は～内、鬼は～外…のはずが……

はァ～、父ちゃん遅いな～今日は早く帰ってくるって言ったのに……
一緒に豆まきするって言ったのに……

オ～イ！　ただいまァ～今帰ったぞ～

まあ、父ちゃん、今日はずいぶん飲んでますね

デヘヘ……そうか？偶然、知り合いと会ってな駅前でチョット飲んで来た。
ところで、チビはもう寝たよな？

起きてますよ。『父ちゃんと一緒に豆まきするんだ…』って寝ようとしません。

えッ！まだ起きてんのか？　
まずいな……匂いがしみついてるかもな～……参ったな
母ちゃん、おれ食べるつもりは無かったぞ、本当はおでんにしようと思ったんだ…
でもな、あの匂い！すきっ腹にあの匂いはたまらんぞ…ビールが喉をキュッっと
通ったとたん『お～い、大将、○キ○リの盛り合わせ！』って口が勝手に言ってしまった

着替えれば大丈夫。匂いませんよ。

あッ！そうか、そうだなデヘヘヘ………


父ちゃん！お帰りッ！遅いッ！

わッ！！チ、チビいつの間に……

ふくは～うちッ、ふくは～うちッ！！　おにも～うちッ、おにも～うちッ！！

あれ？？　鬼は～外…だろ？

ううん、うちは違うの！
青おにさんには、今日からここにいてもらう。

わッ！　お、俺のたばこ……


お家に帰りたいよ～早くここから出して～～～

『』