読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

佐々木譲著「カウントダウン」

2012-01-31 | 佐々木譲
多選市長の放漫運営のもとで財政破綻に瀕した架空都市、北海道幌岡市が舞台。
夕張市に隣接するこの市の五期目のワンマン市長大田原は、大手炭坑閉山後、リゾート開発に過剰投資し市の財政を悪化させたが、巧みな借入金処理操作で市の債務を隠し続けたのだが、道庁の実態調査が入り財政破綻が明らかになる。
債務106億・再建団体申請が決まっても、自らの責任を棚に上げて六選を目指す構えだった。司法書士で最年少市議、森下直樹とその仲間・恩師らは、打倒大田原を期し、智恵と情熱を結集して立ち上がったのだが・・・・。
財政破綻の街を救うため市長選に挑戦する市民良識派の奮闘と友情を熱く描いています。
夕張市の隣ということで夕張市の破綻の実情をベースに語られている政治小説です。多少掘り下げが浅く端折った感がありますが選挙戦の裏事情など面白く読めました。
今後の市の再生のほうが大変なのだがその後の展開を書いて欲しかった。
革新政党の共産党の書き方が泡沫扱いで実情に即して居らず著者の政治感覚に疑問符が・・・。
2010年9月 毎日新聞社 刊



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