読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

大沢在昌著「魔女の封印」

2017-10-22 | 大沢在昌

魔女シリーズ(「魔女の笑窪」「魔女の盟約」)第3弾。男の人間性を一目で見抜く特殊能力を活かし、裏のコンサルタントとして生きる水原。国家安全保障局(NSS)の湯浅より依頼され、堂上保という男について調査したところ、その正体は、一億人に一人しかいない新種の頂点捕食者(頂捕)であることが判る。頂捕は容易に人間の命を奪うことも可能で、中国ではすでに、頂捕を利用した要人暗殺事件が起きていた。やがて、この暗殺事件衣関与した頂捕グループが、日本に潜伏していることが判る。彼らは政府に身の安全を保証するように求めてくる。それを断れば日本の安全保障が脅威にさらされるとなるため水原は頂捕との捨身の戦いが始まる。

・・・読んでいて「人の過去を見抜き、未来を予知する特殊能力者を扱った著者の「獣眼」を思い出した。頂捕の孤独感は理解できるがSF風というかファンタジー・オカルト風というか、超常現象とも云える能力を持つ人間を中心に話が展開され、ストーリー展開がどうにでも出来る都合のよさが気になる。ただ承知でその世界に嵌れば572ページそれなりに楽しめる。2015年12月文藝春秋刊


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