エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

白いクマの物語

2020-08-03 08:52:24 | 旅行・地域

14年前(2006年)、驚きのニュースが飛び込んで来ました。 「北米カナダのバンクス諸島で、“ホッキョクグマ”(シロクマ)と“グリズリー”(ヒグマ)の ハイブリッド・ベア(混血熊)を発見した」とのスクープでした。 クマの捕獲許可を持つハンターが、カナダの草原で標的のクマを発見し、射殺の上で持ち帰ったそうです。 剥製にする前に、検査機関に持ち込んで DNA鑑定をしたところ、そのクマは 雌のシロクマと 雄のヒグマにより生まれたらしいとの事でした。 不可解です。 如何にDNA分析技術が進歩しても、射殺したクマの遺伝子を調べたところで、その両親を特定できる道理がありません。 DNAによる親子鑑定は、親と子の遺伝子の比較であり、1頭のクマで調べる事は不可能です。 例えば、迷子の幼児のDNAを分析すれば、親が「◯◯町△△番地の X さん」と、分かる筈がありません。 そんな所に、情報操作の疑いを持ちます。 そもそも 10年以上経って、混血熊の新たな情報が入って来ない事が最大の疑問です!

◎ “アルビノ”は、生存競争で不利に働く。(ヒグマの兄弟)


10年ほど前、北方四島の国後島や北海道の東部で、“白いクマ”が度々目撃されています。 これらの“クマ”は、ハイブリッド・ベアではなく“100% ヒグマ”です。 なぜヒグマが白いのかと言うと、鮭を捕獲する為の保護色の可能性があります。 しかし 白いクマの個体数が少ないので、別の理由が考えられます。 それは、“アルビノ”です。 アルビノとは 先天性の白皮症で、野生動物の多くで見られる“突然変異”です。 その発生確率は、数千分の1ですから珍しいと言えます。 ホワイトライオンやホワイトタイガーなど有名ですが、タヌキ・カンガルー・ゴリラなど動物全般に見られる遺伝子の変異です。 その特徴は メラニン色素が乏しい事で、皮膚や体毛が白く 瞳は毛細血管が透けて見えるので赤色をしています。 白いクマがアルビノかハイブリッド・ベアか、判別するのにDNA鑑定は必要ありません。 白い毛に惑わず、皮膚の色を見ると 一目瞭然です。(野生のクマですから、触って確認するのは無理です) シロクマの皮膚は 黒で、メラニン色素が欠乏している訳ではありません。 シロクマは、“突然変異”でも“アルビノ”でもないのです!      

アルビノ現象は、人間にも存在します。 肌が雪の様に白く、髪の毛は白またはグレーで、瞳は光の関係で様々な色に変わるそうです。 特に女性は目立つので、世界で活躍するスーパーモデルに、何人かアルビノがいる様です。 黒人がアルビノの場合、当然 肌の色は白です。 勿論、日本にもいます。(推定 6,000人) 私の知り合いにも、アルビノの特徴を持った男性がいます。 彼は、肌が白く髪がグレーで瞳が青に近い黒です。 やはり 他の人と異なる体型に、常日頃 悩んでいました。 今は“心機一転”、 髪の毛を黒く染めて元気に暮らしています。
思えば、白人の多くはアルビノかもしれません? 肌が白く・瞳が青で・髪がグレーないしブロンドは、“アルビノ”の特徴を全て備えています!

◎ アルビノ・エンターテイナー「K・K」


“白い毛のヒグマ”や“白い肌の黒人”が、珍しいのではありません。 スクープ 欲しさに “アルビノ”(先天性白皮症)を“ハイブリッド”(混血)と偽り、“似非情報”を垂れ流す面々(報道)が、“モラル”なく愚かなのです!


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