天秤丸の独り言

ブログはじめました

ホラーな季節

2005-07-06 | Weblog
天秤丸です。久々の更新。

さてです。

夏といったら怖い話ですね。

おれも怖い話は大好きです。

夏と連携には乗り遅れるな! って事で今日から3回の日記は、
天秤丸のリアルで起こった怖い話を
豪華三本立てにしてお送りしようと思います。


さて皆さん心の準備はいいですか?

トイレは済ませましたか?

まだの方がおられましたら不在マークだして、出すもの出して来て下さい。

………

では始めようと思います。


【 世にも奇妙なオフライン 】


第一話 [ ビスケットを食べちゃった ]


以前の日記でも書いていますが、おれのバイト先はホームセンターです。

その日のバイトは朝からの出勤だったのですが、
寝坊してしまい朝ごはんを食べずに家を出てしまいました。

バイト先に着き、急いで着替え、店内に入り、いつものように仕事を始めました。

しかし30分もしないうちに

グギュルルルルゥゥン

空腹の余り、お腹が鳴り始めました。

お腹が減ると集中力が欠かれ、仕事がはかどりません。

しかし休憩まではまだ2時間以上もあります。

『 こりゃいかん 』

そこで俺はある作戦を決行する事にしました。

うちのバイト先の休憩室には、休憩中につまめるようにお菓子が用意されているのです。

そのお菓子を一足早く頂いちゃおう、という作戦内容です。

ルパン3世も真っ青です。


さて思いついたら即行動。

俺は忍者のごとく人目を盗みながら休憩室へと入りました。

まだ休憩の時間まには早いので、幸い部屋の中には誰もいませんでした。

そしてお菓子発見。

芦兎天秤丸は[ ビスケット:レベル1:1体 ]を指差した。

質素な透明な袋に入った、おいしそうなビスケットです。

袋をあけるとほのかに甘い香りが辺りに漂いました。

周囲に人がいない事をもう一度確認して

芦兎天秤丸は[ ビスケット:レベル1:1体 ]にがっついた。

ぼり

ぼりぼり

ぼりぼりぼり…ごっくん

( んまいっ! )

気分は美味しんぼ。

余りのおいしさに、なぜか小さくガッツポーズ。

そのビスケットは高価なものだったのか、
普通のビスケットに比べ格段に上品な味がしたのでした。

甘さがしつこくなく、だからといって薄味というわけではない。

こんなおいしいビスケットがあったとは。

十分満足した俺は店内に戻り、休憩までの2時間を一生懸命働きました。

そしてやっと休憩時間。俺は休憩所にもどりました。

弁当を食べ終え、ぼけぇ~と缶コーヒーを飲みながらタバコを吸う。

シアワセ。


          -完-





しかしこの話は怖い話。

このままでハッピーエンドで終わるはずがありません。

シアワセ満喫中な俺。

しかし、そこにいた社員さんの一言が俺をドン底に落とす。


社員『 そういや、○○君、あそこの机にあったビスケット知らん? 』


ドキィィィィィィィ

全身から冷や汗が吹き出る。

そして俺は部屋中を見回す。

監視カメラなどない。

ではどこかから目撃されていたのか。


否。

俺はそんなドジは踏まない。

あの時確かにこの部屋には誰もいなかった。

外から中をのぞけるような窓もない。



ならなぜ、

このおっさんが知ってるのかぁぁぁぁぁ!

まぁいい。

ここで考えていても仕方ない。

シラをきりとおすモードON。


天秤丸『 ビスケット? 』

社員 『 うん、これくらいの袋にはいったビスケットなんやけど。』


間違いない、俺が喰らったものだ。


天秤丸『 んー見てないっすね。 』


そいつは既に、俺の胃の中だ。


社員 『 うん、見てなかったらいいわ^^ 』


そう言うと社員さんは新聞を読み始める。

( え? )

まったく追求してこなくなった社員さん。

ひょっとして俺が食べた事はバレてはいないのか。

それとも俺に気を使ってくれているのか。

どっちにしても、やはりこのままでは気持ち悪い。

正直に言おう。


天秤丸 『 あ、あのっ! 』

社員さん『 ん? 』

天秤丸 『 すんません、ビスケット俺が食べました。 』

社員さん『 …え? 』

天秤丸 『 ほんまにすんません、腹がすごい減っていたので仕方なく。 

社員さん『 あれ食べたの? 』

天秤丸 『 はい…。』

社員さん『 ちょっとついて来てくれるかな? 』

そういって社員さんは休憩室をでる。

俺もあわてて後を追いかける。

社員さんは店内に入る。

俺も入る。

社員さんドンドン歩いていく。

俺もドンドン歩いていく。

そして社員さんは足をとめた。

俺の耳元でボソっとこう言った。


社員さん『 言いにくいんやけど、君が食べたのはコレの試給品や。 』


そこにあったものは


アニマルビスケット

ワンちゃんニャンちゃん大喜び


社員さんは呆然としている俺を残し、ペットコーナーを後にした。




             -完-